「私は韓進重組合員がいなければ生きている理由がない人です」

［キム・ジンスクの初めての手紙］ 85号ジブクレーンに上がりながら(2011年1.6日)

［編集者注］去る1月6日(木)午前5時40分、86年韓進重工業を解雇されたキム・ ジンスク民主労総釜山本部指導委員が単独で35mの韓進重工業85号ジブクレーン に上がり、整理解雇撤回を要求して高空籠城を始めた。キム・ジンスク指導委 員が座り込みに突入した85号クレーンは、2003年に韓進重工業の構造調整中断 と勤労条件改善のために当時労組支会長だった故キム・ジュイク前支会長が 129日間籠城し、首を吊って自決したクレーンだ。
それから309日後、キム・ ジンスク指導委員は生きて降りてきた。以下は高空籠城に入る直前に残した 手紙だ。309日目にまたこの手紙をまたのせる。

▲2011年1月6日キム・ジンスク指導委員が85号クレーンに上がった［出処:金属労組］

「私は韓進組合員たちなければ生きている理由がない人です」

85号ジブクレーンに上がりながら

1月3日の朝、寝袋でもなく、ふとんを持って出勤するおじさんを見ました。新年 初出勤の日に野宿座り込みをしなければならないおじさんの気持ちは どうだったでしょう。

この冬、市庁広場の冷たい地面で夜を明かすという家長に、ふとんをまとめて やった妻はどんな気持ちだったでしょうか。

生きたいのです。みんな、何とかして粘って生き残りたいのです。
昨年 の1月26日。構造調整の中断に合意した後、韓進では3千人以上の労働者がクビ にされ、設計室が閉鎖され、蔚山工場が閉鎖され、もうすぐ大多浦もそうなる でしょうし、300人以上の労働者が強制休職されました。

名誉退職の圧力に苦しんだパク・ポムス、ソン・ギュヨルの二人が同じ理由で なくなりました。

ところがまた400人をクビにするのです。下請まで千人以上クビになるでしょう。 黒字企業の韓進重工業で、1年もたたないうちに時間起きたことです。

その蝿のような命を酒の肴にして、会長と息子は配当金176億で
卑しい祭 りをしました。整理解雇発表の翌日、2003年にも使用者側が労使合意を破った ため、二人が死にました。

ここにまた一匹の蝿のような命が、ヒトリガのようにクレーンの上に這い上が ります。

21歳で入社してから、韓進と本当に強い悪縁が続きました。
26歳で解雇 され、3回対共分室に連れて行かれ、二回懲役に行って、手配生活を5年して、 釜山市内の警察署にはすべて行き、そんな青春が流れて52歳になりました。 海千山千すべて体験して考えましたが、最大の峠が残っています。

平凡ではない生活を送り、多くの決断の瞬間がありましたが、今回の決断の 前には一番悩みました。85号クレーンの意味を知っていますから...

この1年。座っても針の布団で、横になってもトゲのふとんでした。
眠っ ていてもむっくり起きて座った不眠の夜。
こうして組合員がクビにされ ていくことを、目を開いて見ていられるでしょうか。
組合員の運命は、 はっきりしていますが、座視してやられてばかりいていいのでしょうか。
これ以上、避けることはできない、正面からぶつからなければならない戦いだと 思いました。

私は韓進組合員がいなければ生きている理由がない人です。
私ができることをつくして、組合員を守ります。
双竜車は玉砕ストライキで分裂したのではなく、リストが発表された後に 生きた者、死んだ者に分かれたから、闘争が苦しくなったのです。

先週の日曜。2003年から初めてボイラーをつけました。
靴下を履いても足が冷たかったのですが、本当に床が暖かかったです。
暖かい部屋の床から離れるのは、とても残念ですが
ジュイク氏は... ジェギュ先輩は、どれほど踏みつけられ、残念なことが 多かったでしょうか。
喉に詰まるほど呼び、また呼びます。組合員の仲間の皆さん!

キム・ジンスク拝

▲2011年11月10日キム・ジンスク指導委員は85号クレーンを自分で歩いて降り、地面を踏んだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。