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ヴァレオ、使用者側の監視と統制の中で臨時総会を進行

誓約書を拒否した組合員を使用者側が総会出席不許可..総会場の外に連れ出させる

チョ・ソンウン記者 2010.06.07 21:50

ヴァレオ電装システム所属の「組合員を愛する組合員の会(組組会)」は6月7日 午前10時に臨時総会を開き「金属労組脱退および企業労組転換」を問う組織形 態変更の件を通過させた。投票には定員601人のうち550人の組合員が参加した。 組織形態変更の件は反対13、無効1、賛成536票で通過した。この日の臨時総会は 規約制定の件と役員選出の件も通過させた。

会社誓約書を拒否した未復帰の組合員は、用役職員が入場を阻止したため、 総会に参加できなかった。

「誓約書署名した人だけ総会に入れ」

6月7日午前8時、金属労組慶州支部のシン・シヨン副支部長、ヴァレオ・マンド 支会のチョン・ヨンジェ支会長をはじめとする未復帰組合員は、午前9時に予定 された臨時総会に参加するためにヴァレオ慶州工場の北門に行った。ヴァレオ 使用者側の役職員が門を閉ざして組合員の入場を阻止した。

午前8時40分、ヴァレオ電装システム正門は堅く閉じられていた。ヴァレオ組合 員たちは「私たちの工場に入るのになぜ用役職員が防ぐのか?」と強く抗議した。 臨時総会場の周囲には、両側に数十人のヴァレオ役職員が並んでいた。数十分 の抗議の末にヴァレオ使用者側は2人ずつ入場を認めた。2人ずつ正門に入った が、ヴァレオ使用者側は「誓約書に署名しなければ臨時総会に参加させない」 と通知した。ヴァレオ電装システムコリア(株)宛の誓約書には「会議の進行中 に騒動を起こすなど、出入許可の趣旨に反する行動をして会社から退去要求を 受けた場合、直ちに引き払うと誓約する」という内容が含まれていた。

ヴァレオ組合員たちは誓約書を拒否し「労組の総会なのに、会社が誓約書を強 要するのが自主的な労組か? 誓約書を強要した会社の関係者は出て来い」と抗 議した。だが「組合員を愛する組合員の会」は「署名した人だけ入ってこい」 と通知し、午前10時から臨時総会を始めると通知した。誓約書を拒否したチョ ン・ヨンジェ支会長をはじめとする組合員たちは、用役職員に囲まれ臨時総会 に参加できなかった。

異議提起組合員、総会場の外に連れ出される

午前10時から臨時総会が進められた。この日の臨時総会では、招集公告に案件 として上程されていない「規約制定の件、役員選出の件」が何の説明もなく上 程されて進められた。

総会に参加したある組合員は「組合員の賛否討論もなく一瀉千里で進んだ。投 票箱は賛成・反対が分かるように部署別で、未復帰者の投票箱も別にあった。 すでに決まった通りに役員選出を進めたので、ある組合員が異議を提起して自 分を推薦した。この組合員は手をあげるとすぐ「組組会」会員に総会場の外に 連れ出された」と話した。

組組会は、5月19日に強行された総会の法的な手続きを補完するためにこの日の 臨時総会を招集した。だが賛否の確認ができるように部署別に投票箱を分類し、 未復帰者の投票箱も別途設置した。会社側の誓約書を強要し、用役職員を動員 して誓約書を拒否した組合員を総会に出席させなかった。その上、異議を提起 した組合員を物理力で総会場外に連れ出した。

宿泊労働...口が臭うほどの労働強化

5月19日に大邱地方法院慶州支院はヴァレオ電装システムズの職場閉鎖を中断し ろと決定した。ヴァレオ使用者側は5月25日に職場閉鎖を解いたが、未復帰の組 合員に自宅待機を発令し、用役警備を動員して会社の出入りを止めている。ま た、現場復帰者は退勤させずに宿泊労働をさせている。

