暴行、拉致、監禁...のさばる現代車

現代車非正規職「いい加減に殴るのをやめて交渉に出てこい」

16日間ストライキをしている現代車非正規職労働者への現代車と用役職員の 暴力が度を越している。

11月30日午前6時30分、ソウル市良才洞の現代起亜車本社前で現代車用役職員が 1人デモをしている現代車非正規職支会組合員たちを取り囲んで暴行し、近くの 交差点の反対側に連れていき、投げ飛ばすという事件が起きた。

午後にも良才洞現代車本社前で記者会見を終え懇談会をしていた上京闘争労働者 と連帯団体会員が用役職員に暴行され、現代車非正規職支会のウ・サンス代議員と 連帯団体会員など8人が連行された。

「現代車非正規職闘争勝利のための共同行動」は、現代車の暴力に抗議して 良才洞の現代車本社前で無期限座り込みに入る予定だ。

蔚山でも午前8時、現代車蔚山第2工場でライン進入を試みた非正規職組合員100人 を会社管理者と用役職員300人が無差別暴行し、組合員4人が応急室に運ばれた。

この過程でストライキ組合員32人が会社管理者と用役職員に拉致・監禁されて 東部署と蔚州署に引き渡された。警察署に連行された組合員のうち負傷者7人は 病院に運ばれて治療を受けている。

午後12時55分、現代車蔚山工場本館食堂で昼食をしていた非正規職支会のイ・ ジンファン第2工場代表と第1工場組合員4人が会社管理者と用役職員約50人に 暴行され、連れて行かれた。

会社管理者と用役職員は本館食堂入口に構内バスを待機させて食堂前裏口を 塞ぎ、一気に押しよせ非正規職組合員を蹴ったり殴って拉致していった。

ひどく暴行されたイ・ジンファン代表と第1工場組合員4人は構内バスに監禁 されて、部品門で待機していた警察の車に引き渡された。

東部署に連れて行かれたイ・ジンファン代表と組合員は、救急車で蔚山大病院 に運ばれて治療を受けている。イ・ジンファン代表は現在横になることも座る こともできないまま動けないほどの痛みを訴えている。

11月15日にストライキが始まった後、110人以上の労働者が警察に連行され調査 を受け解放されたし、第3工場のチャン・ビョンユン代表が拘束された。管理者 と用役職員に殴られ、病院で治療を受けた労働者も140人を越える。

現代車会社は現代車非正規職支会のイ・サンス支会長など64人を工場無断占拠 で警察に告訴し、65人を対象に100億ウォンの損害賠償を請求した。

現代車非正規職支会は30日に声明を発表して「現代自動車(株)は、交渉を望む 現代車非正規職支会の要求を握りつぶしながら、用役数百人を動員して蔚山と ソウルの各地で組合員を暴行している」と遺憾を表わし「現代車は無条件に 不法派遣交渉に即刻出ろ」と繰り返し要求した。(蔚山=メディア忠清、蔚山労働 ニュース、チャムセサン合同取材チーム)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。