ヤン・ウゴン烈士遺族-支会組合員が集団断髪、無期限ハンスト

遺族、「お父さんの同僚と最後まで戦って謝罪を受け取る」

ヤン・ウゴン烈士がポスコとEGテックの労働弾圧に抵抗して命を絶って31日目になる6月9日、 遺族と上京闘争中の労組光州全南支部ポスコ社内下請支会(支会長ヤン・ドンウン)の 組合員たちが無期限ハンスト座り込みに突入した。

労組は6月9日、ソウル市江南区論硯洞のEGビルの前で記者会見を行い、 ポスコとEGテックがヤン・ウゴン烈士の死に謝罪し、責任を認めるまでハンストを続けると宣言した。 遺族と組合員たちは決意を新たにしながら、集団断髪式を展開した。

▲上京中のポスコ社内下請支会の全組合員は6月9日、記者会見の後に集団断髪式を行った。ヤン・ウゴン烈士の息子ヤン・ヒョソン氏は現場で断髪することを決め、実行した。［出処:金属労働者キム・ヒョンソク］

ヤン・ウゴン烈士の息子のヤン・ヒョソン氏は 「父が亡くなって31日目だ。 彼らは父に犯したあくらつな弾圧について、何の謝罪もしていない」とし 「父の同僚の方々がこれほど苦しい戦いをしている。 本当に胸が痛い」と吐露した。

ヤン・ヒョソン氏は「父の同僚が今日からハンストをするが、健康を害さないか心配だ」とし 「私もこれ以上、葬儀場にいるのではなく父の同僚らと共に最後まで戦い、 責任認定と謝罪を受け取る。 組合員という理由だけでくやしい死に追いやられるような状況にならないように、 最後まで戦う」と約束した。 ヤン・ヒョソン氏はヤン・ウゴン烈士問題解決のために仕事を投げ出して上京した。

▲ヤン・ウゴン烈士の息子のヤン・ヒョソン氏は6月9日の記者会見で「私もこれ以上葬儀場にいるのではなく父の同僚らと共に戦って責任認定と謝罪を受け取る」と約束した。記者会見に参加したヤン・ヒョソン氏が思いに沈んでいる。［出処:金属労働者キム・ヒョンソク］

ポスコ社内下請支会のチョン・ヨンシク副支会長は 「お父さんを失った息子が、お父さんを殺した人から謝罪を受けるために闘争しなければならない状況が本当にみじめだ」とし 「ここにいる組合員たちは、ヤン・ウゴン同志をイジメて、解雇して、死に追いやったEGグループから謝罪を受けるまで、 最後まで闘争する」と決議した。

チョン・ギュソク委員長は「ポスコの無労組政策とEGの労働弾圧が、 ヤン・ウゴン烈士を死に追いやった。 朴志晩(パク・チマン)はこの死の責任を痛感して事態解決に出て来い」と要求した。

労組はこの日の記者会見で 「イジメ、監視、差別、標的懲戒、不当解雇など、 EGテックがヤン・ウゴン烈士を死に追いやった悪行が烈士の日記帳から天下に知られたが、 EG側は責任認定と謝罪を拒否している」とし 「ヤン・ウゴン烈士の息子と同僚らは、会社が烈士の死の責任を認めて謝罪しない限り、 決してハンストを中断しない」と宣言した。

ポスコ社内下請支会の全ての組合員とヤン・ヒョソン氏は記者会見の後、 集団断髪式を行った。

▲労組が6月9日にソウル市江南区論硯洞のEGビル前で記者会見を行い、ポスコとEGがヤン・ウゴン烈士の死に謝罪するまでハンストを続けると宣言している。［出処:金属労働者キム・ヒョンソク］

EGテックはポスコ社内下請支会EGテック分会の唯一の組合員だったヤン・ウゴン烈士に対し、 減給、無期限待機発令、二回の解雇、二回の停職など、あらゆる弾圧を加えた。 ヤン・ウゴン烈士は使用者側の弾圧による深刻なストレスのため、 睡眠障害や心理的不安を味わい、5月10日午前7時30分頃、 自宅近くの山で首を吊って命を絶った。 ポスコ社内下請支会の組合員たちはEGテックとポスコの謝罪を要求し、 5月15日から無期限上京闘争に突入した。

「故ヤン・ウゴン労働烈士闘争対策委員会」は5月12日、ポスコとEGテックに ▲ヤン・ウゴン烈士の死の責任認定と謝罪、 ▲労働弾圧中断および再発防止の約束、 ▲不法派遣中断およびすべての社内下請労働者の正規職化、 ▲労働災害認定および遺族賠償などの内容を含む特別交渉要求を渡した。 6月9日現在まで、EGテック側は上京闘争中断などの前提条件をつけ、 交渉を拒否している。(記事提携=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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