［インタビュー］焼酎一杯飲んで「もう一度」

労働者大会の前夜祭酒屋で会った闘う労働者たち

イユノン、朴スジョン記者/ 2006年11月12日5時36分

よく「修学能力寒波」というが、寒さで言えば労働者大会が先だ。今年の労働 者大会が開かれた汝矣島公園も、やはり激しい風が吹き荒れた。大会舞台をぐ るりと囲み、あちこちに黄色いあかりを灯した労働者の後援酒屋。とても冷た いコンクリートの地面にゴザ一枚を敷きビニールで風防けした簡易施設だが、 なぜか知らない温かさが伝わってくる。今回の労働者大会を序幕とするゼネス トの苦しい戦いを前に、労働者たちは沸きかえった雰囲気の中で明るい表情だっ た。

前夜祭に向き合って開かれた拘束労働者越冬後援酒屋と大邱慶尚病院労組後援 酒屋。各々「拘束労働者には冬を越すこと自体が闘争」と言って監獄の中で苦 しい戦いをしている労働者のための酒屋と、1ヶ月を越えるストライキを続け ながら、遠く大邱から来た組合員たちの酒屋だ。他の労働者酒屋と肩を並べ、 さらに大変な条件の下で戦っている彼らの話を伝える。

「浦項建設労組大量拘束は盧武鉉政権の労組弾圧の手本」

-イ・グァンヨル拘束労働者後援会事務局長

イ・グァンヨル拘束労働者後援会事務局長。

後援酒屋を開く理由は。

拘束労働者たちのために94年から12年間の後援事業を続けている。毎年200〜 300人の労働者たちが拘束されていて、監獄という閉鎖された空間で労働者た ちはとても孤立感を感じている。酒屋の収入と募金で、拘束労働者に少なくと も力になろうと思う。

現在の労働者の拘束状況は。

11月8日の調査では、計88人の労働者が拘束されており、そのうち82%が非正規 職だ。浦項建設労組が62人で最も多い。実刑を宣告された労働者が9人いるが、 三星無労組経営を暴露した労働者は名誉き損で3年5か月の獄中生活をしている。 このように拘束労働者は句句節節がとんでもない理由だ。国家の司法定規が無 銭有罪・有銭無罪であることを克明に見せることだと考える。

拘束労働者中浦項製鉄占拠座り込み関連労働者が最も多いが、浦項製鉄闘争と浦項建設労組員大量拘束をどう見るか。

浦項闘争は、盧武鉉政権の非正規労組運動弾圧の手本だと考える。浦項労働者 が要求したのは一日8時間労働、土曜日休業など勤労基準法に書かれた基本的 な事項だった。ストライキ妨害のための使用側の代替人材投入と強制解雇に対 抗し、闘う労働者たちを警官たちは遮った。保守言論も労働者を暴徒と描写し、 強制鎮圧を誘導して、浦項製鉄に味方した。浦項建設労組に対して盧武鉉政権 は執権以来、最多拘束の68人拘束に続き、27人に実刑を宣告するという例のな い判決を下した。その上、労組で主導的な活動をしていない分会幹部にも実刑 が宣告された。

これからの闘争と後援の計画は。

拘束労働者後援会は、団体がなくなることを目標にしている。盧武鉉政権が今 と同じ労働弾圧の強度を低めるとは思わない。これから拘束労働者が伸びない ように、労働者弾圧に対して強力に闘争したい。また労働組合に対してとても 多くの歪曲がある。盧武鉉政権は、意図的に労働組合を悪い団体であるかのよ うに言い立てる。これらの問題をきちんと理解できるように私たちが熱心に活 動し、労働者拘束問題に対する関心を引き出したい。

拘束労働者たちは暴行罪などを適用され、刑事犯として扱かわれる。これは、 労組免責権が保障されず、労働法の保障権威が落ちていることを示す。労働三 権がますます無意味になることを反映している。こうした問題が単に闘争する 労働者の問題ではないということを主張したい。より多くの市民が労働者拘束 に関心を持つようにしたい。労働者弾圧事例を本、映像物などの資料に作り、 市民に知らせる計画だ。

「経営不正解決してもゼネスト闘争には参加する」

-パクキョンハ公共連盟医療連帯労組慶尚病院分会委員長

パクキョンハ医療連帯労組慶尚病院分会委員長。

慶尚病院のストライキ闘争の理由は。

慶尚病院の闘争は経営不正闘争で経営透明性確保のために始まった。非正規職 の正規職化争奪と最小人材維持を要求している。病院労働者の56%が非正規職 で、最小人材維持が崩壊し、労働時間は増加した。これと関連して団体協約の 進行状況で非正規職の正規職化に対する実務確認水準まで進められたが、企業 回復申請が受け入れられ、病院側は改悪案を主張して突然急変した。今回のス トライキで経営の透明性と非正規職問題解決を勝ち取りたい。

10月10日のストライキ突入以後の経過は。

10月15、16日外注の座込み場侵奪以後、地域の世論が激しくなり、外注がまた 入ってくることはなかった。10月末から使用側と労使間実務交渉が進められた が、11月3日に企業回復申請が受け入れられると「ストライキ参加組合員懲戒、 解雇5人、代議員全員停職6ケ月」といった使用側の態度急変で交渉が断絶した。 そして10日の金曜日に使用側との交渉で、民事・刑事上の告訴・告発は取り下 げるが、組織改編と人事権関連しては使用側が譲歩していない。

ストライキで難しいのは何か、また病院のストライキに対する地域世論はどうか

慶山で患者の不便ために地域世論が悪化することはない。経営不正が問題になっ たので、患者や市民が激励してくれ、世論が労組に味方する状況になって、労 組に対して一定部分使用側が萎縮した。

しかし、ストライキ中に難しい点はある。最も大きな問題が生計問題で、9月・ 10月の賃金が未払いという状況で、幹部22人には通帳が仮差押さえになってい る状態だ。民事刑事上の告訴・告発も使用側が取り下げるという意志を反映し ているが、とにかくこういう生計問題が最も難しい点で、医療連帯6千3百人が 1万ウォンずつ生計費後援で6千3百万ウォンが集まり、9月と10月に組合員に 20万ウォンずつの生計費が支援された。11月9日には後援酒屋が開かれて、今 日の労働者大会前夜祭酒屋も後援と連帯のためのものだ。

これからの闘争計画を話してくれ。

大邱慶北地域での地域連帯をはじめ、ゼネストに関して93%の賛成で闘争に参 加する計画だ。慶尚病院の懸案が解決されなければ、連盟と共に解決できれば 地域ゼネスト闘争を一緒にするだろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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