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「労働が美しい世の中」のためのハン・サンギュン委員長獄中書信1

2015.12.21 編集局 kctu2670@nodong.org

朴槿恵(パク・クネ)政権の広幅い弾圧で拘束されたハン・サンギュン委員長が12月17日、南大門警察署からソウル拘置所に移監された。 移監を控えて委員長が民主労総の組合員たちに手紙を書いた。 ハン委員長は12月16日に全国で力強くゼネストを行った消息を聞いたとし 「再び鉢巻きを巻いた仲間たちが民主労総」と励ます。 民主労総委員長はまた「公安弾圧の狂気を止ずに労働改悪を押し通せば、 80万が同時に仕事を止めるゼネストで対抗しよう」と強調している。 組合員たちに送るハン・サンギュン委員長の獄中書信はこれからも続く。 委員長は現在、ソウル拘置所に収監されており、囚人番号は120番だ。〈編集者注〉

▲12月10日に警察に自主出頭する民主労総のハン・サンギュン委員長。(c)ピョン・ベクソン記者/ 〈労働と世界〉資料写真。

組合員の仲間のみなさん、ご苦労さまです。
南大門警察署留置場の片隅で仲間たちを呼んでみます。
われわれはいつの冬より苛酷な冬を送っています。
全国の現場を回りながら、二千万労働者の希望、労働が美しい世の中を共に作っていく委員長になるぞと約束したのに、ここに入れられて仲間たちを呼んでいるのは申し訳ない気持ちだけです。
16日、全国で力強く行なわれたゼネストの知らせ聞きました。ほんとうにご苦労さまでした。
不正な政権に対して二千万労働者の生存権を必ず守るという決心であり、政権に送る最後の警告でした。またまた鉢巻きを巻いた仲間たちが民主労総です。

朴槿恵(パク・クネ)政権が末期の事態まで進んでいます。
連日言論を総動員し、労働改悪強行を国民が望んでいるとし、職権上程、緊急命令発動、30年ぶりに復活させた騒擾罪、無差別な連行拘束で恐怖を助長し、国民をげん惑させています。
銃刀より恐ろしい維新独裁の復活です。
労働者を踏みにじり、民主主義を後退させる蛮行の果てがどこなのか、見当も付きません。
民主労組の歴史が試練と弾圧を突き抜けて前進してきたのは事実ですが、労働改悪を防げなければ、労組を作ってストライキをすれば安全企画部に引きずられて行った世の中になるでしょう。鳥肌が立ちます。

朴槿恵政権は労働の二極化、所得不平等を解消し、一緒に暮らす民主労総の政策には耳を塞ぎました。
「明日から出勤するな」、「希望退職席は用役派遣で」が来年度の経済政策の核心です。
「やさしい解雇」をしなければ「大量解雇」は防げないといいます。 それも国民が望むから急げと狂ったように言っています。 それこそ的外れの足蹴りで、辻褄も合わないのに言論は本質を語りません。
財閥は笑い、国民はだまされる世の中です。

選挙は目の前です。
セヌリ党政権は、労働改悪の真実が明らかになる前にケリをつけようとあせっているのです。
報道機関と広告で歪めた労働改悪の本質がばれる前に、速度を上げるしかないのでしょう。
月200万ウォンも受けとれないのに、それもいつクビになるのかわからない中小企業労働者、非正規職労働者は1000万を超えます。 良い雇用、安定した雇用に変わらなければ、子供たちは失業者になり幽霊のようにさまようでしょうし、結婚と出産は考えることさえできなくなるでしょう。
それでも多くの労働者・庶民とその親の票でセヌリは勝利し、今では永遠に君臨しようとしています。
左右、進歩と保守の問題ではなく、自分の子供、自分の隣人、この社会の問題だということがわかってしまうのではないかと恐れています。

卑劣にも「今は民生だ」と叫ぶセヌリ党政権に、民生破綻の責任を問わなければなりません。
明らかに知りながら、やられてしまった歴史を繰り返してはいけません。
検察、警察、言論、セヌリ党、財閥、彼らの巨大な権力に勝てるのは、労働者・民衆の総団結だけです。
まず沈黙する民心を味方にするために、近くの隣人からまず説得しましょう。
300万民主労総時代を操り上げるための努力もしましょう。
警告を無視して公安弾圧の狂気を止めずに労働改悪を押し通せば、80万が同時に仕事を止めるゼネストで対抗しましょう。

ゼネスト闘争に勝利して、4月の総選挙で反労働・反民生・反民主政権を審判して、 しっかり6月の臨時国会の準備をしましょう。 すべての加盟組織は2016年の闘争計画を6月の臨時国会に合わせて準備してください。
労働者・農民・貧民・青年・学生たちの抵抗と怒りは、ますます大きくなっています。
大胆に、民主労総らしく、政権の脅迫にひざまずくことなく闘争しましょう。
歴史はそうして作られてきたのですし、そのようにして勝利してきました。
われわれは強くならなければならず、必ず勝利しなければなりません。
監獄の中でも常に一緒です。闘争!
健康にお過ごしください。

2015年12月17日
民主労総委員長 ハン・サンギュン

原文(労働と世界)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作権:この記事は民主労総の機関紙「労働と世界」に掲載された記事です。


Created byStaff. Created on 2015-12-23 19:33:51 / Last modified on 2015-12-23 19:33:52 Copyright: Default

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