現代車非正規職スト、金属労組の選択は?

「全面スト、総力闘争」執行部案を中執が廃棄..22日の大会現場発議案で代替

大法院の不法派遣確定判決以後、現代車非正規職労働者の正規職化要求が広が る中で、労働界、政党などの連帯闘争の流れが表面化している。

特に、現代車非正規職労働者を傘下支会に組織する産別労組の金属労組(パク・ ユギ委員長)は11月22日の代議員大会を前にしてその動きに関心が集まっている。

金属労組は11月17日午後に開かれた中央執行委員会(以下中執)で、22〜23日に 予定されている定期代議員大会で、不法派遣正規職化闘争のため『ゼネストを 含む総力闘争』を内容とする特別決議を採択しようと提案したが廃棄された。

金属労組の特別決議の内容は、『金属労組は現代自動車非正規職3支会全面闘争 の勝利のためにゼネストを含む総力闘争を決議し、詳細な計画は中央執行委員 会に委任する。ただし、救社隊および公権力の鎮圧があった時はゼネストに突 入し、嶺南圏拡大幹部は現代車蔚山工場に集結する』だった。

カン・ジヒョン宣伝広報室長は、決議案が廃棄された理由について「現場発議 で上がってきているものがある。代議員大会でそれを扱うことにした。金属労 組は今後、不法派遣闘争を方針として定める予定だ」と話した。

『現場発議案』は、ゼネストの日まで具体的に書かれていて、金属労組が提出 した『特別決議』より相対的に程度が高い闘争計画を含んでいる。そのため、 中執が今後提出される現場発議案を大会で扱うことにすることが、より強力な 闘争をする意志として現れるのかどうかは代議員大会の役割になった。しかし 現場決議案は約720人の金属労組代議員の賛否で決定され、金属労組が『ゼネス トを含む総力闘争』をどの程度強行できるかはわからない。

現場発議案は、▲金属労組は現代自動車非正規職3支会闘争勝利のために、15万 ゼネストを含む総力闘争を決議、▲現代自動車非正規職3支会闘争を支援するた めに、△救社隊と公権力の鎮圧があった時は即刻全面的なゼネストに突入する、 △11月25日(木)から残業拒否闘争を展開、△12月1日(水)現代自動車3支会闘争 勝利のための金属労組第1次ゼネストを展開、蔚山で金属決意大会をするという 内容だ。

▲11月11日'国際民衆行動の日'大会を終えた金属労組組合員たちが街頭デモ行進をしている。［出処:金属労働者シン・ドンジュン］

一方、金属労組は中執の決定で、現代車非正規職労働者のストライキ闘争を支 援するために、現代車がある牙山、蔚山、全州で18〜19日にわたり地域別集会 を開くことにした。24日に労組の幹部が蔚山に集まり、集会を開く。

金属労組は7月22日の大法院判決以後、現代車牙山、蔚山、全州工場を回り非正 規職と会い、懇談会をして、労働部に不法派遣共同実態調査を提案している。 大法院判決後、4か月経っても現代車が最高裁判決を履行せず、非正規労組との 交渉を拒否して史上最高の未支給賃金請求、勤労者地位確認請求を要求する集 団訴訟を出した。

民主労総は18日の午後に中央執行委員会を開き、現代車不法派遣正規職化闘争 のために、20日に民主労総蔚山本部が主催して蔚山で嶺南圏労働者決意大会を 開く計画だ。キム・ヨンフン委員長は19日から蔚山に行く。

また、人権団体、市民社会団体は、19日の朝10時から蔚山工場で起きた暴行、 人権侵害などに関する実態調査をする。現代車使用者側と現代車支部、社内下 請支会および蔚山地方警察庁長官との面談の計画も捉えている。民主労総は、 27日に蔚山で大規模集会を開き、12月4日に不法派遣問題だけでなく、間接雇用 労働者が参加する集会をソウルで開く予定だ。

進歩政党などの政治勢力の動きも忙しい。民主労働党の最高委員たちは18日の 午前、昌原で開いた党最高委員会の会議で、現代自動車非正規職問題解決に党 の力を集中させることにし、21日午後3時には非正規職問題解決のための全国党 員決意大会を蔚山で開くことに決めた。

民主党、民主労働党、創造韓国党、進歩新党の野党は真相調査団を構成、 20日頃に蔚山を訪問する。

進歩新党は党員に20日に蔚山で開かれる嶺南圏労働者決意大会に集まるよう指 針を出し、指導部は18日から蔚山工場正門前で『路上座り込み』を始めると知 らせた。

社会主義労働者政党建設共同実践委員会(以下社労委)も、金属労組地域別集会、 嶺南労働者決意大会に集結することにした。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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