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「長期闘争はしたくない。次の方法を考えるだけ」

[インタビュー]キム・セヨン江南聖母病院非正規職組合員

チョン・ムンギョ記者 moon1917@jinbo.net / 2008年09月18日11時44分

▲チラシをくばる時「親切な」彼女の姿について聞くと「病院は、親切でやさしくと要求するが、身が切られるようだ」という返事が戻った。

江南聖母病院で派遣職として働く労働者が、解雇に対して闘争を始めた。だが 彼らの闘争は簡単ではなさそうだ。江南聖母病院支部が02年に217日間のストラ イキをしてもびくともしなかった江南聖母病院が、設立から1か月程の新生労組 の闘争の相手だ。そして彼らの解雇は法的には何の問題もない。

力にならないことを知りつつ、ある組合員になぜ良くない条件で闘争を始めた のかを尋ねた。

「同じような境遇の人々が同意して、同じ行動をすれば勝てる。だがみんな自 分がやるのかと思って、同時に人を疑い始める。それは自分自身を疑うような ものだ。闘わない人を理解はするが、私たちが闘争をしないわけにはいかない」

保健医療労組江南聖母病院のキム・セヨン非正規職組合員はしばらく考えた後、 このように答えた。65人の派遣職のうち28人が9月30日の解雇が予定されている が、全員が労働組合を加入したわけでも闘争をしているわけでもない。

「18日、私たちが働いていた部所に人が入るという。条件は良くない。無条件 に勝つと確信して戦うのではない。負担になるが方法がある以上、やってみよ うということだ」

闘争が始まると、勤務期間が2年に満たない派遣職労働者の再契約が始まった。 だが、これも満2年の勤務期間が限度でしかない。今のままなら、解雇の時点の 違いでしかない。9月30日に解雇される予定ではないが、彼らの闘争に同じ境遇 の派遣職労働者が少しずつ力を補っている。

「02年のストライキで戦った正規職の先輩が『217日のストライキを終えても何 の成果も勝ち取れずに現場に戻り、ストライキに参加しなかった同僚がとても 憎かった。だが話してみると、彼らからとても申し訳なく、間違った選択だっ たという言葉が返ってきた。どんな選択をしてもプラスマイナスはあるはずだ』 という話をしてくれた。終局、正規職化という成果を勝ち取れなくても、きっ と得るものがあるだろう」

勝利のイメージを描きながら闘争を始めても、非正規職の闘争は決して容易で はないことを彼女はよく知っていた。非正規職闘争の象徴になったキリュン電 子分会は、94日の断食をし、1100日を越える闘争をしているが、まだ勝利の ニュースは届かない。そしてKTX乗務支部、イーランド一般労組などの終わり のない闘争。

「キリュンやイーランドのように長く戦うのは難しい。期間を決めず、方法を 探したい。非正規職だから馬鹿にされ無視されることも多かった。派遣職への 転換も事実上は通知で、今回の解雇も何の通知も受けられなかった。解雇の噂 が飛び始めてから面談を要請し、事実が確認されて労組を作った。そして業者 が労組を脱退しなければクビだと脅迫したので、宣伝戦を始めた。これから方 法を選択するだけだ」

キム・セヨン組合員がインタビューを終えた後、いくらもしないうちにテント に用役職員が押しかけた。彼女はその場で野宿をして最初の徹夜座り込みをし て、起きるとすぐに朝の宣伝戦を始めた。そうして彼女の闘争が始まった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-09-19 21:02:54 / Last modified on 2008-09-19 21:02:55 Copyright: Default

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