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テトラパック労組、スウェーデン遠征闘争へ

「本社最高経営陣と会い、工場維持を約束させる」

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年08月13日16時19分

会社側の工場閉鎖予告と集団解雇に抗議して、約4か月闘争を続けている韓国 テトラパック労働組合が、本社があるスウェーデンへと遠征闘争をすることに なり、注目される。

▲チョン・ソ記者

スウェーデンの多国籍企業のテトラパックは、ロッテ飲料、毎日乳業、南陽乳業、 ソウル牛乳、チョン食品など国内有数の飲料業者に牛乳パックとジュースの紙 容器などを納品しており、昨年スウェーデンでは「尊敬される10大企業」の2 位に選ばれるなど、国際的に有名な企業でもある。

韓国では、驪州に生産工場をおくテトラパックは、3月9日に工場閉鎖を通知す る一方、5月10日には工場撤収にともなう希望退職を拒否した22人の組合員全 員を解雇した。そこでテトラパック労組は6月12日、OECD多国籍企業ガイドラ イン違反でテトラパックを産業資源部に提訴し、7月21日には同じ内容で本国 のスウェーデン政府と本社があるスイス政府にも提訴した。

提訴内容は、情報公開義務違反、労働基本権保障義務違反、従業員代表との交 渉義務違反、整理解雇の一方的強行などだ。国際基準によれば、会社は労組と の交渉中に工場撤収などの威嚇はしてはならないことになっている。工場撤収 の不可避性を立証できる経営者料を労組に公開しなければならないが、会社は こうした内容を守らずにいる。

▲チョン・ソ記者

テトラパック労組が会社をOECDガイドライン違反で提訴したのは、テトラパッ クの一方的な工場撤収計画とともに労働組合無力化の試みも原因になった。労 組によれば、テトラパックはすでに2006年の賃金交渉で賃金42%削減案と無罷 業、労働三権放棄などの会社側要求事項19項目を受け入れなければ「工場を閉 める」と公然と圧迫してきたと知らされた。

テトラパック労組はこれに関連して、13日午前11時、光化門にあるスウェーデ ン大使館建物前で記者会見を行い、「渡り鳥資本多国籍企業テトラパックの本 国のスウェーデン政府はOECD多国籍企業ガイドライン違反提訴事件を徹底的に 捜査しろ」と要求し、8月22日にスウェーデンに遠征闘争に行くと宣言した。

▲チョン・ジャンフン テトラパック労組委員長/チョン・ソ記者

テトラパック労組はこの4か月間の工場撤収撤回を要求する闘争の過程で、漢 南洞にあるテトラパック・ソウル事務所前でのテント座り込みをはじめ、取り 引き会社であるロッテ飲料、毎日乳業、南陽乳業などの場所でもテトラパック 事態を知らせてきた。取り引き会社のうち何か所かはテトラパック側に「はや く問題を解決しろ」と要求したという。

労働組合は今回の遠征闘争で、テトラパック本社の最高経営陣との面談で、韓 国工場での労働弾圧に抗議し、韓国の取引先がテトラパックに送った「韓国生 産工場維持要請文書」を渡す計画だ。

テトラパック労組のチョン・ジャンフン委員長は「会社と交渉をして1年過ぎ た。闘争をはじめて4か月になるが、今この国での闘争は限界に達したようだ」 とし「8月22日、化学繊維連盟役員と民主労総京畿本部役員、労組幹部で構成 された遠征闘争団がスウェーデンに行き、この国で工場を再稼働させるという 回答を得てくる」と明らかにした。

記者会見を終えた後、代表団がスウェーデン大使館を訪問し、テトラパックの OECD多国籍企業ガイドライン違反提訴事件徹底捜査を要求する書簡を渡した。

▲チョン・ソ記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-08-18 18:39:20 / Last modified on 2007-08-18 18:39:21 Copyright: Default

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