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「済州海軍基地は合法」判決...反発拡散

野党、いっせいに最高裁判決を批判...7.30江汀平和1万 大行進を予定

チョン・ウニ記者 2012.07.06 11:57

大法院が済州海軍基地建設は合法と判決したことに対し、野党と海軍基地建設 に反対してきた社会団体の反発が広がっている。先日開院した19代国会でも、 済州海軍基地問題が争点になり続けそうだ。

大法院全員合議体(主審ミン・イリョン最高裁判事)は7月5日、済州海軍基地に 関して江汀村のカン・ドンギュン(55)村会長など438人が国防部長官を相手取っ て出した国防軍事施設事業実施計画承認処分無効確認などの訴訟で、原告の一部 勝訴判決をした原審のうち、被告敗訴の部分を破棄して事件をソウル高裁に 差し戻した。

この判決によれば、事業実施計画承認前に環境影響評価をしなかった済州海軍 基地建設事業は合法であり、現在の事業進行にも瑕疵はないという。

江汀村会は、憲法訴訟で最高裁判決の違憲性を問う方針だ。江汀村会は7月6日 に声明書を発表し「法院が開発中心政策にオールインする現政府と土建企業の 存立と利益を代弁する下部組織役割を果たした形」とし「さらに国家にも軍の 事業に制約を加えられない前例になる」と批判した。

済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議も6日、論評を通じ「最高裁の判断 は、具体的な権利救済だけでなく、行政に対する監視機能の強化という新しい 時代的な要求に対して全く符合していない」とし「法院が自ら『判決自販機』 に過ぎないことを認めた」と声を高めた。

野党も判決直後にいっせいに論評を発表して大法院判決の問題を批判した。

民主統合党は7月5日、スポークスマン論評で「最高裁判決が当初国会を通過し た官民複合港開発の約束違反を正当化するものではない」と強調した。

また民主統合党は「(大法院が)ひとまず国防部の手をあげたわけだが当初国会 を通過した江汀村を民軍複合港として開発するという約束の通りになっていない 現在の事業方向に対する国民の問題提起は続く」と強調した。

そのため民主統合党は19代国会で政府が国会を通過した法案と違い、軍事基地 として事業を推進している問題についてはっきり問い詰めて確認していくとい う立場だ。

統合進歩党も同日のスポークスマン論評で「地域住民の意見をきちんとまとめ ず、環境影響評価書も提出されないなどの手続的な瑕疵で多くの議論を呼んだ 事業を適法だと承認するのは納得できない」とし「住民の生存権と幸福追及権、 環境権が李明博大統領をはじめ、執権勢力の安保フレームに踏みにじられる 現実は嘆かわしい」と強調した。

統合進歩党はまた、「19代国会で堅固な野党圏連帯により済州江汀村海軍基地 工事の中断と再検討を必ず進める」とし、済州海軍基地工事中断と再検討のために 国会で戦うと明らかにした。

進歩新党もこの日、スポークスマン論評で「今日の判決は海軍本部の典型的な トリックによる環境評価に司法府が目をつぶったに過ぎない」とし「大法院は 自ら法理を捨てて政治を選んだ」と嘆いた。

[出処:資料写真]

民主統合党のキム・ジェユン議員は7月6日、YTNラジオ〈出発新しい朝〉に出て 大法院の判決があっても済州海軍基地工事は順調に進められないと語った。

キム・ジェユン議員は「大法院の判決は環境影響評価に関する部分なので、 海軍としてはもっと早く進めようと思うかもしれないが、済州海軍基地事業に 対する不信が高まったのは政府と海軍の無理な事業推進のため」と強調した。

続いてキム議員は「今回の判決は、環境影響評価の部分や、海軍基地が主張す る手続的な部分について、一部司法府が判断したのかもしれないが、これまで 文化財発掘調査の問題や工事の過程の違法性や公権力の乱用というような、こ うした問題が山積している」とし「これらの問題が適切に整理されなければ、 海軍基地問題はきちんと整理されないだけでなく、推進にも困難があるだろう」 と説明した。

また、キム・ジェユン議員は全工程の20%程度が進んだ現在も、原状復帰や 他の方向で進行する可能性が残っていると強調した。

キム議員は江汀村の原状復帰の可能性についての質問に「今投入される予算は 主に土地の買収費で、今は足場作り程度の水準」で、「具体的な港湾工事が 行なわれているのではない」と説明した。

一方、江汀村会などは6月30日にソウルを出発した〈生命平和風向計自転車国土 巡礼〉を進めている。彼らは7月30日から6日間、済州道を一周して『江汀平和 1万大行進(済州徒歩巡礼)』を行う予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-07 01:44:49 / Last modified on 2012-07-07 01:44:53 Copyright: Default

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