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江汀村に「逮捕部隊」を含む大規模な警察投入

汎道民対策委「警察が不法を保護...住民は最後まで平和活動を続ける」

チョン・ヒョンジン記者 2013.04.25 16:42

済州道江汀村に一触即発の危機が高まっている。

現在、江汀村海軍基地工事現場には済州地域の戦闘警察300余人をはじめ、大邱・ 釜山・京畿など全国から派遣された500余人の警察兵力が投入されている。彼ら は工事車両が行き来する工事現場の進入路を確保して、一般の通行も禁じている。 現場には消防車と救急車、警察25中隊が出動した状態だ。また召還欠席者を含む 手配犯人を連行するために、逮捕部隊を村中に投入しており、海軍基地反対対策 委員長を逮捕する予定だという。

「予備兵力をすべて連れてきて、だめならば撃ってしまえ。そうすればこいつ らもできないだろう」。

4月25日午前、現場にいた活動家と住民は、こうした警察無線内容が飛び交うの を聞いたと伝えた。これは現場を指揮していたカン・オンシク西帰浦警察署長 がク・スルファン西帰浦警察署警備課長に伝えた指示事項で、警備課長はこれ に対して「分かった」と答えたという。

▲ミサ中にひとりで工事車両を阻止するムン・ジョンヒョン神父。ムン神父は済州道江汀村への警察投入と連行事態を見て「第2のファンセウルなのか」と憂慮している。[出処:江汀村会]

済州汎道民対策委「海軍の不法工事阻止活動を続ける」

こうした状況に「済州軍事基地阻止と平和の島実現のため汎道民対策委員会」 は、4月25日、ミサ前の午前10時30分に海軍基地事業団正門前で警察の強硬対応 方針を糾弾する記者会見を開き、立場を明らかにした。対策委は江汀現場への 警察の強硬対応方針に対し「各種の現行法に忠実でなければならないのに、不 法行為のデパートのような海軍基地工事現場を保護する警察はこれまで何をし てきたのか? 果たして国民の生命と財産を保護して犯罪行為を防ぐ努力をした のか」と批判した。

続いて「海軍が望む忠実な門番役を果たし、不法行為が白日の下に表れたのに、 軍の不正と不法に対し警察公権力の対応はあまりにも無力で、国民の財産と環 境を破壊する行為を黙認してきた」と指摘し、不当性を知らせ、不法行為を防 ぐ市民への明白な弾圧だと強調した。

対策委は「われわれは不当な海軍基地事業に抵抗し、公権力の弾圧を受けた。 不正に屈服した卑屈な警察の姿から、江汀村の共同体と済州の環境、そして市 民の権利は結局私たち自身が守るほかはないことを確認した」とし、「今後も 海軍の不法工事阻止活動を続け、政府と海軍の不法な事業が中断されるまで、 平和活動を続けていく」と明言した。

警察「工事妨害が深刻で、法治秩序確立措置が不可避」

これに対し西帰浦警察署は報道資料を出して、今後海軍基地建設反対のための デモで公共の安寧を害する行為に厳正対応する立場を明らかにした。西帰浦警 察署は「民軍複合港建設に反対する人々が、昨年の始めから現在まで事業団と 工事現場前でほとんど毎日デモをして、障害物を積み、工事車両の出入りを妨 害し、工事業者や数百人の勤労者が基本権を侵害され、工事遅延による損害な どの被害を訴えている」とし「何よりも13年3月14日に済州道と政府間民軍複合 港建設に積極的に協力支援する内容の協定書が締結された後も、工事車両の出 入妨害が変わらず、その被害が深刻なほどになっており、これ以上放置できず、 法治秩序確立次元の措置は避けられない」と明らかにした。

現在、済州海軍基地工事現場では毎日午前11時にミサを奉献しているが、警察 は1時間ほどのミサの時間も認めていない。ミサが開かれている間、工事車両の 出入りを止める活動家と司祭、修道士は毎回現場から連れ出されたり、抗議した という理由で無差別に連行されている。

一方、海軍は来月から港湾内陸上工事を始める予定で、工事日程を遅らせない ために今回のような無理を強いていると見られる。(記事提携=いまここ)

[全文]海軍基地氾国民対策委警察強硬対応糾弾記者会見

海軍の不法工事犯す正当行為だ。警察は公権力乱用中断しろ!

