終わらない闘争、不当廃業に対抗する韓国シチズン労働者

元韓国シチズンの李年宰社長自宅前で テント座り込みに突入

ソチャンシク記者

半年が過ぎた韓国シチズン不当廃業、元労働組合委員長と奇襲合意して 工場を中国に移転し、組合員を一朝一夕に失業者にしてしまった韓国シチズン、 今は疲れたように見られるが、闘争は終わっていない。

*△昌原市ボンゴク洞にある韓国シチズン前社長自宅前座込み場(C)慶尚南道民衆の声ソチャンシク*

交渉を回避する使用側と合意点を見出していない韓国シチズン労働組合組合員は、 昌原ボンゴク洞に位置する韓国シチズンの元社長、イニョンジェ自宅前で テントを設置して無期限座り込みに突入し、 多くの住民たちが関心を持つようになると、 イニョンジェ前韓国シチズン社長は痕跡をなくした状態であった。

韓国シチズン労組委員長の朴成姫氏と会って、 これまでの事情を聞いた。

これまでどのように闘争してきたのか。また今後の計画は?

いままで6ケ月以上戦ってきました。 困難なことが多かったのですが、多くの地域同志の連帯と激励で、 これままで実直に戦っています。 先日、第一次日本遠征闘争団(以下遠征団)が日本に行き、 昨日(16日)2次遠征団が日本に出発しました。

△韓国シチズン労働組合の朴成聖姫委員長(C)慶尚南道民衆の声ソチャンシク

遠征団は日本連盟側を通した日本の労働団体「連合」に助けを要請しているが、 言い逃れをつづけて時間かせぎをするなど、非協力的な態度に出ており、 これ以上、連合に期待するのは難しくなりました。 それで、次にまた準備している第三次遠征団では、 第一次遠征団で基本的な基盤と構成を整えたところで、 第三次遠征団ではより多くの労働団体と民主的な良心団体と連帯して、 今後の闘争方向を具体的に握ることができそうです。

テント座り込みをすることになった理由は?

私たちをこのように一朝一夕に路頭に追い出したイニョンジェ社長は、 自身の誤ちを認めるどころか、居丈高なな姿勢であちこちロビー活動を行い、 自分たちに有利なことばかり言って私たちを罵倒しようとしています。 しかし、われわれはこれまで数えきれない程交渉の機会を与えたのに、 交渉という言葉すら言及せず、むしろ不正資金を与えて組合員に口止めしながら 私たちの実に正当な要求さえ無視しています。 まだ直接は撤去命令が下されていませんが、一日に何度も警察が巡察して テント座り込みの解決を要求しています。しかし私たちはイニョンジェ社長と 直接会って交渉の席が与えられるまでは、 テントを畳めません。

*△昌原市ボンゴク洞の前韓国シチズン社長自宅(C)慶尚南道民衆の声ソチャンシク*

テント座り込みでつらい点は?

まず、仕事が多くなったようです。 会社を守るのも困難な状況なのに、このように交代でテント座り込みまでして、 昼はさまざまな団体を訪問し、集会にも参加しなければならない状況がつらいです。 経済的な打撃も少なくなく、今回の遠征闘争のために組合員一人当たり 30万ウォンを出さなければなりませんでした。 しかし、こうしたつらい状況でも、私達がどうしてもテント座り込みまで しなければならないのですから、その気持ちはどれほどでしょうか?

健康問題はまだないのですか..

この数日、とても暑くて陽光が差す日はサウナと同じです。 四方が閉じていて、風も入りません。 そばに畑があって、夜には蚊がきます。 そして一番不便なことはお手洗と朝の洗面の問題でしょう。 また、嵐がくればテントが飛んで行かないか心配です。 お金がなく、安いテントを買ったので、ぐらぐらしていて風が強く吹けば 飛んで行きそうで心配です。

最後に言いたい話は?

たとえ私達が苦しくても、ここで挫折して放棄してしまえば、 もうこれ以上希望はないでしょう。 われわれはよりがんばって団結して戦い抜けば、十分に勝利できると信じています。

*△テント座込み場内部プラカード(C)慶尚南道民衆の声ソチャンシク*

そして組合員のシムジョンフィ氏は、テント座り込み中の 退屈さをなだめるために編みものをして、他の組合員等も印刷物製作と 小さなプラカード製作などを熱心にしていた。 組合員ユンギソン氏は「ここは完全にサウナ場と違いありません。 陽の光がさすと、じっとしていても汗が流れてその点が一番つらいです」 とジレンマを吐露した。

また、韓国シチズンは韓国シチズン工場が稼働をはじめた当時、 セマウル金庫という小さな貯金を作って組合員が大金を作るための金さえ 奪おうとした。 労働組合の反発で、やむを得ず元金の80％だけを戻し、 残りは金がなくてやれないと言って、返してもらいたければ 法的に対応しろ、われわれは知らないというなど、 純粋に組合員等の金まで横取りしたと明らかにした。

関連サイトhttp://citizen.nodong.net/

2003年07月18日(C)民衆の声

http://www.voiceofpeople.org/new/news_view.html?serial=5172&category=type10