現代車正規職労組、不法派遣交渉中断宣言

裁判所、送電塔占拠に退去仮処分を決定...一日30万ウォンを韓電に支払え

現代自動車正規職労組(支部)が『不法派遣の正規職化交渉中断』を宣言した。 正規職支部は12月27日午後、支部長の緊急声明書を出し「今日の3時以後、不法 派遣の交渉を中断する」と発表した。支部は声明書で「正規職支部と非正規職 支会の情勢判断と要求の不一致により、これ以上交渉ができなくなった」と明 らかにした。また「不法派遣正規職化のための正規職労組の努力が一考の価値 もないと罵倒されさげすまれることに対して人間的な悲哀を禁じ得ない」と付 け加えた。今日の午後に開かれるはずだった15次特別交渉は、非正規職支会の 反対で失敗した直後だった。

蔚山地方裁判所は27日、韓国電力公社が現代車非正規職支会と送電塔座込者2人 に提起した退去および立入禁止仮処分申請を受け入れ「決定文の送達日から10 日以内に送電塔から引き払え」とし、違反すれば一日30万ウォンを韓国電力 に支払うよう命令した。

［出処:蔚山ジャーナル］

非正規職支会は、正規職支部が非正規職の同意なく会社と不法派遣特別交渉で 暫定合意をする動きを見せたことで強く反発し、ムン・ヨンムン支部長が交渉 に行くのを防いだ。非正規職支会組合員500余人は27日の午後1時から4時間部分 ストを行い、2時から現代自動車正規職支部事務室前に集まって座り込みをした。

正規職支部と非正規職支会、金属労組の労働側交渉団は、2時から正規職労組の 事務室大会議室で交渉団会議を開いた。パク・ヒョンジェ非正規職支会長は 「非正規職の同意のない暫定合意は絶対にだめだ」とし「交渉を妨害するので はなく、暫定合意の前に非正規職の同意の手順を踏むべきだ」と話した。ムン・ ヨンムン正規職支部長は「会社が交渉にどのような提案をしたのかを確認しな ければならない」とし「交渉そのものを防ぐことは26年間の慣例を防ぐこと」 と話した。結局、ムン・ヨンムン支部長は交渉の約束時間を1時間半ほど過ぎた 4時25分「今日は交渉をしない」と宣言した。

一方、非正規職支会所属解雇者10余人は今日午前11時、統合進歩党蔚山市党の 党事務所を訪問し、キム・ジンソク市党委員長に「統合進歩党党員のムン・ヨ ンムン正規職支部長が非正規職の同意なく暫定合意をするのは非正規職労働者 を崖っぷちに追いやること」とし「普段、非正規職闘争に献身的な連帯をして きた統合進歩党が、ムン・ヨンムン支部長を説得してほしい」と要求した。キ ム・ジンソク委員長は「ムン・ヨンムン支部長に電話をかけ、非正規職支会の 要求を伝えたが、ムン支部長は何も回答しなかった」と話した。

パク・ヒョンジェ非正規職支会長は昨日の晩に送電塔の下で開かれた集会で、 「12月21日、パク・サンチョル金属労組委員長と会ったが朴委員長が不法派遣 交渉に関して『交渉権と締結権を委任してほしい』と話した」と明らかにした。 また、パク支会長は「25日にはムン・ヨンムン支部長と会い『非正規職の同意 なしに暫定合意しないでほしい』と話し、ムン支部長が26日『分かった。暫定 合意はしない』と答えた」とし、「暫定合意を強行するのなら交渉自体を止め ようとしたが、ムン支部長が『分かった』と答えたので交渉を止めない」と発 言した。しかし集会が終わった直後、正規職支部のソン・テヒョン非正規室長 などが非正規職支会幹部が会議をしているテントを訪問し、「ムン・ヨンムン 支部長は暫定合意をしないと話したのではなく、交渉が終わってから交渉団の 会議で決めるといった」と話した。

なお、27日に現代自動車が蔚山地方法院に非正規職支会を相手に出した『不法 集会禁止および業務妨害』の仮処分が受け入れられた。蔚山地方裁判所は決定 文で、「現代車の同意なくミョンチョン駐車場に集会とデモの目的で出入して はならず、ミョンチョン駐車場周辺の土地に設置されたテントなど、その他の 不法施設を撤去しろ」とした。また「この命令に違反すれば、執行官により、 不法施設撤去などの措置ができる」と付け加えた。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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