公共・運輸・社会サービス労働者、政府に労政交渉を要求

公共運輸労組「実質使用者としての責任を無視するな」

公共・運輸・社会サービス労働者たちが 不平等と各自渡世の社会を解決しようとし、 金富謙(キム・ブギョム)新任国務総理との労政交渉を要求した。

全国公共運輸社会サービス労組は5月17日午前、 政府ソウル庁舎の前で記者会見を行って 「政府は公共・運輸・社会サービス労働者の実質的な使用者としての責任、 危機状況で国民の人生を守るべき国家の責任をこれ以上無視するな」とし、 労政交渉要求に即刻答えろと明らかにした。

［出処:全国公共運輸社会サービス労組］

労組は去る3月に対政府十大要求を発表し、 政府各部署に労政交渉のための面談要求文書を発送した。 そして4月30日、労組は企画財政部、雇用労働部、保健福祉部など 9つの部署との面談を行った。

労組は「国務総理に提案する。 国民統合と民生解決の第一歩として、 公共運輸社会サービス十大要求労政の交渉から始めろ」とし 「国民は代読総理、防弾総理に嫌気がさして久しい。 国民が新任総理に期待するのは民生のために各部署を号令する総理、 きちんと官僚を指揮・監督する総理」と指摘した。

続いて労組は 「金富謙(キム・ブギョム)新任国務総理も就任の辞で 統合と民生、積極的疎通と現場を強調した。 その約束のとおりに公共・運輸・社会サービス労働者の交渉に 即刻出てくることを要求する」とした。

十大要求は、 △必須サービス公営化・公共性強化、 △社会保障拡大・国家責任強化、 △公共部門民主的運営・財政公共性強化、 △脱炭素社会への正しい転換、 △災害時期解雇禁止・国家責任雇用拡大、 △新型コロナ必須危険業務保護および人員補充、 △職務中心賃金の改悪中断・賃金差別撤廃、 △非正規職の正規職化、 △労組法全面改正、 △安全運賃制拡大・強化だ。

非正規職の正規職化の要求について、韓国ガス公社非正規支部のホン・ジョンピョ支部長は 「正規職転換を終わらせるために、あれほどガス公社が主張した子会社方案を議論している。 しかし会社はこの過程でも横車を続け、正規職転換協議を破局させている」と批判した。 韓国ガス公社非正規職労働者は4年間正規職転換協議を行っているが、 進展した議論は行われていない。

これについてホン・ジョンピョ支部長は 「(直接雇用正規職転換主張という)正当な要求が不公正だと非難の対象になる歪んだ社会世論と 正規職・非正規職労働者間の対立に飛火する状況でくやしいが、 私たちも子会社方案を検討するために前より進んだ協議をガス公社と進めようとした」と説明した。 しかし「(会社が)交渉の場では彼らが提示した合意案をひっくり返し、 裏では国の金で労務士・弁護士を同行し、法の枠を巧妙に避けて、 非正規職労働者を圧迫して嘲弄する状況」とし、 文在寅(ムン・ジェイン)政府が非正規職正規職転換の約束を守れと要求した。

社会サービス労働者のソウル社会サービス院支部のラジョンミ支部長も発言し 「社会サービスの現場は労働権を保障されるのが難しい現場だ。 多くの社会サービス労働者が劣悪な環境で職場内いじめ、 不当労働行為などで苦しめられている」とし 「社会サービス労働者の幸福とサービスの質は比例すると考える。 われわれ労働者が労働権を保障されて働けるようにしてほしい。 どうすればいいのかわからないのなら、私たちとの対話に出て来い」と要求した。

また「社会サービス院法さえ、まだ国会の敷居を越えられないのを見て、 政府が社会サービスの公共性強化のために本当に最善を尽くしたのか尋ねたい。 これだけでなく、社会サービスの公共性強化のために、 さらに責任ある姿勢と態度を見せるべきだ」と声を高めた。

一方、労組はこの日の国務総理面談要求記者会見を始め、 部署別労政交渉参加の意思を確認する予定だ。 また、労組は国務総理1号課題として労政交渉受け入れを要求する闘争を繰り広げる。 もし政府の態度に変化がなければ、5月28日午後1時の世宗市企画財政部前集会などを行い、 闘争水位を高めていく計画だ。

▲十大要求と該当部署［出処:全国公共運輸社会サービス労組］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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