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警察、同僚失ったバス労働者の闘争を強制鎮圧

民主労総「弱者に強い軍靴鎮圧」... 警察「正当な法執行」

ムン・ジュヒョン記者 2014.06.05 00:26

地方選挙投票日の6月4日午前、警察は兵力を動員し、 不当解雇に抵抗して自ら命を絶ったバス労働者の名誉回復を要求して始まった労組の乗務拒否闘争を強制鎮圧した。

民主労総は今回の鎮圧を「強制侵奪」と規定して 「使用者側を保護したことで発生した警察の過剰対応」だと糾弾した。 民主労総のある関係者は今回の鎮圧を「弱者に強い軍靴鎮圧」と表現した。 しかし警察は「正当な法執行」と対抗していて議論が予想される。

▲警察が労組の乗務拒否闘争を強制鎮圧したが、労働者と連帯団体活動家は不当を訴えて粘った。彼らは「暴力警察退け」と叫んだ。[出処:チャムソリ]

民主労総全州市内バス新城旅客支会(労組)は6月2日、 使用者側により不当に解雇されたチン・ギスン労働者が34日間生死の境をさまよった末に亡くなると、 使用者側の謝罪などを要求して3日から乗務拒否闘争を行っている。

故チン・ギスン労働者はメーデーのわずか30分前に会社社屋の旗竿にロープをかけ、 首を縛った後に身を投げた。 彼は、投身翌日の午前に同僚に発送された携帯メールで、会社の偽り懐柔を恨む言葉などを残した。

警察、労組の乗務拒否闘争は不法として9人を連行

全北警察は6月4日午前6時50分頃、 全羅北道全州市パルボク洞にある新城旅客車庫に集まり、 二日間乗務拒否闘争を行っている民主労総新城旅客支会の集会に乱入し、 マイクを持って発言をしていたナム・サンフン全北バス支部長とソン・ギワン新城旅客支会長を連行した。

警察のある関係者は 「労組がバスの出車を妨害して業務妨害をしているという通報があり、 連行した」と説明した。

しかし労組は「チン・ギスン烈士が死んだ後も、 使用者側は労組の対話要求に何も反応せず、 一切交渉が行われていない状況での闘争に、警察は過剰対応で抑圧している」と反発した。

集会に乱入して二人の労組指導部を連行して、一旦退去した警察は、 午前11時頃にまた新城旅客社内に入り、座り込んでいた労組指導部を大挙連行し、解散を試みた。

当時、民主労総所属の労働者約100人は使用者側と別の労組が一部車両をどかそうとしたため、 車庫の入口で座り込んで「出車の不当性」を訴えた。 そのため警察は大挙兵力を動員し、座り込んでいる労働者に対する強制解散を試みた。 この過程で民主労総のユン・ジョングァン全北本部長と公共運輸連盟労組のイ・サンム委員長など、闘争指導部と組合員7人が連行された。

▲民主労総のユン・ジョングァン全北本部長は数人の警察兵力に乱暴につかまれて連行された。周辺の労働者たちとユン本部長が歩かせろと要求したが拒否された。[出処:チャムソリ]

続いて警察は約50台の車両が出られるように車庫進入路の両側に並び、 労働者の進入を防いだ。 4日の午後4時現在、警察兵力は新城旅客車庫から撤収し、バス労働者たちは焼香所が設置された新城旅客社屋の周辺で座り込みを続けている。

民主労総全北本部のある関係者は 「警察が新城旅客の車両を出せるようにしたことで、 事業主は労組と今後も対話を拒否する可能性が高い」と苦しい心を吐露した。

労組闘争に厳格な法定規、「労使問題にとても偏向的」

警察はこの日、民主労総が故チン・ギスン労働者の恨みを晴らし、 使用者側の謝罪を要求する乗務拒否闘争は「不法」だとして労組の集会発言中に乱入するなど、強力に対応した。

こうした態度について労組は 「警察がチン・ギスン同志の投身から36日間、事態を放置して責任を回避し、 組合員と家族を愚弄した新城旅客使用者側が弾圧を試みた」と強い残念を表明した。

