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頬を殴り、靴で踏み付け、蹴り、四肢をつかんで引きずられて

[事例1]香港警察、人権弾圧はあった

香港取材チーム

何もなかったという香港警察の人権弾圧に関し、彼女たちが真実を語った。 18日夜9時30分、放免される予定だった韓国女性たちは日を超えて19日の 午前0時30分過ぎにようやく観塘裁判所から出られた。彼女たちを乗せるため にバスが観塘裁判所に入り、警察の堅固な警備の中、バスは急いで裁判所を離れた。

現在、観塘裁判所前にはHKPAをはじめとする数名の海外活動家が「早期釈放」 を要求し、キャンドルデモをしている。また多数の活動家は「法的処理は話に もならない。早く釈放しろ」という内容のスローガンを絶え間なく叫んだ。

だが香港の警察はこのような活動家が観塘裁判所に近接するのを防ぎ、鉄製の 構造物で阻止線を設置した。これに続き、香港警察は人間の帯を作り人々の接 近と移動を防いだ。観塘裁判所を出る韓国女性活動家と会うために9時30分以 前から待ち続けてきた活動家たちは、急いで抜け出るバスを見ながら短い 叫びをあげるしかなかった。

カトリック香港教区主教がこの日、カトリック農民会を訪問した。

あふれる理由、「私もやられた」

香港現地時間で未明の4時(韓国時間明け方5時)現在、香港民衆闘争団状況室が 把握している放免された韓国女性の数字は111人だ。この日12時30分、観塘裁 判所を出発した一番車の後、2時30分に二台目のバスが、そして最後のバスが Pok fu lam phab camp宿舎に到着したのは午前3時を遥かに過ぎた時間だった。

チョファンボク香港駐在総領事は18日、3回記者との会見で、人権弾圧、捜索 過程での問題、暴行事件などは誇張だったことを確認したと述べた。しかし、 女性農民が語った事実の内容は、総領事が明らかにした内容とは全く違ってい た。現在、韓国民衆闘争団は放免された女性農民を中心に具体的な被害事例 を集めており、この事件に対する香港警察の責任を問う計画だ。

また、現在香港駐在韓国領事館は今回の連行、方面と関連して、積極的に動い ているが、中途はんぱな初期対応や人権弾圧の事例を縮小したという批判を免 じることは難しいと思われる。

以下の内容は、19日未明に方観塘裁判所を出てPok fu lam phab camp宿舎で会っ た女性12人の証言を集合したのだ。事案の敏感性を考慮し、名前は仮名で記述 する。

基本的な人権保護さえも無視されていた状況

多くの女性たちが香港拘置所の基本的な条件に対して異議を提起した。食べ物 も口に合わない状況で、留まっていた拘置所は底が汚いのはともかく、床はコ ンクリートだった。その上、毛布も提供されず、寒さに震えていたという。 さらに、1人の独房ほどの大きさの部屋に17人、21人、20人など、若干の違い はあっても部屋に収容できない程、多数を一部屋に入れた。

全女農会員の金ウンジ(仮名)氏は「きちんと横になるのも難しかった」と説明 した。また、拘置所の床がコンクリートで、気温も寒く、「ここはとても寒い ので毛布をくれ」と要求したが、数回の要求の末、17人にたった5枚の毛布し か配られなかったという。それさえも薄くて、敷くには「汚くて臭い」もの だったと説明した。

香港警察は女性たちに特別な理由なく、コンクリートの床に座ることを強要し た。この過程で民主労働党のある女性活動家が「強制的に座らせることの不当 さを提起しながら」うずくまって座っていた。この男性警察は「choice」とい う単語を使いながら「それなら選択しろ。独房に行って法的処理手続きを受け るか、それとも座っているか」と威嚇した。この過程で、彼女は通訳官に今の 状況を説明し、彼女の考えを伝えてくれと要求した。しかし通訳官はさらに強 く「私たちは君の話を聞く時間がない。法廷まで行くつもりか」と言い、逆に 脅迫めいた話をした。

そして、その後この警察はうずくまって座っている女性の脚を強制的につかみ、 肩を押さえ付け、尻を床に押し付けるように腕力を使う状況が発生した。この 民主労働党の女性活動家は「底が冷たいのもそうだが、この過程で私が座りた くなくても彼らの腕力によって座らされる状況がとても苦しかった」と心情を 吐露した。

開放されたトイレへの問題提起もあった。その上、韓国の警察署の拘置所では、 トイレに低い仕切りはあるが香港の拘置所のトイレは逆に高く設置されていて、 他人が誰でも見られるようになっていたという。さらに民主労総の女性活動家 が収監された部屋のトイレは故障していて、水も流れなかった。それでこの女 性は警察に「警察の監督の下にトイレに行っても良いから、別のトイレを使わ せてくれ」と要求した。しかし警察は「私たちもこうしたトイレを使っている。 別のトイレはない」と答え、水が入ったバケツを渡され、「これを使え」といっ たという。結局その部屋の女性たちは、トイレの状態を考えて、小用だけをし て大便は耐えたという。

ある香港警察は調査過程で「お前らは犯罪者だ」と話し、強い抗議を受けた後、 謝罪したという。

江原道連盟から来た金ミジョン(仮名)氏は「香港の食事が口に合わず、カバン には基本的な食べ物を入れて歩いた。そうするうちに連行され、警察が配る食 事はとうてい食べられるものではなかった。その上、朝はコチュジャンもあっ たのでなんとか食べたが、捜索の過程でカバンを取られ、さらに食べ物もすべ て奪われた。結局、夕方は何も食べられなかった」とし「犯罪者扱いをするだ けで、外国人への配慮は全くなかった」と指摘した。

捜索過程で発生した露出問題に対しても、その捜索のやり方は、男性が韓国女 性をぐるっと取り巻き、香港女性警察が隅々まで身体を捜索する方式だったと いう。ここで提起される部分は、捜索をするのになぜ男性の警官がその状況を 見守らなければならないのかという部分だった。

移送されたバスの中で刷った様子

お前らは現行犯だ。手錠をかけて指紋を取らなければならない

香港駐在韓国領事館による「香港警察の暴行と苛酷な行為」に関する内容も、 発表とは違っていた。釈放された女性は、手首に番号が書かれたプラスチック の輪(韓国では電線の結束に使う)をかけられていた。

香港の警察は、連行されると女性にプラスチックの手錠をかけ、場合によりト イレの使用が許可された場合は「銀色の手錠」をかけた後、また狭い部屋に戻 るとプラスチックの手錠をかけた。そして、強制的に手錠をかける過程で「反 対」の意志を表明したタハムケの活動家1人が警察から頬を殴られた。これは、 その状況に立ち会っていた多くの女性が目撃の事実を証言した。

ある民主労総の女性活動家は「警察の拘置所にいる間、なぜ私たちがそのよう な待遇を受けなければならないのか、なぜそうすべきなのかについての説明が 全くなかった」と苦しさを吐露した。また、「少なくともこんなに大量に一度 に連行する計画だったのなら、基本的な通訳もつけずに罪人取り扱いし、無条 件に腕力にだけで解決しようとする香港警察の人権実態が、むしろみじめに感 じられた」と話した。

強圧的態度と脅迫

実際、警察が選任した通訳官は、逆に女性を脅迫し、多くの不満が溢れた。彼 らは連行の過程と法手続きの失効の過程で、文化と言語が違うことで生じる問 題を解決するどころか、警察はさらに強圧的に女性農民を脅迫した。

2005年12月19日6時41分

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-12-21 19:24:53 / Last modified on 2005-12-21 19:24:53 Copyright: Default

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