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「渡り鳥資本テトラパックと会いにスウェーデンに行きます」

テトラパック労組、スウェーデンへの出国を控えて遠征闘争勝利決意大会開催

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年08月16日20時28分

テトラパック資本の本国であるスウェーデンへの遠征闘争を控えた韓国テトラ パック労働組合が16日の午後2時、ソウル市漢南洞のテトラパック・ソウル事務所 前でテトラパック遠征闘争勝利決意大会を開いた。

▲16日午後2時漢南洞テトラパックソウル事務所前でのテトラパック遠征闘争勝利決意大会/イ・ジョンウォン記者

蒸し暑い中、ニューコア労組、イーランド一般労組、キリュン電子分会などの 民主労総所属組合員200人が決意大会に参加し、遠征闘争に行くテトラパック 労組を励ました。

テトラパック労組の組合員たちと共に遠征闘争に出発する予定のイ・サンジン 化学繊維連盟副委員長は「よく知らない国で遠征闘争をしなければならない現 実が残念だ」、「向うではテトラパック資本が韓国で行った不当な行為を伝え、 国際組織と連帯して必ず成果をあげる」と約束した。

テトラパック労組のチョン・ジャンフン委員長は「テトラパック資本は約20年、 韓国で大きな収益を上げた後、営業網だけを残して工場を引き上げると言って いる」とし、「こんな工場閉鎖には絶対同意できない」と声を高めた。チョン・ ジャンフン委員長は「スウェーデンの労働組合の組織率は90パーセントを越え るというが、なぜまさに韓国で労働組合を弾圧しているのか」と問いかけ、 「直接スウェーデンに行って本国の事情を確認し、テトラパックに韓国工場の 再稼働を約束させるまで、骨を埋める覚悟で闘争する」と決意を明らかにした。

ロッテ飲料、毎日乳業、南陽乳業、ソウル牛乳、チョン食品など、国内有数の 飲料業者に飲食品の紙パックを生産、納品するテトラパックは、スウェーデン の資本でスイスに本社をおき、スウェーデンでは「尊敬される10大企業」の 2位に選ばれるなど、国際的にも有名な企業だ。

▲チョン・ジャンフン委員長をはじめ、遠征闘争団に合流するテトラパック労組組合員6人が必ず工場再稼働の約束を取りつけるという覚悟で削髪式を持った。/イ・ジョンウォン記者

▲削髪式の途中に遠征闘争を控えた夫人からの激励の手紙が朗読され、涙を流す組合員/イ・ジョンウォン記者

この10数年間、労働組合との交渉の席で公然と「工場撤収」を口にしてきた会 社側は、ついに今年3月9日に工場閉鎖を通知した。5月10日には強制希望退職 に応じない組合員全員を解雇した。テトラパックのソウル事務所では「本社の 指針なのでどうしようもない」と答えるだけで、現在22人の組合員が工場の再 稼働と解雇撤回を要求して闘争している。

テトラパックの韓国生産工場撤収問題は、慢性的な外国資本の「渡り鳥(食い 逃げ)」の事例で、OECD多国籍企業ガイドライン違反で提訴されている。その ために主な取引先が工場撤収を憂慮する文書を発送し、工場がある驪州郡庁が 工場維持を勧告するなど、社会的な関心も高まっている。

テトラパック労組は8月22日に遠征闘争に立つ。本国のスウェーデンと本社が あるスイスを訪問し、国際組織と連帯して韓国でテトラパック資本が行ってい る労働弾圧の実態を伝え、工場再稼働の約束を取りつける計画を持っている。

遠征闘争に行くテトラパック労組組合員6人は、16日の決意大会の最後に削髪 式を行い、覚悟を固めた。遠征闘争団にはチョン・ジャンフン委員長、シン・ マンスン副委員長、キム・ジャンシク組織部長などテトラパック労組6人と、 イ・サンジン化繊連盟副委員長、チョンギジン化繊連盟首都圏本部組織部長が 参加する。

▲テトラパック労組組合員と上級団体幹部で構成された遠征闘争団は、8月22日にスウェーデンに出国する。/イ・ジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-08-19 03:24:54 / Last modified on 2007-08-19 03:24:54 Copyright: Default

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