民主労総全北本部のチョ・ヘジン組織局長は 「チン・ギスン労働者が使用者側の不当解雇と侮辱で自決したのは明らかなのに、 使用者側は責任を全面的に否認している」とし 「こうした状況での乗務拒否闘争は、労組ができる最も常識的な闘争で、 とにかくまず鎮圧しようという警察の態度は事態をさらに悪化させるだけ」と話した。

実際に新城旅客は、チン・ギスン労働者の自決に関するすべての責任を否定しており、 名誉回復と謝罪などの労組の要求に答えずにいる。 また、新城旅客はチン・ギスン労働者が生死の境をさまよっている時に出された 5月1日のソウル行政法院(1審)の不当解雇判決を不服として控訴をするなど、 解雇問題に対して法の最終審判を確認しようという立場だ。

民主労総全北本部は6月4日午後に声明書を通じ公式立場を出した。 民主労総は「警察の侵奪は指導部を連行し、闘争の勢いを弱め、 労組に鎖をはめて屈服させる意図」とし 「バス事業主はあえて多額の金を使って用役業者を雇用する必要がないので、 事業主にはとても慈愛深い警察」と警察を批判した。

警察が正当な「法執行」と説明する4日の鎮圧を民主労総が強く反発する背景には、 この4年間のバス闘争の過程で警察が唯一労組だけに厳重な法定規を打ち出したことも一役買っている。

4年間で3回にわたる合法ストライキの過程で、 警察はバス労組員の座り込みと代替人員阻止闘争だけに厳格な対応姿勢を取った。 労組によれば、これにより数百人(確認不可)の労働者が拘束と執行猶予、罰金などの処罰を受け、 罰金額は約3億にのぼる。

▲4日、警察が乗務拒否闘争をしている民主労総全州市内バス新城旅客支会労組員を強制鎮圧した。この過程で労組指導部の多くが連行された。[出処:チャムソリ]

労組の関係者は「正当なストライキを不法に烙印を押し、 小さな行動にも厳格に法を適用して鎮圧した警察をはじめ、 労働部、全州市などの行政はバス事業主の不法には寛大なのは事実ではないか」とし 「私たちが不当労働行為、不法職場閉鎖などで何回も告訴・告発をしても罰せられた事業主はいない。 それで使用者側の不当労働行為のためにチン・ギスン労働者は死を選択した。 あまりにも不公平な処置だ」となげいた。

この日の警察の鎮圧で怒ったある新城旅客の組合員は 「人が死に、それに抗議するのがそれほど大きな罪なのか?」とし、 警察兵力に対してくやしさを訴えた。

一方、午前9時頃には徳津警察署がバス労働者4人の警察署内出入と面会を拒否し、 労働者たちの喪失感はさらに大きかった。

パク・サンギル公共運輸労組バス支部長をはじめ3人のバス労働者たちは、 8時10分頃に徳津警察署を訪問し、面会を申請した。 警察は面会は9時からだと答えたため、1時間警察署で待ち、労働者たちが9時10分頃に面会を申請したが、拒否された。 警察は「現在、調査が終わっておらず、証拠隠滅などの憂慮があるので面会を制限する」と説明した。

パク・サンギル支部長は「8時10分頃に私たちが面会を要請した時は、 9時からできると言うだけで、1時間待ったのに、 今になって証拠隠滅などでだめだというのは労働者を愚弄しているのではないか」と虚しそうに帰った。

▲警察の制止でイ・インス新城旅客支会法規部長は、連行された労組指導部と面会できなかった。彼は徳津警察署駐車場進入も制止された。警察は午前に連行された労組指導部の面会を制限した。ある警察関係者は「証拠隠滅の恐れがある」と述べた。[出処:チャムソリ]

新城旅客支会のイ・インス法規部長も同じ時間に徳津警察署を訪問したが、 駐車場への出入を制止された。 警察は「現在は庁舎保護次元で組合員の出入を制止している」と説明した。

付記
ムン・ジュヒョン記者はチャムソリの記者です。この記事はチャムソリにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-05 04:21:39 / Last modified on 2014-06-05 04:21:40 Copyright: Default

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