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新古里1号機・霊光5号機、再稼働直後にまた故障

環境連「特に問題ないと言う韓水原が最大の問題」

ソン・ジフン記者 2012.10.16 15:33

10月2日午前の故障事故で連続して止まった原子力発電所新古里1号機と霊光5号 機が、再稼働を始めた直後にまた問題を起こした。新古里1号機は故障した部品 を交替し、15日の午前11時頃に発電を再開したが、主給水ポンプで問題が発生、 また稼動を停止した。13日に再稼働に入った霊光5号機は、14日に変圧器内のガス 濃度が高まり、出力を87%まで下げて運転している。韓水原は原因を把握している ところだと明らかにした。

新古里1号機で問題を起こした主給水ポンプは、原子炉を冷やす冷却水を供給す る重要な役割を果たす。1979年に炉心の一部が溶けて放射性物質が漏れたスリー マイル原発事故は、主給水ポンプの異常により発生した。2日の霊光5号機故障 事故で問題になった部分で、新古里1号機の試運転中にも事故が発生した。新古里 1号機と同じモデルの新古里2号機の試運転中にも問題が発生した。

▲新古里1号機[出処:環境運動連合]

韓水原側は「新古里1号機は故障事故ではなく、再稼働点検中に発生した誤作動」 とし「主給水ポンプで異常が発生しても大きな事故にはつながらない」という 態度を見せている。韓水原側はまた「停止した原発が再稼働する過程で小さな 問題はいつも発生するので、これを調整していく過程」とし、問題ないと主張した。

しかし環境団体の立場は違う。再稼働を始めた原発が当初の計画と違って問題 を起こしたとすれば、当然どんな問題なのか、韓水原が徹底的に糾明して調査 しなければならないという。ヤンイ・ウォニョン環境運動連合脱核エネルギー 局長はチャムセサンとの通話で、「特に問題ないと考える韓水原が最大の問題」 だと話した。新型原発で問題が発生すれば、部品や設計上の根本的な問題を疑っ て調査するべきだが、取り繕うことで韓水原が危険を大きくしているという。

ヤンイ・ウォニョン局長は、多くの安全装置があるので、大きな事故はないと いう韓水原の主張にも「この間、停電事故が発生した古里にも電力線だけで3本、 非常用ディーゼル発電機も2機あったが事故が発生した」とし「安全装置は当然 だが、それと故障の原因を調査して糾明するのは別のこと」と明らかにした。

環境運動連合は15日に声明を出して「繰り返し問題が発生しても韓水原と原子 力安全委員会は、安易に問題に対処している」と主張した。根本的な対策を度 外視して部品の交替だけで稼動を強行しようとしたが、慢性的な問題がまた 起きたという主張だ。

環境運動連合は「韓水原と原子力安全委員会は、昨今の危険な状況を認知して 総体的な安全点検に突入し、根本原因が明らかになるまで再稼働を中止しろ」 と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-17 04:21:01 / Last modified on 2012-10-17 04:21:02 Copyright: Default

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