韓国:直接民主主義で青瓦台と国会の壁を跳び越えよう | |||||||
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直接民主主義で青瓦台と国会の壁を跳び越えよう[寄稿]1万個の国民投票所、「リレー」
ソン・ギョンドン(詩人) 2015.11.06 15:37
1000万非正規職時代、整理解雇自由の時代になり、十数年高空を見上てばかりいた。 韓国通信非正規職が上がった木洞の建物の屋上、 建設非正規労働者が上がったオリンピック大橋、 KBS非正規職が上がった汝矣島のCCTV塔、 コスコム非正規職が組み上げた櫓、 KTX非正規職がソウル駅の裏に組み上げた櫓、 現代ハイスコ非正規職が上がった良才洞のCCTV塔、 イーランド-ニューコア非正規職が上がったソウル全域のCCTV塔、 GM大宇非正規職が上がった富平駅近くのCCTV塔、 また彼らがぶらさがった麻浦大橋、 また彼らが上がった仁川CM本社正門のアーチ、 双竜車整理解雇者が上がった工場の中の煙突、また工場の前の鉄塔、また工場の中の煙突、 キリュン電子非正規職が上がった市庁広場の照明塔、彼らがまたあがった九老駅前のCCTV塔、彼らがまた上がった工場の屋上、彼らがまた組みあげた櫓、彼らがまた上がったショベルカーの上、 民主労組破壊シナリオに対抗してユソン企業のホン・ジョンインがぶらさがった橋の欄干、彼がまたあがった沃天IC高速道路脇の広告塔、 今日で無期限ハンスト21日目のコルト・コルテック解雇労働者たちが上がった漢江の高い送電塔、 整理解雇に反対してキム・ジュイクが上がったCT-85号クレーン、また入ってきた整理解雇に対抗して、友人キム・ジュイクが首をくくったCT-85号クレーンにまた上がったキム・ジンスク、 キム・ジンスクに行く時、先に聞いた巨済玉浦造船所非正規職カン・ビョンジェの送電塔、 確約書を受けても履行されず今年、カン・ビョンジェがまた上がった玉浦造船所TTC-06号クレーン、またカン・ビョンジェのことを聞いて釜山に駆けつけると釜山市庁の前の広告塔で150日目高空籠城中だった生濁とタクシーのソン・ボンナム、シム・ジョンボ、 キム・ジンスクの309日を超えて408日目に煙突からおりてきた亀尾スターケミカルのチャ・ガンホ、 不法派遣正規職化という裁判所判決さえ無視も現代車に抵抗して高空に上がったチェ・ビョンスン、チョン・ウィボン、 また今日で国家人権委屋上広告塔高空籠城145日目をむかえる起亜自動車のチェ・ジョンミョン、ハン・ギュヒョプ、 先日、LG U+とSKブロードバンドの非正規職が上がったソウル中央郵便局前の広告塔、 C&M通信費正規職が上がったプレスセンター前の広告塔、 そして何日か前にまたプルムウォン非正規職労働者が上がった汝矣島国会前の広告塔まで... この十数年、地面を見ていられず空に昇った多くの労働者だけを見て暮らしてきた。 ある瞬間、私がその高空に上がって鎮圧に出てきた警官の前で電気線をつかんで死ぬと頑張ったこともあった。 血の涙なしでは話せないみじめな人間の時代でもあった。 1000日戦っても、2000日哀願し、訴えても、3000日頼み込んでも、 非正規職雇用一つきちんと得られない非情な時代でもあった。 26人が次々に死んでも戻ることができない現場でもあった。 『自殺』という『他殺』命があるだけでも幸いな世の中だった。 その間、私は多くの死に対する追悼詩を書かざるを得なかった。 勤労基準法が明示する労働権ぐらいは守ってくれと言って焼身した仁川の非正規職電気員労働者チャン・ヘジン、 またその程度の要求をして真昼に路上で警察の暴力のため後頭部を割られて死んでいった浦項建設非正規職ハ・ジュングン、 正当なストライキ現場に不法に投入された代替人員を防いで生コン車に轢かれて即死したキム・テファン、 厳しい非正規職闘争の渦中にガンで死んでいったキリュンのクォン・ミョンヒ、 サムスン電子サービスのマークを付けていても、サムスン職員もサムスン電子サービスの職員でもない下請の再下請の生活をする「全泰壹烈士ほどではなくても」自分を投げ出すという遺書を残して無労組サムスンに対抗していったサムスンのチェ・ジョンボム、ヨム・ホソク、 それより先に白血病で犠牲になったサムスン半導体のファン・ユミの1周忌、5周忌、7周忌の追悼詩、 ファン・ミヌンの9周忌の追悼詩、 勤労福祉公団非正規職として働いて全国非正規労働者大会現場で焼身して行ったイ・ヨンソク、 不当解雇に反対しあらゆる人格的な侮辱に耐えられず会社の国旗掲揚台で首をくくった全州新城旅客のチン・ギスン、 安養ケピコのイ・ソンヨン、 双竜車15番目の犠牲者カン・ジョンワン、 17番目の犠牲者キム・チョルガン、 22番目の犠牲者イ・ユニョク、25番目の犠牲者チョン・ハヌク... そして労働現場ではないが資本の世の中と正面から闘って亡くなった多くの人々... 