最近、江汀の現場で警察が強硬対応するという方針をたてたという。本当に ひどい。これまで、各種の現行法に違反した不法行為デパートのような海軍 基地工事現場を保護した警察だった。今回は不法行為を奮って防ごうとする 市民を脅迫し逮捕するという。果たして国民の生命と財産を保護し犯罪行為 を防ぐ努力があるのか疑問だ。

すでに明らかになったように、海軍は江汀の住民、そして国民の財産の江汀 近海を大きく傷つけた。しかし海軍はこれに適切な対策もせず工事を強行し てきた。済州道と協議した内容も全く履行されなかった。これは、海軍基地 建設事業許可条件に違反した事項であり明白な現行法違反だ。こうした海軍 に対して警察はこれまで何をしてきたのか。

警察は、海軍が望むまま忠実な門番役をするだけだ。不法行為が白昼の下に 表れたが、警察は黙黙と海軍の下手人役だけを続けた。軍の不正と不法に対 して警察公権力の対応はあまりにも無気力だった。海軍の不法行為は国民の 財産と環境を破壊する行為だが、警察はこれを黙認した。そして海軍の前に 頭を下げ、むしろ保護すべき市民を弾圧するに至った。

江汀村では自明だ。正義を代弁する公権力は死んだ。警察の地位を示すあの 制服は、江汀では市民の権利を弾圧する無理の表象で、ムクゲを掴むタカの 形のあのバッジは、市民の声を抑圧する無理の表式だ。市民に正当性を認め るべき警察の公権力は、市民を強制する暴力に変わってしまった。

われわれはこの6年間、江汀村での済州海軍基地建設事業の不当性を知らせる 活動をしてきた。私たちの活動は、江汀村の共同体を保護し、済州の環境を 守る活動だった。これは公益を追求する私たちの活動目的と脈を同じくする ものだった。そしてその活動の過程でも、非暴力の原則と不正に妥協しない 私たちの信念を守ってきた。

しかし警察は、私たちの正当行為を不当な公権力で弾圧してきた。私たちの 活動を抑圧するために過度な起訴が乱発された。公権力の行使で強行された 暴力行使も無数にあった。無理な逮捕・連行は今まで500人をはるかに越える 人数がこれを証明する。警察指揮部が変わるたびに江汀問題の本質を無視し て不法デモ云々といって公権力を乱用してきた。

われわれは不当な海軍基地事業に抵抗し、公権力の弾圧を受けながら不正に 屈服した卑屈な警察の姿を確認した。これは江汀村の共同体と済州の環境、 そして市民の権利は結局、私たち自身が守るほかはないことを確認すること でもあった。したがってわれわれは、海軍の不法工事阻止活動を続けていく だろう。

こうした私たちの正当な活動を警察が再び妨害し、弾圧するのは火を見るよ り明らかだ。市民を隔離し、逮捕・連行し、その上拘束までするかもしれな い。しかし明らかなことは、不正に抵抗する市民の信念まで閉じ込めること はできない。江汀の平和を願う私たちの切実な祈りまで踏みにじることはで きない。

われわれはこの場を借りて、最後に警察に忠告する。国民を守るための天命 として選んだ職業なら、最低の良心でも見せてほしい。あなた方の家族を愛 して守るように、江汀の住民とこれからここで暮らしていく子供たちの未来 を守ることを望む。

われわれは、江汀村の平和な共同体が回復し、クロムビ近海にイルカの群れ が自由に遊ぶその日のために、政府と海軍の不法な事業が止まる日まで平和 活動を続けていくとまた明らかにする。

2013年4月25日
済州軍事基地阻止と平和の島実現のため汎道民対策委員会

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-28 02:25:09 / Last modified on 2013-04-28 02:25:09 Copyright: Default

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