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鉄道、破局のレールは走れない

[インタビュー]団体協約満了が1か月先に予定されたキム・ジョンハン鉄道労組中央争対委委員長

キム・ヨンウク記者/ 2010年04月29日17時03分

▲鉄道労組キム・ジョンハン中央争対委委員長

鉄道労組が破局を防ぐレールを走っている。昨年、切迫した気持で最長期間の ストライキをしなければならなかった団体協約の争点は相変らず狭まらずにい る。労組は最後まで対話を続ける予定だ。それでも鉄道の歴史で最長期間のス トライキの後に来た大量懲戒と解雇による圧迫の後には、また労使破局の影が ちらつく。ホ・ジュニョン鉄道公社社長は労組が最後の手段を念頭に置いて合 法的な争議手続きに入ると「ストライキをすれば政府に早期民営化を建議する」 という談話を出した。鉄道労働者は沸き立った。公企業社長として、すべきで はない脅迫と受け止めたのだ。しかし鉄道労組は公共部門の労働組合として、 行く道は行くという立場だ。

すべての労組がそうだが、団体協約は鉄道労働者の命綱だ。昨年、鉄道公社が 団体協約の満了を宣言してから約5か月たった。団体協約の効力が満了する5月 24日まで一か月ほどを残す状況で、鉄道労使は団体協約の更新のために激しい 交渉をしている。鉄道労使は27日にも午後から夜11時まで本交渉と実務交渉を 進めたが意見の相違を確認しただけだった。

「鉄道団体協約は64年以上の歴史を持っています。これを一方的に解約すれば、 雇用と賃金条件など全てがみな揺らぎます。労働条件関連の事項は維持される としても、今の状況は社規などを一方的に改正して団体協約が解約されるから 人事、厚生福祉条件や勤労条件のような部分も非常に後退する恐れがあります」

キム・ジョンハン鉄道労組中央争議対策委員長は昨年のストも今年のストも、 政治闘争や社会的闘争目標ではなく団体協約上の勤労条件に関する問題なのに、 公社は無条件に決めた基準に労組が合わせろというだけだと非難した。

昨年から続く鉄道労使の重要争点は、成果年俸制と賃金ピーク制導入、勤務条 件だ。公社は勤務体系をさらに柔軟化し、多様な勤務形態導入で人材と費用を 削減するという。その上、鉄道労働者は昨年は9%ほど実質的な賃金が下落した。 この状態で成果的年俸制や賃金ピーク制が無理に導入されれば、雇用そのもの が揺らぐというのが労組の立場だ。こうした賃金、勤労条件の下落の終わりに は、京春線分社化のような民営化戦略がかくされている。

キム・ジョンハン委員長は「労働組合が会社運営の一軸と認められず、打倒の 対象と認識され、全般的な疎通通路が詰まった」とし「公社が一方的に労組の 犠牲を強調して、プロクラステスの寝台のようにこの線で労働組合が譲歩しな ければ、妥結もなく、団体協約を解約すると圧迫して怖がらせ、自分たちに都 合のいい新しい団体協約と勤労条件を適用させようとしている」と交渉が解け ない理由を説明した。それでも労組は破局を防ぐために最善を尽くす考えだ。 キム・ジョンハン委員長は「対話で狭まる雰囲気があるのなら柔軟に対処して、 最大限円満に妥結できるように努力する」とし「団体協約が失効するまで答が なければストライキをするしかない。そのような状況でも闘争できなければ、 労働組合の存在理由がない」と明らかにした。

チャムセサンは4月26日(月)、鉄道労組事務室で拘束されたキム・ギテ委員長に 続いて職務代行をしているキム・ジョンハン鉄道労組中央争議対策委員長と会っ た。以下はインタビュー全文だ。鉄道労使関係の争点が複雑なので、インタ ビュー全体を細かくのせた。

[インタビュー全文]

ホ・ジュニョン社長の鉄道は国民相手の金儲け手段

[チャムセサン]鉄道とは何か、まずこんな質問から始めます。ホ・ジュニョ ン鉄道公社社長の鉄道はどんな鉄道だと見ますか?