韓米FTA会談が開かれたソウルのハイヤットホテルの前で焼身したタクシー労働者ホ・セウク、 遠くメキシコのカンクンで全世界の労働者・民衆の苦難と貧困を決めようとするWTO世界閣僚会談反対してバリケードの上で自分の心臓を刺したイ・ギョンヘ、 多国籍食糧資本の腹を膨らませるだの食糧市場開放に反対する汝矣島農民集会場で警察暴力の犠牲になった農民チョン・ヨンチョル、ホン・ドクピョ烈士... 私が何か彼らの残念な魂の代わりに、時には泣き叫び、時にはマイクを投げ捨てながら、精神状態がおかしくなったりもした。 さらに残念なことは、こうして騒いでもしかたなく「生計型悲観自殺」という言葉で包装されて命を落として行った多くの庶民労働者たちの日常的な自殺の行列だった。 それなのに労働法改悪とは!ところが、こうした非情な時代で十数年を暮らしていたら、労働法全面改悪だという。 整理解雇、懲戒解雇でも足りず、今は「一般解雇要件緩和」だという。 使用者側が自由に「低成果者」を選び、いつでも解雇できるようにするという。 1987年の6.10抗争と7月、8月、9月の労働者大闘争以後、多くの労働者の血と汗でかろうじて実現した労働法の根幹を1987年以前よりひどい水準に改悪するという。 「就業規則変更緩和」により成果給制を導入するという。 すべての労働者の勤労条件、賃金などを使用者側が自由に決められるようにするという。 非正規職の「使用期間」を2年から4年に延ばすという。 2年を超えたのだから非正規職を正規職化しろと、これまでいかに多く労働現場が血の涙を流しながら戦ってきたのに、その結果が「非正規職使用禁止」ではなく4年に延長だという。 キリュンで、KTXで、現代起亜車で、近来東洋セメントで、 「不法派遣」を認めて正規職化しろと戦ってきた歳月は10年を超えるのに、 「派遣労働撤廃」ではなく「不法派遣合法化」、「製造業近い将来派遣労働拡大」、「55歳以上は一生派遣職時代」だ。 企業が負うべきあらゆる社会的責任を一部の高賃金正規職労働者たちのせいにする。 「青年」を言い訳として壮年労働者たちの賃金を強奪する。 30大財閥の社内留保金だけ710兆ウォン、天文学的な数字が溜め込まれる財閥らの社会的資本の独占には指一本触ることもできず、 一生労働者として暮らしてきた人々の老後の年金だけを削る。 成果給制が導入され、労働者個別交渉が進められれば、これまで労働組合に団結して行われてきた集団的労使交渉の枠組みがどうなるかは火を見るより明らかだ。 産別労組も遠い国の話になるだろう。 一般解雇の刃が好きなように振り回される現場で、労組活動の先頭に立とうとする人が果たしてどれほどいるだろうか。 災難どころか、地獄のような世の中の到来だ。 民主労組が破壊されるだけではない。 韓国社会の民主主義の根幹と土台が崩れているのだ。 「成果」を上げられないすべての人間的、共同体的な価値が踏みにじられているのだ。 私たちが一緒に歩いてきた共同体の歴史が、人間らしさの歴史が、連帯の歴史が歪曲され、さげすまれ、侮辱されて嘲弄されるのだ。 耐えられない。 この十数年で流れた血の涙より数万倍は多くの血の涙を流さなければならない明日が近付いてくるのを知りながらも、それに一度の適切な抵抗もなく、力なく受け入れることはできない。 仕方ないということではないかと、私たちの力がこの程度でしかないではないかと、 あなただけが知っているのではないと、現実を直視しろと、すぐどうなるものではないと、 それでも生きる道はないかと最善を尽くして戦う前に、その意志を挫くどんな時代的敗北感も、無責任も、自分のことだと言うことはできない。 さらに彼らは「労働法クーデター」に続いて「歴史クーデター」まで敢行している。 私たちが暮らしてきた民主主義の歴史を自分たちが好きなように作るという。 常に評価される対象であるべき「国家」が評価の鍵を握るという。 歴史と労働者民衆の人生を植民化しようとするこの巨大なクーデターの前で、われわれは何をしなければならないのだろうか。 1万の国民投票所、リレー緊張感の中で民主労総のゼネストが準備され、11月14日に民衆総決起が準備され、「1万の国民投票所」が準備されている。 私はそのうち「1万の国民投票所」を作る仕事に参加している。 「国民」、または「市民」の名で適当にごまかしてきた1850万の未組織労働者に近付く仕事だ。 あなたたちの未来が、あなたたちの参加なく、勝手に決定されようとしているということを知らせていく仕事だ。 私たちすべてが共に立ち上がろうと、下から気持ちを集めていく仕事だ。 