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「昼間連続2交代」労使案をめぐり現代車支部内紛

「容易ではない決断」 vs 「全面廃棄」

チョン・ムンギョ記者 moon1917@jinbo.net / 2008年08月21日13時42分

現代自動車の労使交渉が「昼間連続二交代」をめぐる金属労組現代自動車支部 の内部の意見の違いで中断している。8月19日、代議員約100人が現代車労使の 昼間連続二交代に対する「意見一致案」に反対して抗議座り込みをしたためだ。 彼らは意見一致案が労働強度を強化し、実質賃金を削減する効果を上げると主 張している。

昼間連続2交代の意見一致案に対する代議員集団の反発で交渉が中断

現代車労使は8月18日、昼間連続2交代に関して意見を一致させ、19日午前から 賃金を含む未合意部分の交渉をすることに決めた。

だが現代車支部代議員約100人が意見一致案に反対し、19日に現代車蔚山工場本 館前で抗議座り込みを始めた。すぐ緊急代議員懇談会が5時間ほど進められたが、 執行部と意見が異なる代議員との間での意見の相違は狭まらなかった。

▲現代車代議員約100人が19日昼間連続2交代意見一致案に反発し、本館前で座り込みを進めた。[出処:蔚山労働ニュース]

意見一致案に反対する交渉委員が抜けたまま、現代車支部の交渉委員は同日夜 8時30分に交渉をしようとしたが、代議員と組合員の抗議で交渉は行われなかっ た。結局20日、交渉委員の会議で団体交渉を暫定的に中断することに決めた。

「『3無原則』を破った意見一致案」

現代車労使は2005年「2009年1月から昼間連続2交代全面施行」に合意し、この 合意により今年、昼間連続2交代施行のための交渉を行った。現在現代車支部の 2代ユン・ヘモ執行部は、2005年当時、労使合意を引き出した執行部と同じ現場 組織の「民主労働者闘争委員会(民闘委)」所属で、組合員の昼間連続2交代に対 する期待で当選した。

だが、反対している代議員と組合員は、これまで民闘委が主張してきた昼間連 続2交代とは距離が遠いと指摘している。民闘委が昼間連続2交代の前提だった 「3無原則」を守らなかったという。民闘委が提示した「3無原則」とは、「実 質賃金の削減がない、労働強度の強化がない、雇用不安がない」昼間連続2交代 だ。これに「民主労働者会(民労会)」、「民主労働運動革新闘争労働者の会(民 革闘)」、「現代自動車共同闘争委員会(公闘委)」などの現代車現場組織はもち ろん、民闘委の構成員さえ反対している。

反対している代議員と組合員たちは、生産量保全を前提として昼間連続2交代を 施行すれば、結局労働強度強化につながると主張している。平日の生産時間が 3時間減っても、生産量を現在と同じく維持すれば、約17パーセントほど生産速 度が速まるということだ。

現代自動車労使昼間連続2交代意見一致案

△10/10(夜昼8時間定時勤務+2時間残業)を生産量変動なく8/8+1(昼間8時間、 夜間8時間定時勤務+1時間残業)変更

△月給制施行(現時給制)は昼間連続二交代施行時点の生産量保全と連係して、 総額賃金を保証(10/10基準残業3時間の方保障)、夜間組残業手当ては実残業時間 で保証

△生産量確保と今後新車投入および生産ライン変動時も生産量を維持するための 物量調整と人員配置を協議するために勤務形態変更推進委員会(昼間連続2交代 労使機構)内『M/H(Man/Hour時間当り投入人員)改善委員会』を構成

△全州モデル工場2009年1月中、10月1日前工場昼間連続2交代施行

反対している代議員と組合員は、これまで工場別の大委員会主導で進められた M/H交渉(時間当りの完成車生産台数と投入人員に対する労使交渉)を昼間連続2 交代労使機構内委員会が協議すると、現代車使用者側が主導権を握ると憂慮し ている。工場別大委員会が転換配置などを協議するM/H交渉で役割を果たせず、 団体協約締結権がない労使機構が協議することで、団体協約が無力化しかねな いためだ。

また、生産量保全を前提とする月給制の変更も事実上変則的な時給制で、長時 間労働と夜間労働の撤廃を核心に掲げた昼間連続2交代がむしろ夜間組の残業を 認めたという批判もある。夜間組が1時間残業すると午前1時に退勤しなければ ならず、事実上、夜間勤務と延長勤労が維持されるという。

現代車支部執行部、「昼間連続2交代協議は終わった」

意見一致案の議論で8月21日午前現在、現代車労使交渉が中断しており、現代車 支部交渉委員の7〜8人が意見一致案に反対して交渉委員辞任の意思を明らかに したという。

また全州支会の代議員たちは意見一致案の廃棄を要求する組合員署名を集め、 現代車支部執行部に渡す予定だ。意見一致案の廃棄を要求する組合員署名は、 蔚山でも行われる予定だ。

だが現代車支部2代ユン・ヘモ執行部は「昼間連続2交代協議は終わった。賃金 の部分などの協議だけが残っている」とし、交渉再開の意思を曲げていない。

現在、現代車支部の執行部は、支部のチラシと記者会見等で「容易ではない決 断で、昼間連続2交代の施行と山積した懸案を解決するために交渉を進めなけれ ばならない」と主張している。だが昼間連続2交代意見一致案に反対する支部の 幹部と組合員たちは「意見接近案を廃棄して全面再交渉しろ」と退かずにいる。

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=44011原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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Created byStaff. Created on 2008-08-23 22:22:48 / Last modified on 2008-08-23 22:22:49 Copyright: Default

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