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済州海軍基地への抗議文を削除された被害者が国家賠償請求を提起

慰謝料請求…「意思・表現の自由と幸福追及権侵害」

チョン・ジェウン記者 2013.08.08 10:51

済州海軍基地工事に抗議して、海軍ホームページ自由掲示板に掲示物を書き込み、削除された被害者らがソウル中央地法に国家を相手どって賠償請求訴訟を提起した。

カトリック人権委員会と進歩ネットワークセンターなどは原告のパク某氏など 3人が海軍の不法行為により、意思表現の自由と幸福追及権が侵害されたとし、 それぞれ700万ウォンずつ合計2100万ウォンの慰謝料を請求したと8月7日に 明らかにした。

被害者らによれば、2011年6月9日、海軍が済州道江汀入り江灯台のソフトコーラル 密集地の近くでバージ船を利用して海上浚渫工事を強行したため、海軍ホームページの 自由掲示板に抗議掲示物を書き込んだ。

海軍側はこの日、抗議文をすべて削除して同日、自由掲示板に「済州海軍基地 建設関連海軍公式立場」を公示した。「自由掲示板に書き込まれている百余件 の一方的な主張と非難文等は、国家的次元でも済州道江汀村次元でも役に立たない」 とし「済州基地建設に関する漠然とした一方的な主張文は削除措置する」という内容だ。

被害者らは「削除措置に抗議する掲示物も一方的に削除するなど、海軍がこの 日削除した掲示物は合計117件に達する」と明らかにした。

カトリック人権委と進歩ネットは「海軍は一時的な接続遮断のような臨時措置 は何もせず、原告らの掲示物を一方的に削除したことで、憲法が保障する意思 表現の自由を侵害した」とし「原告らの意思表現の自由を萎縮させ、表現行為 を自制させる効果が大きく、自己検閲につながる可能性があり、表現の自由と 幸福追及権を深刻に侵害する」と伝えた。

それと共に彼らは「特に海軍ホームページの自由掲示板は、国民が海軍の政策 に対して自由に自分の意志を表現できる唯一の対話の場であるという点で意思 表現の自由がさらに広く保障されなければならない」と主張した。

またカトリック人権委と進歩ネットは「海軍だけでなく、多くの公共機関も 『政治的な目的や指向がある場合』、ホームページの掲示物を削除することが できるという規定を持っている」とし「今回の訴訟は掲示板利用者の掲示物を 恣意的に削除してきた他の公共機関にも警鐘を鳴らすだろう」と強調した。

被害者らは訴状で「海軍の政策に賛成する文しか作成できず、反対する意見は 表現さえできなくなれば、大多数の国民の意思表現の自由を侵害する結果を招 く」とし「民主主義を作動させる正しい世論形成のための基礎的な制度が作用 するように、海軍の違法な行為に対しはっきり法的責任を問う先例が必要だ」 と指摘した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-08-08 21:13:49 / Last modified on 2013-08-08 21:13:50 Copyright: Default

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