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KBSの選挙放送に「公正放送」バッジが登場

ホン・ギソプ取材主幹は選挙放送を最後に役職返上

キム・スジョン記者|girlspeace@mediaus.co.kr
入力2014.06.04 20:59:27

KBS労組と言論労組KBS本部の二大労組のストライキ7日目の6月4日、 KBSの選挙放送に「公正放送」文句が登場した。 6月4日午後現在、選挙放送MCを引き受けたイ・グァンヨン アナウンサー、 キム・ユンジ アナウンサー、ホン・ギソプ取材主幹が「公正放送」のバッジを胸に付けて開票放送を進めた。

▲公正放送バッジを付けて6・4地方選挙放送を行うイ・グァンヨン アナウンサー、キム・ユンジ アナウンサー(写真=全国言論労働組合KBS本部)

KBS労働組合(委員長ペク・ヨンギュ、以下KBS労組)と全国言論労働組合KBS本部(本部長クォン・オフン、以下新労組)は、 青瓦台の指示を受けてKBS報道に介入した吉桓永(キル・ファニョン)KBS社長の退陣と共に 「KBS正常化」を掲げて5月29日から同時全面ストライキに突入した。 選挙放送を行ったMCは「公正放送KBS」を取り戻すという意味でバッジを付けた。

このうち、ホン・ギソプ取材主幹は今日(6月4日)、6・4地方選挙放送を最後に役職を辞任する。 5月14日に取材主幹に任命されて3週間目だ。 彼は6月4日午後4時頃、KBS社内掲示板に吉桓永社長の勇断を要求して役職を返上するという文を載せた。

ホン・ギソプ取材主幹は「激動の87年に『公正報道』を叫んで、座り込みをして、壁新聞を書いて張ったために、14期の同期の記者が全員地方に追い出されたことがあったが、 その時も女性記者2人は除外された。 ところが今回、同僚のキム・ヘレ部長が何の縁故もない光州に発令された。 ある総局長は業務復帰要請文に参加しなかったことを理由に赴任して5か月にもならないのに役職を剥奪された」とし 「とても受け入れられない人事暴挙」と話した。

役職幹部に対し「戻って来て、これまでやりつくせなかった責任と義務を果たしてほしい」と特別朝礼をした後、 役職を返上した報道本部部長団6人をヒラ社員の身分にして地方に発令した吉桓永社長の「報復人事」を正面から批判したのだ。

ホン・ギソプ取材主幹は後輩たちに 「開票放送は選挙企画団長と報道本部長の急な要請で受け入れたが、 どうしても翻意はできなかった点を了解してほしい。 開票放送が公営放送の重要な責務だという所信は変わらない」とし 「開票放送を最後に役職を辞任しようと思った私の意向を推し量って下さることを望む」と伝えた。

また吉桓永社長には 「国民の放送KBSを守ってほしい。 何かを握りしめた両手では、何もつかめない。 KBSの正常化というさらに切実なものを求めるのなら、 まずその手に握っているものを離さなければならない。 社長の勇断を切実に待つ」とし、自主的な辞任を要求した。

以下、ホン・ギソプ取材主幹の全文。

▲6月4日の選挙放送を最後に役職を
辞任するホン・ギソプ取材主幹
(写真=全国言論労働組合KBS本部)

私ももう役職を返上しようと思います。 任命されたのは5月13日ですから、ちょうど3週間が過ぎました。

激動の87年と言われます。 27年前でしょうか。 収拾の尻尾がまだ残っている14期の同期の記者が公正報道を叫んで座り込みをして壁新聞を書いて貼ったため、全員が地方に追い出されたことがありました。 その時も女性記者2人は除外されましたが、今回は同僚のキム・ヘレ部長が何の縁故もない光州に発令されました。 ある総局長は業務復帰要請文に参加しなかったという理由で赴任から5か月も経たずに役職を剥奪されました。 とても受け入れられない人事暴挙です。

社長に切々とお願いします。 私は今までどこの誰にも、どの勢力にも偏らず、中間のグレー人として生きてきました。 ただ堂々とした報道だけを夢見てきた記者でしかありません。

後輩も私と同じです。 左派労組や記者職種利己主義という言葉はやめて下さい。 協会や労組が政治勢力化ですか。言ってはいけない言葉です。 そんな規定をすれば社長の側に立つ人が外で何人か増えるかもしれませんが、 自らKBSのアイデンティティを否定し、記者を侮辱する危険な発言です。

もうさっぱりしました。 報道本部局長団の要請にもかかわらず、後輩同僚の地方発令が取り消されない状況で、これ以上立つ場所も、する仕事もなくなったからです。 二人目の本部長まで捕まえられずに離れる状況で、どうして私が椅子を守れるでしょうか。 とても恥知らずなことです。

後輩の部長、チーム長を無責任だと叱責した私が彼らの側に立つのは決して容易ではない決定でした。 地位にこだわるからではありません。 9時のニュースだけは守らなければならないと言っていた私が、 その使命を放棄するのはさらに苦痛でした。

後輩の皆さんに一言差し上げます。 開票放送は選挙企画団長と報道本部長が急いで要請したために受け入れましたが、 どうしても翻意はできなかった点を了解してください。 開票放送は公営放送の重要な責務だという所信は変わりません。 開票放送を最後に役職から辞任しようとした私の意向を推し量って下さい。

社長、国民の放送KBSを守って下さい。 何かを握りしめた両手では、何もつかめません。 KBSの正常化というさらに切実なものを求めるのなら、 まずその手に握っているものを離さなければなりません。 社長の勇断を切実に待ちます。

報道局取材主幹ホン・ギソプ
2014.6.4

〈著作権者(c)ミディアース無断転載および再配布禁止〉

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2014-06-05 15:07:48 / Last modified on 2014-06-05 15:07:48 Copyright: Default

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