1850万の未組織労働者の誰も、御用韓国労総には権限を委任していないと話す運動だ。 「労使政委員会」のどこにも席がない、国会でもよく眼に触れない1850万の未組織労働者の存在を表わす仕事だ。 私たちの未来は私たち自ら決めるという直接民主主義闘争だ。 労働法改悪局面の被害当事者は一部の「青年」たちではなく、2000万労働者すべてと立ちあがる闘争だ。 労働法改悪は労働者の権利の一部だけを奪うのではなく、全てを傷つけるものであり、 さらに民主主義全体を根元から踏みにじることであることを知らせる仕事だ。 財閥の腹を裂き、分配の正義を実現させなければならないのに、なぜ親の世代の腹を裂いて子供の世代を食わせるのかと尋ねる仕事だ。 これ以上委任せず、自ら立ち上がって決めて審判しようという主権運動でもある。 歴史が何の家系図か、国民の従僕でしかない大統領が何の王朝時代の帝王かと尋ねる仕事だ。 国家公権力がなぜ自分たちの主人である国民の多数を多少でも潜在的な犯罪者として扱うのかと尋ねる仕事だ。 いったい君たちが直接生産する社会的価値が一つでもあるのかと尋ねる仕事だ。 組織された労働者のゼネストと共に進む連帯戦線だ。 これまで「不法執権」の後に公約を破棄、進歩政党を強制解散、全教組公務員の労組法外労組化の試み、 公的年金改悪、セウォル号の責任回避と真相究明撹乱、歴史クーデターなどを続けるこの無能で腐敗した反歴史的、反社会的な政権に対する審判闘争だ。 「1万の街頭実践」であり、「1万の街頭闘争」だ。 「1万の叫び声」であり、「1万の地域実践」だ。 すでに軽く2000を超える国民投票所が全国各地の道路や生活の現場の中で動いている。 聖堂と教会と生協と学校とカフェと各種の事務営業空間、 そして鉄道の駅と地下鉄駅、農協の前、病院の前、露店など、すべての通りで国民投票所が進められている。 だが2000か所ではすべての人生と歴史の現場で民主主義を踏みにじる朴槿恵政権を懲らしめるには足りない。 政争だけに陥っている国会をどやしつけるには力が足りない。 私たちの未来を誰かに委任せず、直接守るには足りない。 だから「1万の国民投票所、『リレー』」運動を提案する。 18代大統領選挙の時の全国投票所数が1万3542か所だった。 それだけあれば良い。 いつも青瓦台と国会だけをながめながら怒って諦めなければならなかったが、 私たち自らが力をあわせれば、何かができるということを確認させてほしい。 労働者、民衆、市民の力がどれほどなのかを見せてほしい。 「朕が国家」なのではなく、「国民が国家」であることを一回ぐらいは彼らに確認させてほしい。 形式だけの手順を踏んだ民主主義を超え、直接民主主義で青瓦台と国会の壁を労働者民衆の力で跳び越えよう。 「1万の国民投票所」運動は、「国家」が「資本家集団」だけのために行使している公権力の壁を、他の方式で越えることでもある。 越えて、本当の国民主権、民衆主権を実現することでもある。 11月13日の全泰壹(チョン・テイル)烈士の命日に開票し、その力を11月14日の民衆総決起に集めて行こうと思ったが、 もっと多くの人々の参加が必要だという社会各界の意見を受け、 投票期間を11月25日まで延長して11月28日、すべての投票箱をソウルに集め、公開開票をすることにした。 投票所は誰でも運営することができる。 友人と二人でも運営できる。 生活現場どの室内でも良く、室外でも良い。 一時間の実践でも良く、半日の実践でも良い。 この巨大な歴史クーデター、労働法クーデターを防ぐ日常の実践、 「1万の国民投票所」を守るために一緒にやろう。 2万ウォンの実行基金があれば誰でも国民投票所を受け取れる。 街頭へ、道路へ、一緒に出よう。 1万の国民投票所「リレー」申請/プレゼント 「乙」たちの国民投票映像ニュース第2弾 ▲聖家小婢女会、議政府管区修道院に設置された国民投票所 ▲聖家小婢女会、議政府管区修道院に設置された国民投票所 ▲全国女性労組と韓国女性労働者の会が弘大電車駅の前に設置した国民投票所 ▲梨花女子大キャンパスに設置された国民投票所 ▲韓国GM仁川工場の中に設置された国民投票所 ▲キリスト教会館の中にも国民投票所が設置されている。 ▲汝矣島セヌリ党舎の前にも国民投票所が設置されている。コルト楽器バン・ジョンウン支会長が32日目無期限ハンスト座り込みを続けていきながら、労働法改悪に反対している。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2015-11-08 22:50:10 / Last modified on 2015-11-08 22:53:16 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |