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金属労組、3月に構造調整阻止の大規模闘争を始動

労組法に構造調整、労使・労政対立は極限まで行くか

キム・ヨンウク記者/ 2010年02月26日0時24分

暖かい春が目の前に迫っているが、民主労総金属労組傘下の事業場は労使の対 立が極限に駆け上がっている。今年のはじめに国会を通過した労組法改正で、 労政間の対立の火種を抱く労使関係が、金属所属事業場の大規模な構造調整に より、さらに強まる展望だ。昨年下半期が、労組法と双竜自動車整理解雇反対 闘争で労使・労政が1次全面戦争だったとすれば、今年は金属が特別団交闘争と ともに3月から本格的な構造調整阻止闘争を行い、深刻な労使・労政対立に進み かねない。労働界は双竜車闘争に立ち上がった労組幹部に重刑を科した理由を、 今年の構造調整阻止闘争の見せしめにするためと見てきた。労働界もすでに政 権の強硬信号を読んでいるが、もう退く所がなく、激しい対立を避ける選択肢 はない。

金属労組は2月25日に記者会見を行い、26日から始まる韓進重工業のストライキ 闘争と3月の錦湖タイヤ本格闘争、金属労組傘下全組織で進められる労働基本権 死守のための特別交渉闘争をまとめ、3月には数回の大規模闘争を展開する計画 だと明らかにした。26日には所属組合員5千人を光州、慶南昌原、京畿安山の3 か所に分けて『生存権死守のための金属労働者決意大会』を同時多発で開く。 金属労組が各支会の闘争と直接関わり、金属全体の闘争にする構想だ。これま で、韓進闘争と錦湖闘争を釜山梁山支部と光州全南支部が主導してきたが、以 後は金属本組が積極的に介入する予定だ。金属労組は二つの支部にそれぞれ副 支部長と主席副支部長を派遣した。

これに伴い、2月26日午後3時には光州では忠南大田忠北、全北光州全南の金属 労組所属の組合員約千人が『錦湖タイヤ不良経営責任転嫁反対、労働三権死守、 構造調整粉砕金属労働者決意大会』を開く。金属労組は「錦湖タイヤ経営陣と 債権団は、ウォークアウト事態を口実として371人の整理解雇を含む1337人の人 材構造調整をしようとしている」とし「さらに会社は労働三権の核心である争 議権の放棄および労組同意書署名など、白旗投降を強要している」と非難した。

金属労組錦湖タイヤのコ・グァンソク支会長も、「会社はまるですべての争点 が妥結し、賞与金300%削減案を200%削減案に修正した内容を労組が拒否してい るかのように糊塗している」とし「整理解雇や請負化の他にも、すでに提示さ れた賃金の20%削減、3年間賃金凍結、号俸上限制、賃金体系改善、団体協約の 改悪案38本、福利厚生改悪案などにも全く立場は変わっていない」と反論した。 特に、会社がすでに名誉退職した178人に追加で193人を整理解雇し、1006人を アウトソーシングによる請負社への転籍をすると発表したことについて、労組 は事実上1337人を整理解雇すると見ている。コ・グァンソク支会長は「会社が 提示した賃金20%削減に賞与金200%削減、福利厚生、手当ての削減などをすべて 合わせれば、44%の削減要因が発生するのに、これは事実上すべての組合員を非 正規職化するということ」とし「正規職の賃金団体協議を縮小すれば請負社に はさらに大きな苦痛を転嫁するだろう」と予想した。2008年12月から1年近く基 本勤務しかしていないため、総年俸の削減要因が大きいうえ、3か月の未払い賃 金は600-700%に達し、組合員の生活はひどい状況に達している。

金属労組はこの日、光州の松汀里駅で光州市民と共に錦湖タイヤ経営陣の労働 弾圧を糾弾し、産業銀行などの債権団の緊急資金投入を要求する計画だ。集会 を終え、参加組合員は錦湖タイヤ光州工場の中のストライキ広場までデモ行進する。

同日、慶南昌原では慶南、釜山梁山、蔚山、慶州、浦項、大邱、亀尾など嶺南 圏の所属組合員2千余人が『デリム自動車構造調整粉砕、労働三権争奪および労 働弾圧粉砕金属労働者決意大会』を開く。バイク生産および自動車部品業者と して知られるデリム自動車は、昨年10月21日に生産計画50%削減計画と同時に全 職員約670人のうち296人の余剰人材削減を一方的に通知した。その後197人が希 望退職で会社を離れた。すると会社は労働部申告を経て、昨年の11月30日付で 47人を強制整理解雇した。このリストには現職の支会役員3人全員と、支会執行 幹部6人のうち5人が含まれ、労組弾圧の一環だという惑いも起きている。

韓進重工業支会がこの日、会社と交渉に至らず全面ストに突入すると、全組合 員がバスに分乗して昌原のデリム自動車整理解雇撤回闘争支援に出る。韓進重 工業が労働庁に申告した整理解雇時限は、3月5日だ。韓進重工業は2008年には 当期純利益620億ウォン、2009年には519億ウォンを記録した。韓進重工業のキ ム・サンオク首席副支会長は、「定年退職者まで約410人がなじんだ職場を離れ たが、1月19日から13回の交渉で会社はいかなる場合でも352人の人員を整理す るという言葉を繰り返すだけだ」と非難した。韓進重工業支会は22日、50億ウォ ンの苦痛分担案を提示したが、会社側は全く変化がない。この状態では、支会 は全面スト突入が不可避だと明らかにした。

京幾道安山でも、ソウル、仁川、江原、京畿などの地で千人を集めて『インジ コントロールス構造調整粉砕、労働三権争奪、労働弾圧粉砕金属労働者決意大 会』を開く。インジコントロールスは昨年10月31日設立した支会の交渉要請に 対し、2008年12月に使用者側が作った『労組』を通じて複数労組の議論を起こ し、交渉をさぼっている。会社は今年1月12日1工場の職場閉鎖に続き、19日に は2工場の職場閉鎖まで断行した。金属労組はインジコントロールス安山工場前 で職場閉鎖と不当懲戒の撤回、金属労組との誠実交渉を強く要求する予定だ。

パク・ユギ金属労組委員長は「会社側が経営上の困難を理由に人材構造調整を 強行するだけで、会社としての自救計画は全く出していない」とし「会社がこ こまでやるから、労組がこの程度はしようという協議案を投げろ」と要求した。 パク・ユギ委員長は「錦湖タイヤ、デリム自動車、韓進重工業、ヴァレオなど、 すべて共通分母があるという感じを拭えない」とし、「3月から金属労組が本格 的に戦って行く」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-03-07 03:51:47 / Last modified on 2010-03-07 03:51:48 Copyright: Default

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