韓国:フェンダー、コルト問題で独自調査を開始 | |||||||
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米ギター会社フェンダー、コルト問題で独自調査を開始[寄稿]日本に続いて米国でもコルトコルテック闘争に連帯する会を結成
イ・ウォンジェ(文化連帯)/
2010年01月20日14時46分
世界的ギタリスト、トム・モレロ、コルトコルテック労働者支持関連でCNN、NPRなどとインタビュー 米国アナハイムのザ・ナム・ショー2010(The NAMM Show 2010、以下ナム ショー)の閉幕日だった1月17日午後1時(以下米国アナハイム時間基準)、ナム ショーイベント会場すぐ横のヒルトン(Hilton)ホテルでは、コルトコルテック ギターを作る労働者米国遠征闘争団(遠征団)と米国のギター製造会社フェンダー (Fender)の間の懇談会が行われた。遠征団の重要な目標だったフェンダーとの 対話がかなったのだ。 フェンダーは米国のギターメーカーとして世界最大のギターメーカーであると 同時に、コルト資本が注文者商標付着製作(OEM)方式でその他を納品する会社の うち最も重要な業者だ。それで遠征団は今回の米国遠征闘争を始めるにあたり、 米国のフェンダーが納品業者の労働者弾圧に無関心なことを批判し、コルト資 本への圧迫を続けてきた。 遠征団はナムショーの期間中ずっとフェンダーに対する公開的なキャンペーン を行うと同時に懇談会を提案していた。そして今回の遠征闘争を契機にコルト コルテック・ギター労働者闘争を積極的に支持する世界的なギタリスト、トム・ モレロ(バンドのギタリスト)、ウェイン・クレイマー(ウイ メンバー)等もCNN、 NPRをはじめとする米国現地の主要マスコミのインタビューと直接の連絡により 問題の深刻性をフェンダー側に伝えてきた。 これに対してフェンダーは去る1月11日、遠征団に法律責任者のマーク・バン・ ブレット名の公式文書で「本問題をフェンダーが真剣に受け入れている」とし、 遠征団側の意見を聴取する懇談会を提案した。 フェンダー、「コルトコルテック問題を真剣に受け入れており、客観的な調査を進めたい」 遠征団とフェンダーの初めての懇談会は遠征団全員、KIWA(Koreatown Immigrant Workers Alliance、米国のコルトコルテック闘争連帯集い事務局)の デニー・パク事務局長、フェンダーの法律責任者のマーク・バン・ブレットと 広報マーケティング担当者のベイスン・フェジットが参加した中で約1時間30分 ほど進められた。 この席でフェンダーはコルトコルテック労働者の意見を始終一貫真剣に聴き、 マーク・バン・ブレットは「今回の懇談会を始めコルトコルテック問題に対す るフェンダーの公式の調査が始まった」と述べた。彼は「フェンダーは本事案 に真剣に接近しており、今回の調査は労働者と会社両方の意見を聴き、続いて 第3者の立場を持つ専門家の意見を確認した後、最終決定をする順序で進められ る」とし、「もちろん最終決定以前にコルトコルテック労働者の意見をまた確 認する」と明らかにした。 合せて彼は懇談会の間中、「フェンダーの態度と調査の過程を信頼してくれ」 と繰り返し強調し、「あまりにも忙しいナムショーの期間だが社長の直接の指 示でフェンダーの法律責任者がすべての日程を調整してこの懇談会に参加した こと自体が皆さんがフェンダーの態度を信頼できる証拠」と話した。 遠征団はフェンダーとの懇談会で「世界的な名声を持つフェンダーがギターを 作る労働者の労働環境、労働権などに関心を持つべきだ」と主張して、コルト 資本のさまざまな問題を具体的な資料で提示した。 懇談会に参加したバン・ジョンウン金属労組コルト楽器支会長は「われわれは 会社がつぶれることを望んでいるのではなく、常識的な労働環境と正当な労働 者の権利が認められることを希望するだけ」と話した。イ・イングン金属労組 コルテック支会長は「われわれは金を望むのではなく、不当な解雇が撤回され、 工場に戻れることを望む」とし「コルト資本の問題は私たちだけでなく中国、 インドネシアなどすべてのギター労働者の問題」と強調した。 遠征団はフェンダー側に『客観的な調査進行』、『調査結果が出てくるまで コルトとの新規契約の中断』、『コルトコルテック・ギター労働者問題の解決の ための積極的な努力』等を公式に要求し、フェンダー側は「まず調査した後で 決める」と明らかにした。 コルトコルテック・ギター労働者たち、多様な支持と連帯の中で米国遠征を終える 一方、遠征団は1月17日午後6時、現地支援主導者との連帯の夜を最後に公式日 程を終えた。