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街頭の音楽家、芸術を論じる

[インタビュー]チョ・ナムン国立オペラ合唱団支部長

アン・ポヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年04月22日12時55分

4月17日。4月の寒い空気の中、普信閣では非正規職闘争事業場のキャンドル 文化祭が開かれた。チョ・ナムン国立オペラ合唱団支部長は重い表情で口を開 いた。

「はがゆい」。

現在、国立オペラ合唱団の状況を放った。

「文化体育観光部や国立オペラ団は、合唱団に解雇通知した2月からずっと、 『社会的雇用』創出で作った短期雇用だけを提示した」。

▲チョ・ナムン国立オペラ合唱団支部長

合唱団解散と団員全員の解雇を通知する前日の2月3日、国立オペラ団との初の 交渉があった。初交渉の席でイ・ソヨン国立オペラ団長は「国立オペラ合唱団 は規約にもない幽霊団体、違法に運営してきたのでそのままにできない」とし 合唱団の解体と集団解雇を通知した。その代わりに「社会的雇用『分け前と喜 び』(純福音財団)に入れるようにする」と雇用を斡旋した。

「われわれはその提案を受け入れられませんでした。私たちが戦い始めた理由 は、私たちが7年間磨きあげて作った合唱団の存続でした。数回の交渉でも私た ちの立場に変わりはありませんでした。またなんとか紹介された短期雇用も月 給80万ウォンを少し越え、四大保険だけはあってもどう運営され、どれほどの 公演があるのかなど、何もない白紙でした。そこ入っても私たちは1年後、また 街に出なければならないんです」。

国立オペラ団はしばらく後、その雇用提案まで撤回した。財団の不正で設立も 不透明になったためだ。

交渉が始まり、イ・ソヨン国立オペラ団長は文観部の話を始めた。合唱団解散 は文観部の指針なので仕方ないという言葉だった。文観部ではむしろ合唱団の 解散問題は団体機関長の裁量なので文観部とは関連がないという立場だった。

国立オペラ団や文観部は『他の』雇用を提案した。今度は国立合唱団研修団員 として入れという提案だった。国立合唱団は4月14日、社会的雇用次元の1年短 期契約新入合唱団員採用公告を出した。

「4月9日午前にオム・ソングン文観部公演芸術課行政事務官と会った時、国立 合唱団に社会的雇用創出の一環として1年契約職団員を募集するという話を聞き、 提案されました。私たちに苦しい戦いをせず歌うべきではないのかと、オーディ ションを受けて国立合唱団に入れと提案したのです。ところがこれは1年の短期 契約の席です」。

「もう3回目です。初めは『分け前と喜び』、その次にコリアオペラクワイア (文化分け前財団、キム・ビョンサム牧師常任代表)も、社会的雇用創出の短期 雇用、3つ目が国立合唱団研修団員の提案でした。条件は全く同じでした。基本 給83万7000ウォン、四大保険、1年短期契約、ただしオーディションを受けなけ ればなりません」。

「われわれはたとえ別の合唱団に入っても、原職復帰した後で議論しようとい いました。文観部は雇用斡旋業者でもないのに。そして、そんな雇用もみんな 契約職で、オーディションを受けるという前提条件を付けます。われわれは7年 オペラ合唱だけをしてきた芸術家なのに私たちの専門性は全く考慮もしません」。

▲国立オペラ合唱団は2月10日合唱団解体反対と不当解雇撤回を叫び、国立オペラ団の前で座り込みをした

国立オペラ合唱団が戦って60数日、文観部と国立オペラ団は合唱団に3回の雇用 を提案した。団員の要求は『解雇を撤回して原職復帰した後に議論』だった。 唯一のオペラ専門合唱団である国立オペラ合唱団解散は積極的に再考すべきだ という意見だった。

「われわれは一度も雇用を斡旋しろと戦ったのではありません。われわれは韓 国唯一のオペラ専門合唱団です。基本給70万ウォン、不揃いな日程と無理なス ケジュール、四大保険もないことに我慢してきたのは『自負心』です。われわ れが唯一のオペラ専門合唱団ということを観客も認めましたし。われわれは、 合唱団を存続させなければといつも話してきました。再考してくれと、オペラ 文化の発展のためにぜひ必要だと」。

▲国立オペラ合唱団は解雇された後は舞台ではなく道路で自分たちの歌を歌った

国立オペラ合唱団は60日以上闘って、道路で公演した。4月17日に開かれた非正 規職闘争事業場キャンドル文化祭も同じだ。公演が終わった後、合唱団員の誰 かが言い出した。「通りでも公演できることも、人々が喜んで喝采するのもう れしいことで感謝するが、最近は歌う時が苦痛だ」と。

