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建設スト、政府核心国策事業に影響

[メディア忠清]キム・グムチョル建設労組委員長インタビュー

チェ・ホチョル記者/ 2010年03月25日11時34分

3月22日、天気がおかしくなったのか、大雪と強風が吹いた。そんな日、建設労 組に所属する生コン労働者たちは、生きるために命をかけて20mのクレーンに上 がり無期限占拠闘争に入り、建設労組のキム・グムチョル委員長と役員は光化 門の政府中央庁舎前で野宿闘争に入った。労働部と政権は全国建設労働組合に の労組設立証を返戻し、その存在自体を否定している状況で、民主労総には労 組法などで継続的な圧迫をしている。これに建設労組は4月最後の週を期して、 先導的な全面ストライキを約束している。野宿闘争中のキム・グムチョル委員 長と会った。

組合員は高空籠城中で委員長は野宿座り込みをしているそうですが。

キム・グムチョル: 本当に残念だ。今日の昼に記者会見をしたが、前と同じで はなく、記者会見中も警官が押してきて、ずっとやりとりがあった。労働者へ の弾圧がとても強くて暴力的だ。東洋光州分会労働者がやむをえない最後の選 択として命がけで20mのタワークレーンに上がり、無期限高空籠城をせざるを得 ないのは、彼らの選択ではなく強要されているのだ。これが韓国の労働者たち の現実ではないかと思う。

野宿座り込みが27日まで計画されている。その理由は。

キム・グムチョル: 役員たちも昨今の弾圧に対抗して連行覚悟で闘争を強行し ている。色々と考えているが民主労総のゼネストを組織してまた14日中央委員 会、4月中旬の代議員大会を成功させるために、私たちに何かできるかを考えた 末にみんなで野宿しようと決意をした。ところが今雪も降り雨も降って地面が ぬれていて、どこか軒の下で寝なければならない。(だがキム・グムチョル委員 長と建設労組役員は寝袋だけを頼りに野宿で生活を続け、闘争を展開している)

テントでも打てばいいのではないか。悪天候で寒いが。

キム・グムチョル: 政権は記者会見も認めず、テントを張ってもすぐ撤去され るだろう。3月30日以後は全国建設労働組合の集会申告そのものを認めないとい うことが鍾路警察署冠岳警察署の立場だ。今ここには何もないが、ここで集会 申告を出し、昼にはプラカードもかけてピケッティングもして集会もする。だ が、夜には一切何もできない。夜間集会禁止に違憲判決があって6月末まで憲法 裁判所で改正が上程されているが、前の法を適用して、何も出来ないようにす る。強い態度が続いている。近くに東洋本社があるが、これまでそれでも安定 して使用者側の防御集会を避け、安定的に集会を進めてきた。

労働部南部支庁は生コン・ダンプ労働者への労働者性を認めず建設労組を否定している。

キム・グムチョル: 貨物・運輸労働者たちも同じだが、2008年の世界経済危機 で石油価格が暴騰し、建設機械の生コン・ダンプ・掘削機などの建設労組所属 労働者は08年6月に全面スをした。全面ストが終わる10月頃に、生コン工業協会、 建設協会などの使用者側で生コン・ダンプ労働者のような特殊雇用労働者を対 象に陳情書を提出し、労働部が是正命令をしてきた。ダンプ・生コンと同じ特 殊雇用労働者が自営業者だから労組と認めないということだった。それで労働 部南部支庁、本庁、忠南地方労働庁などとの面談をした。その結果これが単一 の一支庁の判断ではなく、李明博政権の労働政策の断面を示すものだという気 がする。イム・テヒ労働部長官が09年までに労働柔軟化政策を完成させるとい うのが親資本的な李明博政権の立場で、だから特殊雇用労働者を自営業者に分 類して、建設労組を弾圧してきたし、これは一つの支庁や労働部の判断という より李明博政権の政策的な決定だと思う。さらに鉄道運輸労組への弾圧、全国 公務員労組への弾圧、全教組弾圧などの闘争する単位を標的にして抹殺して弾 圧する政策で一貫するのが延長線上にあると考える。

他の連盟で全面ストライキに対する意志を打診する前に建設労組が先導的に全面ストライキを予告した。個人的に民主労総の先鋒役をしているのではないかと思う。

キム・グムチョル: 第3期執行部が今年の1月に始まった。合同遊説期間にすで に全国公務員労組への弾圧と、鉄道労組への弾圧が進められていた状況だった。 その時、結局、私たちにまで来ると予想し、文句をつけ続ける政権が少なくと も建設労組の労働組合設立証を返戻すと思った。それで何もせずにやられまい と、計画をたてた。
以前にも他人の顔色を見ず私たちが先に決意して闘争 してきた。それでも建設労働者を代弁して建設現場をまともにするために十何 年、長くは20年30年もの組織が共にしている産別労組だ。現在民主労組の状況 が少しずつ侵奪してきている政権の弾圧を見て逃げられる状況ではない。だか ら少なくとも私たちがまず決意して団結し、李明博政権に抵抗しようという 趣旨で決意して全面ストライキを組織している。

全面ストになれば政府は不法ストと言って弾圧してくるのは火を見るより明らかだが。

キム・グムチョル: その程度の覚悟は持っている。政権が遠慮なく首を締めて いる。ただ座ってやられるなら、生即必死、つまり命懸けで闘争に臨む。一つ くれても取って食べない、もうひとつくれても取って食べというように、みん な命を投げ出せという状況が今の李明博政権の下での労働者たちの、民主労組 の状況だ。建設労働者はもはや失うものがないという覚悟と決意を新たにすれ ば、しっかり抵抗して勝てる。昔、建設労組が闘ったように。

全面ストが予告された。威力をつけるには現場での作業中断の力がなければならないが建設労組の組織率は10%にならない。

キム・グムチョル: 各業種別でちょっと違うが、200万の建設労働者のうち所属 労働者たちは5万程度で組織率は不足だ。それでも建設労働者たちが全面ストを すれば十分に波及効果はある。特に建設機械装備がかなり組織されている建設 労組の状況で、政府の核心国策事業に相当な影響を与えられると考える。

最後に組合員と、そして建設労組を見守っている方々に一言。

キム・グムチョル: 組合員同志も報道機関を通して情勢の認識を持っているだ ろう。恐れ、この政権に対抗した時にある報復に恐れがあるかもしれない。だ が、恐ろしいからといって逃げれば、さらに大きな弾圧を受けるだろう。私た ちが建設労働組合を作った理由がある。建設労働者が人間らしい人生を暮らそ うと、権利を取り戻そうと、みんな固く団結して戦い、労組を作った。その時 の姿を絶対忘れてはいけない。また一度思い出す必要がある。

周辺の多くの仲間たちと人々が心配している。だが昔、建設労働者が馬鹿力だ けで力強く戦ってきたように、逃げることなく堂々と労働者として、労働の主 体として不断に闘うほかはないのが労働者の責務で、全国建設労働組合がすべ きことだと思う。ぜひ国民の支持と仲間たちの援護が必要な時だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-04-04 09:52:22 / Last modified on 2010-04-04 09:52:24 Copyright: Default

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