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「密陽のおばあさんたちを助けて下さい」

[インタビュー]密陽送電塔建設反対ハンスト中のキム・ジョンフェ氏

チョン・ヒョンジン記者 2013.10.07 18:31

▲密陽送電塔建設中断を訴えて徳寿宮大漢門前でハンスト中のキム・ジョンフェ氏(右)が発言している。左は夫人パク・ウンスク氏 (c)チョン・ヒョンジン記者[出処:いまここ]

「私が現場にいたら、おばあさんやおじいさんが飢えず、雨に当たらずテント で野宿できただろうに。10人もいないおばあさんたちが警察の前で飢えて雨に 降られ、野宿しています。おばあさんたちを助けて下さい。おばあさんたちを 助けて下さい」。

一生、泣かずに暮らすと約束した男がソウルの真中で「おばあさんたちを 助けてくれ」と言いながら涙を流し続けた。

密陽市丹場面桐花田村の代表キム・ジョンフェ氏。彼は10月2日、妻子と共に ソウル市三成洞の韓電本社前でハンストを宣言した。準備して計画したことでは なかった。現場に出て来たら拘束すると脅迫され、命を賭けて助けを訴えること しかできないという判断で、何も考えずに上京した。

彼がハンストをするという連絡を受けた時、彼の名前を思い出した。昨年9月、 彼がちょうど村の代表として戦いに立ち上がった時、警察でもない建設会社の 作業員が資材の毀損を理由に彼を縛って暴行した事件を思い出した。彼が逮捕 された時、おばあさんたちは「チョンフェを返せ」と警察署の前で二日戦った。 それだけキム・ジョンフェはおばあさんたちにとって子供のような存在だった。

キム・ジョンフェ氏は帰農して5年後の2002年に密陽に定住した。誰が言った わけでもないのに、彼は自ら自分の性格に合う有機農を選んだ。販路を探して 偶然、カトリック農民会を知り、今まで釜山教区カトリック農民会の会員として 活動している。何よりも農作業が大切にする彼が作った農作物を放り出し、 育てた牛は何とか隣人に預けてハンストを決めたのはそれだけ切迫していたからだ。

初め、彼は送電塔反対の戦いの「単純参加者」だった。しかし、ある日ヘリコ プターが資材を運ぶのを見てこのままではいけないと考えた。その時から村の 代表になって積極的に動いた。工事現場で辱めにあったのもその時だった。 酷い目にあったが、一生密陽の土地で暮らし、何よりも小さな子供たちの 故郷になる所なので、送電塔を防がなければならなかった。

▲密陽桐花田村対策委員長でカトリック農民会員のキム・ジョンフェ氏が密陽送電塔の建設中断を訴えて、2日からソウルでハンストを始めた。(c)チョン・ヒョンジン記者

彼が暮らす桐花田村の隣はパドゥ里の村だ。初めは一緒に戦っていたが、先日 韓電が数人の住民と秘密裏に合意した。30〜40人しかいない村の住民は、 桐花田村の現場2か所と隣村の支援に行かなければならない。パドゥ里の住民も 皆合意したわけではないが、反対してもどうしようもない状況になった。

「何よりも腹が立つのは住民の対立です。皆が同じように力を合わせて戦わな ければならないのに、そうではないのが悲しくて腹が立ちます。」

彼は送電塔建設が正当なら、なぜ韓電と警察が住民をこんな扱いをするのか分 からないと言い、「また密陽送電塔問題についてしっかり事実が知らされてい れば、世論も私たちを理解して支持しただろう。本当にマスコミが残念だ」と 話した。キム・ジョンフェ氏は本当に電気が不足しているのなら、なぜ産業用 電気はあれほど安く供給するのか分からないとし、「当事者が対話で解決する ことを希望する。韓電は今からでも工事を中断して対話に臨むべきだ」と話した。

「大韓民国の警察は、なぜ何の罪もないおばあさん、おじいさんを踏みにじる のですか。韓電は私の問いに答えなければなりません。私たちが何か罪を犯し ましたか? 手がすりへるほど農作業をして、生命と財産を守ろうとするおばあ さんたちのどこが悪いといって工事を強行するのですか? これに答えられなけ れば、私たちでなく韓電が法律違反者です。私たちの財産、生命を守ろうとす る私たちが本当に法律違反者ですか?」

大漢門でマイクを持つキム・ジョンフェ氏は、このように問いかけて涙声で 「おばあさんたちを助けてくれ」と訴えた。彼は約束ないハンストを始めた。 二日前にまた密陽に行った子供が目にありありと浮かぶが、六人家族の苦労で 送電塔工事を止められるのなら何でもないと話した。キム・ジョンフェ氏の問 い、密陽の住民たちが味わっている苦痛の理由は、私たちも、韓電もすでに知っ ている。彼の問いにわれわれはどう答えるべきなのか。(記事提携=いまここ)

▲(c)チョン・ヒョンジン記者[出処:いまここ]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-08 00:57:50 / Last modified on 2013-12-17 09:50:45 Copyright: Default

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