ヴァレオ現場はまるで強制収用所のようになった。これについて金属労組慶州 支部のシン・シヨン副支部長は「職場閉鎖の初期に16人の班長が復帰し、仕事 を始めた。その後、毎週金曜日ごとに数十人を復帰させた。復帰者たちは退勤 させず集団教育をして洗脳した。講師はソウルメトロ委員長、『ノル標』委員 長等等だった。『犠牲になったから会社が回生した』というイデオロギーを流 した。教育を受け『工場の清算に対し、いかに工場を救うか』を主題に小グルー プ別の討論もしたという。強制合宿と洗脳で社長の言うことが正しいと思わせ たのだ。使用者側は車両を借りて奉仕活動をさせ、会社の中で家族も参加する バザーを開いて紐帯関係を作り、会社を救うイデオロギーを強化した」と話した。

誓約書を拒否して総会に参加できなかったある女性組合員は「支会長の拘束の 後、団結できず散った。組組会が『会社の門を閉める。人々を選ぶ』と流して 雇用不安を助長した。そして一人一人別に電話して入ろうと呼び出して懐柔し た。組組会は出てきた人の写真を撮って出てこない人のリストを会社に提出し た」、「とても人間としてできないことだ。人間以下のことだ」と糾弾した。

また「復帰者約400人を出退勤させず、強制的に合宿させている。現場の更衣室 にボックスを敷いて保温シートを敷いて寝る。体を洗えないので、脱衣場は腐っ た臭いがするという。脱衣場が飽和状態で、4月3日以前に復帰した人は出退勤 させ、復帰者が増えてまた飽和状態になると4月15日以前の者も切り、5月に復 帰した人は2週間外泊もできなかった。外泊者も会社の承認がなければできない。 今、ヴァレオは強制収用所と違わない」と暴露した。

合宿労働は肉体がくたくたに疲れるほど労働強度を高めた。シン・シヨン副支 部長は「時間当りの生産量が50%、さらに70%まで増加した。猛烈に働くので、 組合員たちは『口が臭くなる』と訴えている」と明らかにした。

ヴァレオ電装システム、構造調整の門が開かれる

シン・シヨン副支部長は「5月23日にコオロンホテルで、未復帰者も含むワーク ショップが開かれた。この日『余裕人材150人が発生して150億ウォン程度フラ ンス本社にまわさなければならないが、どうするべきか』という主題で討論が 行われたが、カン・キボン社長は討論を整理して『賞与金50%の返却を受ける。 基本給の昨年の引き上げ分3.6%の返却を受ける。社員アパートを来年末までに 売却する。福祉基金50%の返却は労組と協議する』と言った。また定年も60歳か ら58歳に短縮される展望で、サービス職(警備、食堂、整理班)もアウトソーシ ングされる展望だ。新しく選出された執行部と協議して、ほとんど整理される ようだ」と話した。

ヴァレオ電装労働組合の申告完了証を発給

午前に臨時総会を終え、ヴァレオ電装労働組合は午後1時30分頃に慶州市庁地域 経済課労使支援チームに労働組合設立申告書を提出した。労使協力チーム担当 職員は「5月19日の総会は臨時招集権者問題があったが、補完すれば効力が発生 する」とし「補完に必要な書類を提出したのでできるだけ早く申告完了証を渡 さなければならない」と話した。

この日の午後5時頃、慶州市庁はヴァレオ電装労組の設立申告完了証を発行した。

ヴァレオ使用者側、6月10日懲戒委員会を招集

ヴァレオ電装使用者側は6月10日、14日、16日に、未復帰者58人に対する懲戒委 員会を開く予定だ。シン・シヨン副支部長は「懲戒委員会は5:5で構成されるが、 会社と労組が一体なので大量解雇が発生しかねない」とし「市庁、労働部抗議 闘争と共に、法律的対応を進める」と明らかにした。

ヴァレオ・マンド支会の今後の闘争計画は、8日に開かれる弁護士、労務士、支 部、支会の連席会議で扱われる予定だ。(記事提携=蔚山労働ニュース)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-10 01:09:22 / Last modified on 2010-06-10 01:10:09 Copyright: Default

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