政府やホ・ジュニョン社長が作ろうとする鉄道は、効率に重点を置く利益創出 で、社会の公器ではなく会社経営マインドではないかと思います。国民の税金 で維持され、国家基幹網である鉄道の公共性を無視し、競争体制を強めて利益 を出すということでしょう。つまり国民を相手に金儲けをするということです。 公企業のぜい肉を落とすという名分で、最終目標は民営化に行くでしょう。特 に李明博政権の公企業政策は民営化への終局的な手順だと判断しています。

[チャムセサン]労組が作ろうとしている鉄道はどんな鉄道で、なぜ民営化が悪いのですか?

政府や国民が判断する時も、公企業の放漫な運営、累積赤字などのような側面 から見れば、ある程度、公企業も換骨奪胎が必要と判断されるようですが。公 企業は私企業のように無分別な競争導入で利益をあげる役割ではなく、国民の 側で、国民と一番密接な国民の基本生活において放棄できない役割を果たしま す。国民なら誰もが公平に享受できる社会的料金のようなものです。公企業が 国民に愛される条件は、国民を相手に利益をあげ、経営を効率化して社会的な 雇用を削減するような方向ではないということです。社会公共性にも符合しな ければならず、一方では国民のポケットを軽くする役割もするべきです。また 良質の雇用で青年失業問題に公企業が率先垂範するべきです。

昨年のストライキの争点は一つも解決されていない

[チャムセサン]ストライキの話が出ています。昨年のストライキで史上最大 の懲戒が発生しました。それでもまたストライキの話が出る理由はどこにあり ますか?

一言で、未完のストライキだからです。鉄道労働者は史上最大の最長期間、関 連の法律を遵守して極めて平和なストライキを展開したのに、ストライキ突入 の理由で何も解決していません。むしろ平和なストライキが不法と罵倒され、 一日で大統領が乗り出して憲法が保障する権利が否定されました。専門性と鉄 道と無関係な社長は、自分の出身の限界を捨てられずに大量解雇だけを続け、 ストライキの原因がどこにあるのかを省察したり診断する努力が不足しました。 勤労条件の死守などは生存権と密接に関係があります。鉄道労働者は昨年9%も 実質的な賃金が下がったのに、成果的年俸制や賃金ピーク制が無理に導入され れば、雇用そのものが揺らぎます。私たちは政治的、社会的な闘争目標がある のではなく、労働条件を守り、団体協約を誠実に締結しろと要求しました。そ れらは一つも解決していません。今年も闘争目標は賃金団体協議締結、民主労 組死守です。労働運動への弾圧が日に強まり、その真ん中で鉄道労組も集中的 に弾圧されていますが、ストライキが不可避ならストライキをしてでも未完の 解決課題を完成させなければならないのが厳重な現実です。

[チャムセサン] 5月24日が団体協約満了日です。団体協約が解約されると、 どんなことが発生するのでしょうか?

団体協約は労働関係基本法や勤労基準法より優先し、その法の枠内で労使間で 自主的に賃金、雇用条件、雇用、厚生福祉、人事、すべての部分にわたり規定 されます。団体協約の効力で労働条件が維持され、雇用、賃金条件も規定され ます。団体協約という言葉通り、労使間に、または会社全体の全てを合わせて、 相対的弱者である労働者には勤労条件と厚生福祉を維持する大きな意味があり ます。

64年になる団体協約、一方解約すれば雇用と賃金条件すべて揺らぐ

鉄道団体協約は64年以上の歴史を持っています。これを一方的に解約すれば、 雇用と賃金条件など全てが揺らぎます。労働条件関連の事項は維持されても、 今の状況は社規などを一方的に改正して団体協約が解約されるので、人事、福 利厚生の条件や勤労条件のような部分さえ、非常に後退する恐れがあります。 特に鉄道のような変形勤労事業場の勤労時間などは、私たちが望まない方向に 後退する可能性が濃厚です。労働組合活動については既存の団体協約が保障す る勤務時間中の組合活動や事務室提供の義務に公社が責任を負わないため、労 組の事務室を奪われて路上に追い出され、正常な労組活動が不可能になって、 これも組合員の勤労条件後退につながる状況です。

[チャムセサン]変形勤労事業場に言及しましたが団体協約が変形勤労にどん な効果を及ぼしますか?