10日間、遠征団に惜しまない支持と連帯を見せたLA、アナハイム 地域の支援主導者は最後の瞬間までコルト、コルテック労働者の闘争を支持し、 今後継続的な連帯を約束した。 コルトコルテック ギターを作る労働者たちの今回の米国遠征闘争は注目すべき 成果を上げたと評価される。コルト資本に直接的な影響を及ぼすフェンダーが 独自調査に着手し、これは今後コルト資本のグローバル マーケティングで大き な負担になることは明らかだ。 そればかりでなく、コルトコルテック闘争は今回の遠征闘争でトム・モレロ、 ウェイン・クレイマー、ブーツ・ライリー、ピニクス・ベンジャミンなど世界 的なミュージシャンが直接参加し、さらに多くの同僚ミュージシャンの参加を 約束したことで新しい局面に突入した。 これは遠征闘争期間中、米国内の主要言論の関心、フェンダー側の態度の変化、 音楽ファンと業者関係者の反応などで確認されたように、今後コルトコルテッ ク闘争の国際活動において重要な転換点になるだろう。コルト資本としては世 界的なミュージシャンの批判と不買運動に直面し、非常に苦しく困惑せざるを えない。 以前の日本遠征闘争で『日本のコルトコルテック争議を応援する会』を結成し たのに続き、今回の米国遠征闘争では、米国内でコルトコルテック闘争に連帯 する常設的な連帯体が構成された点も重要な成果だ。これはコルトコルテック・ ギター労働者の闘争が韓国、日本、米国などに日常的な拠点を作り、本格的な 国際連帯闘争に展開できるという点でその意味は非常に大きい。 現在の米国の連帯組織はすでにKIWA、ENLACE、MCTF(Maintence Cooperation Trust Fund)、PWC(Pilipino Workers Center)、民主労働党LA地域後援委員会な ど、多国籍の主導者で構成されているだけでなく、近い将来AFL-CIO United Steel Workers、Unite Hereなど主な労働組合が相当数参加するよう議論が進ん でいるためだ。 これに関連して、今回の遠征闘争期間中、コルトコルテック労働者たちの闘争 への支持を公式に宣言した現地の労働組合は100余りに達するのも驚くべき成果 といえる。米国内の大規模な労働組合といえるAFL-CIO United Steel Workers、 SEIU(サービス労働組合)等はもちろんLAとアナハイムに拠点をおく多くの労働 組合がコルトコルテック闘争への連帯と支持を公式に宣言し、コルト資本への 共同行動に賛同している。 1月16日午前9時にはオレンジ カウンティ地域の約90の代表的な労働組合が参加 するオレンジ カウンティ労働連合(Orange County Labor Federation、OCLF)が 遠征団を直接招請し、懇談会が開かれた。この席に参加した各労組委員長らは コルトコルテック労働者に起立拍手とともにコルト資本の労働弾圧を糾弾する 声明書に直接署名をすることで連帯の決意を示した。特にOCLFに所属する労働 組合の中には音楽産業関連労働組合、各種サービス業種関連労働組合などが属 しており、今後コルトコルテック闘争の国際連帯活動で多いに役に立つものと 判断される。 一方、遠征団は1月16日午後2時からナムショーイベント会場前でマラソン コン サートを行った後で、ナムショー前の拠点闘争を終えた。コルト資本を糾弾す るマラソン コンサートにはこれまで遠征闘争を支持してきた在米同胞ミュージ シャンSKIMと日系ミュージシャンのシン・カワサキをはじめ、デイブ・トゥー ラン、KIWA風物グループなどが参加し、ナムショー招請訪問後にウェイン・ク レイマーが訪れ、びっくり支持公演をして周囲の視線を引き付けた。そしてコ ンサートの間に現地のナムショーに参加したミュージシャンの即席支持公演が あった。 この日のイベントにはLAとアナハイム地域の在米同胞、移住労働者団体活動家、 現地労働組合労働者、ナムショー参加者など約70人余りが参加して、遠征団の 最後の街頭公演と闘争を支持した。 遠征団は帰国後「韓国-米国-日本同時多発国際行動」、リレー国際コンサート 『No Cort Guitar Aid』など、さらに活発な国際連帯活動を模索する計画だ。 コルトコルテック ギターを作る労働者の闘争がいつのまにか労働者と芸術家 の連帯を契機に国際的な共同行動に広がっている 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-01-23 13:12:32 / Last modified on 2010-01-23 13:12:35 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |