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もう一度鄭夢九会長の決断を要求する

[コラム]これ以上非正規職対象に低賃金搾取体制を維持できない

ハ・ブヨン(蔚山革新ネットワーク) 2010.11.30 08:32

現代車非正規職支会の占拠座り込みが3週間になる15日目だ。何の準備もなく、 突然上がることになり、この寒い冬に寝袋もなくビニールをかぶって眠り、一 日にのりまき一本で苦しい闘争をしている。家族らは夫におにぎりでも作って 渡したいが、正門の鉄格子に遮られて泣いてそのまま帰らなければならない。

幸い、現代車正規職支部は支部長と常執が一日一食の食事だが、会社の管理者 と体当たりをしながら上げていて、飢えは免がれているという。いくら敵対的 な対立関係が発生しても、座込者の人権をこれほど無視してはいけない。今は 一食ののりまきも足りないという。死刑宣告を受けてこの社会から永遠に隔離 される境遇の死刑囚も、政府が提供する三食の食事を食べるのに、たとえ不法 ストライキでも、人間が享受する最低限の権利はあり、われわれはそれを尊重 する義務がある。現代車は不法派遣撤廃・正規職化を要求して上がった彼らに 食事をさせず出てこさせるという浅知恵を捨て、人間として最低限の礼儀は守っ てほしい。

相手の立場で考えるという言葉がある。相手と境遇を変えて考えてみようとい うことだ。今、占拠座り込みをして、寒さと飢えの中でも正規職化を要求する 非正規職労働者の立場を一度でも考えてみたら、現代車にこんな事態は発生し なかっただろう。5年間も彼らは月次を要求し、アキレス腱を切られ、包丁テロ にビール瓶で頭を殴られ、数十人が労組活動をしてまた正規職化要求闘争をし、 解雇され、追い出された。労組活動自体を命を賭けなければならない非正規職 労働者の立場に立たなければ、彼らの頑強な占拠座り込みは分からないだろう。

今の占拠座り込み長期化事態は、非正規職労働者のせいだけではないというこ とだ。寝袋と食べ物さえ準備しない粗雑な占拠座り込みは、全く計画的でなかっ たことを証明する。彼らは管理者と警察力の暴力に追われ、そこに上がり、既 に始まったストライキで、死んでも生きても終わらせるという決断は、その座 込場で行われた。彼らは不法派遣が撤廃され、正規職化がなければ降りてこな いという苦しい立場を明らかにした。

金属労組と現代車支部、現代車非正規職支会の3者が交渉議題の要求の程度をめ ぐり、意見の違いが発生してると伝えられている。一度で同じ立場を出すこと はできない。当然違いがあり、語調が高まったり、対話が断絶することもある だろうが、結局また一つになって解決すべき課題だ。単純な事件一つに一喜一 憂して挫折することなく、きちんと解決していくのは今その歴史の現場に立っ ている者の役割だ。可能なら非正規職職の立場でもっと深く理解して、配慮す れば、信頼も生まれる。イ・ギョンフン支部長の言葉の通り、元下請の美しい 連帯で勝利する闘争を必ず作り出せる。

鄭夢九会長にもはやくこの事件解決のために、不法派遣撤廃の決断を要求する。 ソウル高裁破棄差し戻し判決もまた、大法院判決を翻せないことは会社のほう がよく知っている事実ではないのか。占拠座込者に正規職化の条件なく出てこ いというが、鄭夢九会長も立場を変えて考えれば、出られないと粘るだろう。 これ以上、非正規職を対象に低賃金労働搾取体制は維持できないという情勢の 変化をはやく読まなければならない。この10年間、野蛮な搾取秩序は存立基盤 を失い、歴史の中に埋もれていく。誰よりもこの事態の早い解決は最終責任者 の鄭夢九会長の決断であり、減刑されて国民の前で遵法経営を約束した責任を 取る正しい姿勢だ。

人が死んで着る死衣にはポケットがない。億万の金があっても、一銭も持って いくことはできない。生きている時、自ら施す余裕が積善だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-11-30 11:17:51 / Last modified on 2010-11-30 11:17:59 Copyright: Default

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