鉄道は24時間電車が動くので勤務形態は多様です。現場で働く大多数の労働者 は、日勤勤務できずに交代制と交番勤務をします。勤労基準法を根拠とします が、労使間の団体協約で勤務条件に関してさらに詳しく事を決めています。今 は3組2交代に転換しましたが、鉄道は100年の歴史でこれまでは一日勤務して一 日非番の24時間二交代でした。こうしたことが公社に転換して労使合意により 勤務体系を3組2交代でTFを構成し、モデル運営して転換しました。それだけ勤 務条件が良くなりましたが公社は団体協約更新の過程で一方的にさらに変形的 な5組2交代や夜間時間帯を拡大したり、仕事の量によってさらに変形を拡大す る意図で労組に譲歩を強要しています。

交代勤務者が日勤勤務者より寿命が短いという報告があるほど、変形勤労が維 持される基盤は、労働者健康権の侵害にあります。自分の命を担保にした仕事 の特殊性に合わせれば、労働者の譲歩を基本に維持される勤労形態ですが、こ れをさらに譲歩しろという主張をしているのです。労働組合はまた労使TFを設 け、モデル運営をして時間をかけて進めているのに、公社は7月1日からすぐや ろうと駄々をこねています。

変形勤労事業場なので団体協約解約されれば勤労基準法のとおりに

[チャムセサン]団体協約効力が満了するとこの条項はどうなりますか?

前は交代勤務者中心に説明しましたが、交代勤務者は月単位の弾力勤労で1か月 の間で個人別勤務票によって回ります。たとえば午後12時、午前4時、午後にも 出勤する方式ですが、はるかに変形的な勤務形態です。鉄道労使団体協約は、 労組がある程度の譲歩で、月単位の弾力勤労制をしていますが、今回団体協約 が解約されると勤労基準法に基づいて、むしろ労働組合がさらに強め、適用さ せて行くでしょう。

今は勤労基準法より後退して、労使合意で団体協約に根拠をおいてもっと犠牲 的な勤務体系になりつつありますが、公社が本当に非妥協的な態度で自分たち の立場だけを持ち出せば、3か月単位に拡張し、予測可能な勤務期間を増やして 安定的に分けろという考えも持っています。これは労使間で合意して運営され るべきですが、会社側は私たちがこうした意図をほのめかすと自分たちが不利 な部分であることを知り、既存の勤務体系、特に交代について合意しようとい います。団体協約が解約されるにしても、勤労基準法の水準に後退するのです。 勤労基準法程度しか適用されなくても、むしろ勤務体系では変形事業場はそれ が利益です。もちろん単にそうとばかりも言えませんが、労働者の変形勤労は 労働組合と労働者の譲歩で得られる会社の反射的な利益だと思えば良いです。

電車は24時間、夜もレールの上を走るが

[チャムセサン]公社はこの部分が負担になるのでしょうね?

交代勤務者の月単位の弾力勤労の部分は公社が負担に思うようですが、その他 の部分は労働強化とコスト削減の面で接近し、時間外勤労や夜間勤労で発生す る手当てなどを最大限減らす方向に行こうとしています。会社経営権に関する 事項だと言って一方的に公社が押し進める可能性が高いです。交代勤務者を日 勤に転換するのは現場構造調整の一環ですが、その側面で一方的に押し通す可 能性があります。

この部分は09時出勤18時退勤の形態に行くということで、そうなれば公社の立 場では賃金が減ります。この勤務時間だけ業務を配置し、その他の時間の夜間 には安全整備などを無視し、ただコスト削減と人員削減をします。こうして交 代者を日勤化し、人員削減効果があがる側面だけ見るのです。

[チャムセサン]安全はちょっと無視して行くというのですか?

そうです。電車は24時間、夜間も運行されます。昨日も汽車に乗って上がって 来ましたが、急病患者がでたという車内放送がありました。医者が乗っていれ ば、何号車にきてくれという内容でしたが、応急状況が発生した時、そんな放 送までする人がいなくなるのです。電車はレールの上を走り続けるのにです。 電車は動き続けても、人がいなければ急病患者などに体系的な対応や告知がで きません。管理者がいないので市民の安全と健康も威嚇されます。

労働組合活動も所属長の承認を受けてしろというのだから

[チャムセサン]賃金・団体交渉が解決しない理由はどこにありますか? 重要 争点は何ですか?

