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18で死んだ檀園高校の学生「守ってやれずごめんね」

セウォル号惨事檀園高校の学生・教師合同焼香所...沈痛に沈む大韓民国

ユン・ジヨン記者 2014.04.23 23:40

セウォル号惨事で犠牲になった檀園高校の学生たちの合同焼香所が設置された。 合同焼香所に向かうあちこちに絶望と希望、悲しみと切実さが込められた声が貼られていた。 涙の海になった安山地域は沈痛に沈んでいた。

4月23日、安山オリンピック記念館には檀園高校の学生と教師の遺影と位牌が長く立ち並んでいた。 事故発生から8日目に設置された合同焼香所だ。 弔問の行列は果てしなく続いた。 子供たちの遺影の下に多くの菊の花が積み重ねられていた。

焼香所は静かだったが、嗚咽は止まらない。 檀園高校の先後輩も、近隣学校の学生も、住民も、そして遠くから来た市民も、皆涙を流した。 遺族の嗚咽も時おり出てきた。 子供の遺影を胸に抱いた遺族は 「いったいなぜこんなことが起きたのか」と繰り返し問いかけた。 返事のない響きだけが焼香所を埋め尽くした。

失踪者が遺体になって戻ってくるたびに遺影も増えた。 またある子供の遺影と位牌が焼香台の上に設置された。 遺族は子供の遺影がかかるのを見て、とめどなく泣いた。 故人の冥福を祈りながら、送るにはあまりも若い年齢、十八だった。

焼香台の横には大型スクリーンが設置されていた。 あどけなく澄みきった子供と教師の顔がスクリーンに次々と映しだされた。 焼香所の外の廊下には、子供たちに送る手紙とメッセージがぎっしりと貼りだされていた。

焼香所に来た近隣地域のある住民は 「私は島で生まれ、海がいかに恐ろしいのかを知っている。 子供たちはどれほど恐ろしかっただろうかと思うと、哀れで耐えられない。 子供たちを海に出さなければならなかった」と涙を流した。

近隣のソンポ高等学校の2年に在学中のある学生も、黙黙と焼香所を訪れた。 彼は「学校が近く、橋を渡れば皆知っている友人だ。 私たちの学校の友人は表面では何もないように過ごしているが、胸の中ではとても悲しんでいる」とし 「大人に動くなと言われれば、じっとしていなければならないと思った。 だがそれがすべてではなかったようだ」とし、沈痛そうにしていた。 この日、合同焼香所には8千人以上の市民が訪問した。

合同焼香所から約300メートル離れたところに檀園高校がある。 学生と教師が生前に毎日歩いていた道だ。 堅く閉ざされた校門の横には菊の山と、犠牲者に送るメッセージが積み重ねられている。 学生も、住民も、子供たちも、歩みを止めて短い手紙を書く。 校門の前では、女子高生のすすり泣きが続く。 セウォル号と共に韓国社会が深く沈痛に沈んだ。

政府と犠牲学生家族の代表は、4月22日、葬儀に合意した。 犠牲になった学生の遺骨は以後、瓦洞室内体育館に合同で安置される予定で、 公式な焼香所は29日から安山のファラン遊園地に設置される。 追悼碑もファラン遊園地に設置される。 合同告別式の日程はまだ決定していない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-24 22:50:52 / Last modified on 2014-04-28 07:06:59 Copyright: Default

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