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YTN組合員、政治家社長に反対を確認

株主総会で体当たり、落下傘社長任命延期

キム・ヨンウク記者/ 2008年07月14日17時51分

7月14日、ニュース専門チャンネルYTNのク・ボノン社長内定者の代表理事選任 が総会延期で失敗した。この日、ク・ボノン社長内定者の代表理事選任は午前 10時に開かれる予定だったYTN 16回株主総会の議案だった。しかし、全国言論 労働組合YTN支部と言論労組、そして連帯した市民の強い阻止闘争でク・ボノン 社長任命株主総会は延期された。

この日、YTN支部組合員約100人は小額自社株組合員として株主総会場に入場し た。午前10時に予定された株主総会場の緊張は極に達した。会社側が壇のすぐ 前に用役警備を配置して株主総会を進めようとしたためだ。

株主総会に緊張感が高まり、組合員は用役警備の撤収を要求したが受け入れら れなかった。これに対して言論労組のパク・キョンソクYTN支部長は「YTN小額 株主自社株制度の皆さん! 私たちは株主総会の過程が正当だと思わない」とし 「違法的な方式で大株主と会社側が対応するので、労働組合も方法を変えて、 株主総会に入ることにした。この株主総会の正当性を認められないので、実力 で防ぐ」と述べた。パク・キョンソク支部長はまた「世の中にある株主総会で こんな形で用役職員を動員し、総会を開く会社がどこにあるか?」とし「こんな 形の株主総会で選ばれた社長が、この会社でどれほどまともに仕事ができるか?」 と非難した。暫くして労組は「私たちはこの株主総会が不当だと思うので、行 動に出る」とし、用役職員を引き出し始めた。

▲YTN株主総会長に配置された外部の警備員と体当たりをするYTN労働者たち

▲キム・ジェユンYTN代表理事

20分ほどの体当たりの過程でYTN組合員1人が倒れて赤十字病院に運ばれた。組 合員の強力な反発で、代表理事選任のための株主総会は開会宣言ができなかっ た。また、キム・ジェユン代表理事は組合員が体当たりまでして強く反発する 姿を見て、沈鬱な表情で窓枠に腰掛け、始終首をうな垂れていた。組合員たち はキム・ジェユン社長に「キム・ジェユン社長は良心を守ってくれ。用役をど かせろ」と要求した

続いて会社側は警備員を退去させて組合と対話を始めた。対話の間、ヒョン・ ドクス前支部長は株主の前で「李明博政権の放送特別補佐官を言論社の社長と して受け入れるという大株主の行動が正当なのですか。でなければ放送関係者、 ジャーナリストとして、言論特別補佐官を社長として受け入れられないという 私たちの声のほうが正当なのではないですか?」と尋ねた。ヒョン前支部長は、 「私は先輩から学んだ技術と原則が徹底的に崩されるこの現実に耐えられず、 立ち上がったこと」とし「これほど基準と原則と常識が崩れることに我慢でき ず、そんな現実では私たちはこうするほかはないことを理解してくれ」と株主 総会に参加した幹部陣に訴えた。

イッキYTNニュースでお馴染みのノジョンミョン・アンカーは「一部の先輩が大 株主の権利行使のために、第三者の委任を受けたという惨憺とした報せに接し た」とし「株主総会が終わる前に、彼が誰なのかを明らかにすることを公式に 要求する」と述べた。続いてノジョンミョン・アンカーは「そうでない相変ら ず尊敬して私たちを教えてくれる先輩が、あるいは私たちと集会や安らかな酒 の席も持ったことがなく、後輩たちがどれほどク・ボノン氏に反対しているの か知らなかったというのなら、今日この場で確認できたと思う」と話した。ノ ジョンミョン・アンカーはまた「私は今日も7時にはカメラの前でニュースをし なければならない」とし「放送関係者として悩みながら、これからはためらわ ず放送できるように、この場で活動をし、特定の政治家の特別補佐官のひとり が言論社の社長になるのは防がなければならない」と訴えた。

▲株主総会閉会を宣言して拍手する組合員たち

▲ク・ボノン社長内定者選任を霧散させた後1階ロビーに集まった組合員と市民

10時40分頃、労組と協議して株主総会閉会の意思を明らかにしたキム・ジェユ ン代表理事がまた壇に上がった。キム・ジェユン社長は株主総会の開会を宣言 した直後、「株主の皆さんに申し訳ない。今日案件を審議しようとしましたが、 やむをえず議案の上程ができず、したがって総会を延期して次の日程は議長に 一任したいと思います」と株主の意見を聞いて閉会を宣言した。

この日の株主総会は延期されたが、やはりYTN新任社長選任問題は進行形だ。パ ク・キョンソク支部長はこの日のク・ボノン社長選任の阻止に「多くの組合員 の意を確認した場だった」とし「今後もこうした試みは続くだろう。監視を続 ける」と述べた。

パク・キョンソク支部長はまた「これまでYTNもジャーナリストとして、多くの 自省と反省があった」とし「私たちに『火を消せYTN』といった市民が『頑張れ YTN』に変わった支持と声援が、私たちの報道と行跡に満足したわけではないこ とは知っている。下手すると批判があると知っているから今より正しい放送を していく」と明らかにした。

▲小さな勝利を祝う紙飛行機

株主総会を阻止したジャーナリストと市民は、YTNのビルの前に集まって紙飛行 機を飛ばして、小さな勝利を祝った。YTN正門前で共に社長任命阻止に参加した 市民のチャスナ(34)氏は「キャンドル集会の初期からキャンドルを持っていた が、真実を歪曲する朝鮮・中央・東亜を見て、言論を守ろうと思って出てきた」 とし「特別補佐官だった人は政界にいるべきで、言論界にいてはいけない」と 忠告した。

『昨日、ちょっと家に帰り、お母さんなので子どもを幼稚園に送って今日また 出てきた』というもうひとりの女性は「今日株主総会は延期したが、また株主 総会が開かれる」とし「私たちの希望はYTNが真実を報道すること、国民が後に いるのだから構成員が前に立って戦ってほしい」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-22 03:22:37 / Last modified on 2008-07-22 03:22:38 Copyright: Default

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