仲裁を約束した金寬容、清道住民逮捕を指示した情況がわかる

対策委「二重的行動、おばあさんを慰めるイメージだけ利用」

パク・チュンヨプ記者 2014.08.20 11:07

清道送電塔反対住民と韓電の積極的に仲裁を約束した金寬容(キム・グァニョン)道知事が、送電塔反対住民逮捕を指示していた情況があらわれた。

8月19日午後1時、「清道送電塔工事中断と地中化を含む対策の議論」を要求して慶北道庁で抗議座り込みをしていた清道送電塔反対住民など10人が退去拒絶の容疑で逮捕され、大邱北部警察署に連行された。ニュースミンはこの日、取材中の大邱北部警察署関係者の机の上で、住民の逮捕に道知事が動いた情況が入っている内部文書を確認した。

この文書は慶北道庁の座込者現況と要求事項などと共に「盗聴側退去要請、拒絶時は今日(8.19)午前中(時間仏像)韓電側(南部庁・大経建設支社)で、面談提案、面談拒否または結果不受入時、道知事の指針を受けて措置するように決定」と記録されていた。

この文書を持っていた大邱北部警察署の関係者は「道庁が退去要請した」と話したが、金寬容道知事の指示に関しては「所管でない」とごまかした。

確認された事実のとおりなら、金寬容道知事は8月18日と19日の両日間、清道送電塔反対住民には「送電塔対立の積極的な仲裁」を約束しながら、警察に逮捕を要請したのだ。

この日の逮捕は実際「韓電との面談の結果、不受け入れ時は道知事の指針を受けて措置するように決定」という内容で作成された内部文書シナリオのとおりに行われた。午前10時、住民と清道345kV送電塔反対対策委(対策委)と韓電は、慶北道庁で交渉を進めた。交渉には工事決定権があるといわれるキム・ソンアム韓電南部建設処長が参加したが、 2時間の交渉にもかかわらず進展がなかった。住民と対策委、韓電はこの日の午後2時に交渉を再開することにしたが、 12時に韓電はキム・ホンジュ対策委共同代表に電話で交渉決裂を通知した。

交渉決裂が通知された直後の午前12時頃から、慶北道庁の周囲で警察兵力が増強配置され、午後1時に座込者たちが逮捕された。

▲午前10時開かれた韓電と住民および対策委の交渉

ピョン・ホンチョル対策委執行委員長は「金寬容道知事が欺瞞的で二重的な行動をした。地中化率が全国最低で、地域民の被害が深刻な状況で、これを重大な民生懸案だと考えていれば、こんな形の措置はしなかっただろう」とし「おばあさんを慰めるふりをするイメージに利用するだけの道知事の真情性が疑わしい」と強く批判した。

ニュースミンは仲裁を主導したソン・ギョンチャン慶北道創造経済産業室長と数回通話を試みたがつながらなかった。

警察の関係者によれば、連行者は調査の後に全員釈放される予定だ。

付記
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原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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