事実、鉄道公社のような公企業は公社の社長が一人で決められない構造が少し あります。国の金で運営されるという生まれつきの実体により、たとえばガス 公社、発電、労働研究院など、ほとんどの事業場で団体協約が解約され、独自 に団体協約を進めても使用者側は誠実に交渉に臨みません。労働組合が会社の 運営の一軸と認められず、打倒の対象と認識されて、全般的なコミュニケーショ ンが詰まりました。それと共に一方的に労働組合の犠牲を強調します。プロク ラステスの寝台のように、この線まで労働組合が譲歩しなければ妥結もなく、 団体協約を解約すると圧迫して怖がらせ、自分たちの好きな新しい団体協約と 勤労条件を適用させようとします。

実際、昨年主に持ち出したのが成果的年俸制と定年延長のない賃金ピーク制を 導入しようということでした。そして勤務体系をさらに柔軟化し、多様な勤務 形態の導入で人材と費用を節減するというのです。また鉄道にはつらい過去が あるのですが、非縁故地転出禁止という内部団体協約条項があります。二重懲 戒防止条項ですが、昔、労組活動に関連して懲戒され、非縁故地に転出した組 合員が精神な圧迫で崩壊する家庭に勝てず自殺したつらい過去があるのですが、 公社がこの条項もなくそうと言い始めました。

全般的にわれわれは勤労条件問題と見ているのに、向こうは一方的に経営権、 人事権の事項だから全部抜こうとする条項があります。われわれは人事権では なく、私たちの労働条件、雇用と関連があるから最大限合理的にやろうと言っ ています。会社側は労働組合活動も支部長が所属長に承認を受けてしろという 無理な主張もしています。明日も交渉がありますが、最大限我慢して、ある部 分はむしろ労働組合が前向きに検討しても、向うはまだ自分たちの規格に組ん だベッドを製作して、無条件にそれに合わせろと圧迫する現実です。

[チャムセサン]昨年の8日ストライキでも団体協約が締結できないうえ、政府 の全方位の圧力と、さらなる大量懲戒が予想されます。ストライキが可能ですか?

昨年、使用者側が64年間続いた団体協約を解約し、労組をストライキに追いやっ た側面があります。全組合員があれほど長くストライキができたのも、それだ け危機意識を感じたからです。それでも何も解決しないので、今年も3次闘争で 背水の陣を敷きました。ひとまず賃金団体協議争奪が1次目標です。

また、鉄道労働者の自尊心に関する状況です。憲法が保障する権利を行使した のに一方的に不法と罵倒されて、900人以上の職位解除と200人の解雇、11000人 のストライキ参加組合員全員懲戒、これを口実に、相変わらずのストライキ参 加組合員への昇進試験受験資格剥奪、子供の鉄道奨学金支給源泉封鎖などが現 場で非理性的に行なわれているためです。鉄道労組を誤認させてはいけません。 歴史的に遠い将来評価される長期的な視点からも民主労組の精神を守り、鉄道 労働者の決起を示さなければなりません。労働組合を排斥する対象や、手をつ ける対象と見ず、誠実な対話主体として認めるように、そんな力を労働組合が 持つべきだという内部組織的な目標があります。そうした二つの側面から闘争 から逃げません。

ホ・ジュニョン社長、専門性の欠如で自分の意向が貫徹できず労組を脅迫。 民営化うんぬんは自分の限界を示すもの

[チャムセサン]ホ・ジュニョン社長がストライキすれば早期民営化を公式に 要請しました。

公企業の社長という人が、一言で本分を忘却するものです。文字通り公企業は 公企業としてのアイデンティティがあるのですが、会社の利益よりも社会的・ 国民的な利益に合わなければなりません。ところがホ・ジュニョン社長は天下 り人事なので全般的な経営でも専門性が欠けており、労働組合との誠実なパー トナーとしてのパートナー意識も欠けています。自分思い通りに貫徹できず、 能力に限界はあるので、できることは労組の脅迫しかありません。鉄道労働者 が過去に民営化を阻止してきた社会的な歴史がありますが、これを完全に無視 したうえ、労組となんとか問題を解決するという意志や代案より、民営化脅迫 で屈従を強調するような態度は資質を疑わせます。民営化を云々するというこ とは、この人の資質も疑わせ、自分の能力の限界を示すものです。誠実に鉄道 の労使関係を解決するのではなく、『私の言うことを聞かなければ国家に言わ れた役割だけする』という限界を見せたのです。特にホ・ジュニョン社長は極 右保守紙とときどきインタビューをして鉄道労働者を刺激しますが、それは事 態の解決に全く役に立ちません。

[チャムセサン]どうですか? 今回のストライキはとても難しいと予想されて いますが、準備がどうなっていて、たくさん懲戒も受け、組合員の負担も多い と思いますが現場の状況は?

