韓国:「男が稼げば生活費、女が稼げばおかず代? 生計に性別はない!」 | |||||||
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「男が稼げば生活費、女が稼げばおかず代? 生計に性別はない!」第3回賃金差別打破の日、「男性生計扶養者イデオロギー」を批判する記者会見
パク・タソル記者 2019.05.17 13:43
女性労働者が「男性生計扶養者モデル」で設計された韓国社会の性差別構造を指摘して、 まともな雇用と正当な賃金支払いを要求した。 彼女らは、国家政策もすべて男性生計扶養者を基準とし、 女性の労働を補助的な収入の手段として扱っていると問題を提起した。 韓国女性労働者の会と全国女性労働組合は5月17日午前、 第3回賃金差別打破の日をむかえ、 光化門広場で記者会見を行って「生計に性別はない」と叫んだ。 彼女らは記者会見で 「2018年基準で男性正規職の月平均賃金に対する女性非正規職の賃金は37.5%に過ぎない」とし 「韓国社会は『家長』で表象される男性生計扶養者を敬い、 家族を垂直的位階構造にして、女性の従属を強化してきた」と批判した。 続いて「いつも男性が『家長』と呼ばれる限り、女性は補助者にならざるをえない。 補助者の労働は重要ではなく、重要な労働も補助者にさせない」とし 「夫が稼ぐからといった理由で女性の労働はいつもおかず代扱いされてきた」と批判した。 男性生計扶養者モデルがもはや有効ではないという統計も提示された。 彼女らは 「2018年基準、40歳未満の青年層の共稼ぎ世帯は61.8%に迫り、 特に中・高齢層の女性は配偶者の退職や病気により生計を立てる場合が増えている」とし 「2015年基準、女性世帯主は29.6%、 1人世帯は27.2%で、4人世帯の18.8%を越えて久しい」と明らかにした。 彼女らは 「労働者たちは誰もがそれぞれ切実な生計の中で労働現場に出る。 誰もが独立した個人として生計を維持できるようにするべきだ」と主張し、 △女性労働の低評価を中断すること、 △まともな生活賃金支払い、 △女性に非正規職、時間制労働を強要しないことを要求した。 女性労働者たち、自ら証言… 「最低賃金がそのまま女性労働者の賃金」この日の記者会見には、 時間制労働者、看護補助者、清掃労働者、家事労働者など、 低賃金と不安定労働に苦しむ女性労働者たちが直接証言をした。 ソウル女性労働者の会に所属する看護補助者のK氏は 「看護補助者のほとんどが 『最低賃金がそのまま看護補助者の賃金』である現実をよく知っている」とし 「10人未満、5人未満規模の病院は、 看護補助者を採用する時に、きちんと経歴と勤続認定をしない。 ただ運が良くて人情が厚い医院長に会えることを期待しなければならないのが現実」と説明した。 K氏は「経歴10年目の先輩看護補助者が院長に対して賃上げについて話をすると 『旦那の稼ぎが少ない?』という質問が戻ってきたという。 『女がこの程度もらえれば良い方ですよ、おかず代になるだろうね』、 『旦那が稼ぐんじゃないの? 子供たちの塾の月謝が出て行くだろうね』 こうした話を聞く同僚があまりにも多い」と話した。 続いて「多くの女性労働者が自分と家族の生計のために働いているのに、 韓国社会の多くはこれを意図的に無視する」とし 「夫が稼ぐ金は『生活費』、妻が稼ぐ金は『おかず代』だと言って 女性労働者の低賃金に当為を付与し、 彼女らの労働環境をますます劣悪にしている」と批判した。 家事労働者のキム・ジェスン氏もマイクを持って家事労働者を労働者と認めろと要求した。 自分を50代の女性家長だと紹介したキム氏は 「家事労働をするわれわれは、労働者としての地位を認められることもできず、 最低賃金も受け取れない。 働いて怪我をしても、顧客の要求で一日で雇用を失っても救済されない」と訴えた。 キム氏は「最低限の待遇さえ受けられない、 正確な統計さえないない労働をする私たち家事労働者は、 この社会では居る場所がない」とし 「きちんと食べてゆったり暮らすことまでは望みもしない、 人間らしく生きる機会をくれということ」と話した。 ▲女性労働者が家父長制、男性生計扶養者イデオロギー、雇用上性差別などと書かれた黒い布を破っている。 一方、韓国女性労働者の会と全国女性労働組合は、 女性労働者の雇用不安定と性別賃金格差の問題を社会的に知らせるために、 2017年から「賃金差別打破の日」を制定して記者会見とキャンペーンを進めている。 今年は全国11の女性労働者の会地域支部が全国各地で 「生計に性別はない」キャンペーンを展開した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2019-05-25 04:12:25 / Last modified on 2019-05-25 04:12:27 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |