本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:密陽対策委、警察の企画逮捕、過剰対応疑惑を提起
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1382450010789St...
Status: published
View


密陽対策委、警察の「企画逮捕、過剰対応」疑惑を提起

「警察が送電塔反対住民を刺激して法律違反者にしている」

チョン・ヒョンジン記者 2013.10.22 17:17

「不祥事を防止して住民たちの安全を守るという警察、むしろ不祥事を誘発して 住民たちを刺激し、法律違反者に追い込んでいる。」

10月21日午前11時密陽郡丹場面パドゥ里の入口で、密陽765kV送電塔反対対策委員会(共同代表キム・ジュナン神父)が「警察の企画逮捕疑惑および過剰対応」に関する記者会見を行った。記者会見で対策委は、警察が10月1日の送電塔工事再開直後から多くの人権蹂躙行為を行っていると指摘し、「最近では警察が意図的に企画した逮捕と捜査、過剰対応で住民を刺激して一部の住民を連行、拘束するなど、憂慮されることが行われている」と明らかにした。

また警察の過剰対応と人権侵害で送電塔反対住民が深刻な身体的・心理的な ストレスに陥っており、工事強行、警察との衝突、農繁期という状況などで 三重の苦痛をあじわっていると訴えた。

彼らは最近、警察が無差別の採証、司法処理の脅迫などで住民を怒らせる一種 の「心理戦」を展開しているとし、「ヨス村のキム某氏は、賛成住民集会霧散 の件で捜査され、対策委や統合進歩党との関連についても集中的に捜査された」 と話した。

対策委、衝突の必要がない状況で住民を刺激して、抗議すると連行したと批判
農作業に行った住民のトラクターに義務警察がぶつかり、特殊公務執行妨害で拘束

対策委が提示した事例によれば、10月16日に丹場面パドゥ里で連行されたソン 某氏は、警察に座込場の出入口をふさぐなと要求する過程で連行された。

通行権を保証しろという住民の要求に対し、現場の指揮官は義務警察に「少し も動くな」と指示し、これに怒った住民が道路に出て座り込んで抗議した。 対策委側は、住民は道路に座っていたが車両の通行には支障がない状況だった とし、「当時、警察は道路に入ってきた車両を住民側に通すように無線で指示し、 実際にこの車両は警察により住民側に近付いて動かなくなった」と説明した。

この状況で警察は、住民を強制的に道路に出し、これに抗議した住民は多かっ たのに、現場にいたソン某氏だけが集示法違反で連行された。対策委は連行の 過程でソン某氏が抵抗したが、婦人警官を暴行したという情況証拠はないとし 「ソン某氏は工事妨害禁止仮処分決定を受けた25人の中の一人」とし、 企画連行疑惑を提起した。

▲16日、丹場面パドゥ里でソン某氏が連行された時、住民が通行権を保障して、道路に座っていたが、片方に警察車両が通れる程度の空間があった。しかし警察は車両通行妨害を理由に3回にわたり腕力で住民を押し出し、この過程で抗議したソン某氏を連行した。[出処:密陽765kV送電塔反対対策委員会]

対策委は同日、丹場面で拘束された住民パク某氏にも警察の過剰対応の情況を 提示した。この日、警察はパク某氏がトラクターで警察にぶつかった容疑があ るとして、拘束令状を申請した。

当時、テリョン里の住民、パク某氏は農作業のためにトラクターを走らせて、 パドゥ里の入口に行く所だった。パク某氏のトラクターが登り坂の道をゆっくり 上がっていて、警官が後ろに歩いている間、オ某義務警察の左側大腿部が トラクターにぶつかり、右側に倒れた。パク某氏は現場で連行されて 「特殊公務執行妨害傷害」で拘束された。

当時、オ某義務警察はずっと右の足の痛みを訴えたが、運ばれた病院で医師 から「左側大腿部自傷」と診断された。また、すぐ退院してもよいという 勧告を受けたが警察の関係者が応急室に立ち寄った後、病院に残り 「大腿部打撲傷全治2週」の所見書を受け取った。これによりパク某氏は 特殊公務執行妨害傷害で拘束された。当時の現場状況は保存されていない。

こうした情況について対策委は、人権団体連席会議とアムネスティ・インター ナショナル韓国支部などが派遣している密陽人権侵害監視団、民主社会のため の弁護士の会と共に、警察の人権蹂躙および脱法的な対応事例を総合した 資料集を発行して報告大会を開くことにした。また、密陽送電塔関連の国政 監査の証言、民事刑事上の訴訟等で正面から対応すると明らかにした。

警察「企画逮捕と過剰対応は、事実ではない」

一方、警察は10月21日に報道資料を出して、企画逮捕と過剰対応は事実ではな いと明らかにした。警察はソン某氏については、住民とソン某氏が車両の通行 を妨害したため、何回も告知したがどかなかったため、「不法行為に対し法と 原則により処理した。当時ソン某氏の顔は見えず、誰なのか分からない状況 だった」と明らかにした。

またパク某氏の拘束については警察が住民の道路占拠を防ぐために信号俸を 持っていたが、オ義警がトラクターに停止信号を送ったのにこれを無視して トラクターで衝撃を加え、2週間の傷害を加えたと主張した。

警察は「パク某氏にミランダ原則を告知した後、現行犯で逮捕、護送する過程 で警察官の胸ぐらをつかみ、顔を蹴るなどして公務執行を妨害した容疑がある」 とし「現場を保存しなかったのは交通事故ではなかったから」と明らかにした。 (記事提携=いまここ)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-22 22:53:30 / Last modified on 2013-12-17 09:56:28 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について