現場が苦しいのは事実です。法の判断も出る前に公社は政府を背に弾圧を続け て苦しめているのは事実です。しかし社長の談話に接した組合員の胸の内は、 社長への共感より公憤のほうが積もり、逆説的にそれが一定の動力として着実 に維持されています。組合員は社長があまりに一方的であるのに加え、本当に 鉄道の運営や経営を考えず、閉鎖的な企業観を持っていると判断しています。 つらいのは事実でも、本当に社長が破局を望むのなら、あえてその道を行くし かありません。私たちは最後まで我慢します。私たちも破局より対話で解決す る意志を持っています。労組ができる最大の忍耐はしても、それでも公社が破 局を望み態度を変えなければ責任は公社が負わなければならないでしょう。

[チャムセサン]ストライキ以後、職務代行を引き受けて、どんな部分を中心 に活動をしていますか?

私もキム・ギテ委員長と同じように拘束されていました。令状実質審査では拘 束されましたが、異例の拘束適法可否審理で釈放されました。それは社会的に 鉄道ストの正当性が確認された一例だと思います。また一方で法執行機関も破 局を防ぎ、責任持って対話で解決しろというメッセージもあったと判断します。 ストライキ以後の大量懲戒・解雇と100億の損害賠償で、解雇者救済問題、組合 費圧迫問題など、山積した課題は非常に多いです。その過程で組合員が困難に 共に責任を取ると言って団結する姿勢を見ました。私は現場を組織してストラ イキができる力をまとめる活動をしてきました。

[チャムセサン]京春線分社化が核心の争点に浮上しています。分社化の影響 と波及効果は?

分社化は事実上の分離民営化です。当然、鉄道労働者の雇用問題です。そこに 市民の安全とサービスの質の低下とも直結します。英国が鉄道民営化で施設と 運営を分離して維持補修業務を分離し、コスト削減だけをして大事故が起きま した。京春線もそうした問題を内包しています。内部的には雇用問題ですが、 鉄道という総合運営体系の特性上、市民の安全に直結します。

[チャムセサン]委員長は鉄道の未来をどう見ていますか?

鉄道はとても親環境的で他の交通分野との競争性でも非常に効率的な交通手段 です。たとえば鉄道がシベリア横断鉄道などでヨーロッパまで輸出品を移動す れば、期間も1/2に短縮し費用も短縮します。効率と環境的な側面で長所を持つ 社会の公器です。会社経営のマインドだけで民営化すればそれは不可能になり ます。鉄道が地理的な躍動性を見れば、非常に重要な役割を果たせるのに、土 建資本の国家開発の側面で朴正煕政権の時から疎外されてきた面があります。 鉄道の運行距離を延ばし、鉄道産業を成長させれば鉄道産業自体が大きな社会 的利益を実現できます。民営化より鉄道の公共性が維持される時、国民はさら に安く快適に利用できます。民営化され、費用の論理と競争が導入されれば、 国民の負担は大きくなり、最悪、韓国の主な大都市の中心を貫く鉄道が外国資 本の手に渡りかねません。鉄道労使は良質の雇用と環境問題などさまざまな長 所のある産業の鉄道を保護する義務があります。

[チャムセサン]闘争計画はどうですか?

とにかく最大限破局を防ごうと努力しています。鉄道公社の意中がどうであれ、 誠実な交渉と対話をします。できることはすべて努力してみますが、昨年のよ うな状況がまたあれば、鉄道労働者は平和で合法的な闘争を展開するでしょう。 交渉日程などをを弾力的に考慮して闘争日程を議論して行きます。5月24日が団 体協約満了日ですが、それ以前に計画しています。本来今日(4月26日)から実質 的な闘争の雰囲気を盛り上げ、30日に全面ストライキ総力闘争で賃金団体協議 を締結し、民主労組を死守するという計画でしたが、もっと対話で狭められる 雰囲気があれば、柔軟に最大限円満に妥結できるよう努力します。しかし失効 期間まで答がなければ、それは私たちが闘争を望んだのではありません。そん な状況でも闘争ができなければ、労働組合の存在理由はありません。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-03 13:14:53 / Last modified on 2010-05-03 13:14:56 Copyright: Default

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