なぜかと聞くと「歌う人は、極端に言えば話すことにも気を配るほど声を管理 する人です。一日練習しなければ、それだけ悪くなります。聞く人にはわから なくても歌うたびに声が悪くなっているように感じます。私はまだ若くて夢が ありますが...」

夢が何かと聞くと、「大方の声楽をする人のようにオペラの主役でしょう。で も戦いはやめられない。終える前にやめるのなら始めることはなかった。だか ら他の団員としょっちゅうではありませんが練習します。闘いも夢も諦められ ないから」。

「3月28日午前に最後の交渉がありました。その場でイ・ソヨン国立オペラ団長 が『長官にみんな要請をした。社会的雇用の提案を受ければそこに入れ。そう すれば予算も編成して国立オペラ団の公演も全的に引き受けられるようにする』 と言いました。それで私たちが今の話を書面に書いてくれと要求したら午後に 書面を持ってきて見せました。ところが午前の話と全く違いました。短期契約 職、837000の月給と四大保険だけ適用、公演を全的に任せもせず常任化問題も 断言できないという内容でした。そして自分を信じてくれと言うのです」。

彼は文観部や国立オペラ団はいつも『自分を信じてくれ』という言葉を繰り返 すといった。

「4月15日に文観部に抗議訪問に行った時に会った文観部のト・ジェギョン公演 芸術課長も『合唱団事態のために文観部の中でオペラ合唱団の必要性について 共感が形成された。今すぐは予算がないので常任化はできないが、5〜6月に予 算ができればその時、順次常任化する。私たちを信じてくれと言いました。そ れで私たちが書面で約束してくれと要求すると『書面で約束するのは難しいか ら信じてくれ』と言うのです。イ・ソヨン国立オペラ団長も同じです。口頭で の話と書面で作成した内容は全く違います。われわれは国立オペラ合唱団で7年 働いて、いつも聞いた話です。『常任化する。もう少し待て。私たちを信じて くれ。7年信じて待ち望んだ私たちに残されたのは合唱団解散と集団解雇です」。

彼は闘いの中で、芸術界に従事する知人からの憂慮をよく聞いたと言う。「民 主労総公共労組に利用されているのではないか、合唱団の闘いは支持するが、 公共労組と連帯しているのが気がかりだ」という憂慮。しかし彼は誰も合唱団 の闘いを知らなかった時、支持する人もいなかった時、手を差しのべてくれた のは唯一公共労組だけだったと話した。

「イ・ソヨン団長がマスコミのインタビューで、民主労総が裏で操縦している と言いましたが、とんでもない、公共労組は何も知らなかった私たちと一緒に 戦ってくれた唯一の人々です」。

「国立オペラ合唱団がなくなれば韓国にはオペラ専門合唱団は全くなくなりま す。われわれは純粋に合唱とは別に、オペラ合唱団の必要性を認め、それに基 づいて国立合唱団内に制度を作って運営する計画を提示すれば、私たちは国立 合唱団にも入れます」。

寒い日だった。風もかなり吹いた。この日、合唱団は公演のために揃いの服を 着た。女性団員は強い風でぶるぶると震えていた。確実な舞台でもないが普信 閣の近くに停められた宣伝カーの前に質素な舞台が作られた。公演の前、舞台 の横に待機していた合唱団は、公演のために舞台に上がった。舞台に上がった 彼らの表情はもう寒さは眼中になかった。『オーハッピーデイ』、『冬栢花』 を歌った。人々の歓呼が続いた。

▲「合唱団を常任化して専門オペラ合唱団1号になってその次に2号、3号、4号...ますます多くなるといいですね"

「今まで文観部と国立オペラ団が嘘をついてきたのが一番気に障ります。私た ちが大きなことを望んでいるのではないのに。初めから原職復帰さえできれば、 こんな闘いはしなかったんです。堂々と職場で働きたいのです。この期に及ん で力がある人は弱い人を支配しようとして、芸術家の心は認めず、そんな世の 中が本当に残念です。

幸い団員はとても苦しいのに良く我慢して頑張ってくれるので、まだ希望はあ ると思います。団員が歌う時に幸せだったその気持、観客の拍手を受ける時の すばらしい感動、芸術家の気持ちで7年やってきたのですから、それがなくな らなければいいです。気持が踏みにじられるのがとてもつらい。

文化が政治に振り回されているようです。芸術家の雇用はますますなくなり、 韓国で芸術が立つ場所はますます減って。何万人の芸術専攻者が卒業するのに 受け入れられるのは数百人しかいません。われわれの合唱団を常任化し、専門 オペラ合唱団1号になって、その次に2号、3号、4号...ますます多くなるといい ですね。それで歌を愛する若い友人が歌えるように。それまでは戦うべきです」。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-04-26 00:12:23 / Last modified on 2009-04-26 00:12:25 Copyright: Default

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