韓国:鉄道日雇い、10mでも安全装置なく | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第371回(2024/12/26) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
鉄道日雇い、10mでも安全装置なく…「公団が危険の外注化」60%が事故の経験、「働いて落ちて死んでも誰も処罰されない」
ウン・ヘジン記者 2020.09.16 14:54
最高10mの高さで電気線を維持・補修する電気鉄道の日雇い労働者が 特別な安全装置なく働いていることが明らかになった。 鉄道車両に電気を供給する「電車線(架線)」の復旧をする労働者の60%ほどが事故を経験しても、 日雇いという雇用不安のために黙黙と働かなければならなかった。 建設労組は架線労働者の安全の責任は元請の国家鉄道公団にあるとし、 公団との闘争を宣言した。 建設労組は9月16日午前、ソウル駅の前で記者会見を行って 「われわれは使用者の費用削減の名目で1本のロープに命をかけて働かなければならなかった」 として安全な労働環境のための闘争に突入することを明らかにした。 電車線は鉄道車両に電気を供給する電線のことだ。 電車線労働者は鉄道車両が走れるように新規の電車線を設置したり、 暴風などで電車線が切れれば復旧する仕事をする。 現在、鉄道の運営での運送サービスは韓国鉄道公社だが、 施設の維持・保守は国家鉄道公団(鉄道公団)がしている。 電車線労働者はこの鉄道公団の下請企業に所属する日雇い労働者で、 全国に350人ほどがいると推測される。 普通1〜2年間ひとつの現場で働く彼らは、働いた日だけ給与が出てくるので 病気だったり雨が降る日には日当を受け取れない。 ▲電車線労働者が高さ4.6mの三角はしごで作業をしている。
[出処:建設労組] 高所で働く電車線労働者の業務環境上、安全装置は必須だ。 しかし労組によれば、今年の10件の事故のうち7件が墜落事故で、 安全管理の不在による問題があらわれている。 電車線復旧のために使われる三角はしご(4.6m)は危険な装備の一つと言われる。 電車線労働者ははしごの最上段、30〜40cm幅の踏み台で作業するが、 アウトトリガーなどの安全支持台も支給されない。 その上、労働者たちは砂利の多い場所の上に木の板を敷いてはしごを固定して働いていた。 9月14日に蔚山でもこの三角柱からの墜落事故が発生した。 建設労組電車線支部のペ・ジョンマン支部長は記者会見で 「安全に対する措置をしてくれと国土交通部や鉄道公団と面談したが、 彼らは文書一枚も送らなかった」とし、 「事故の発生が続いても安全措置は取られない状況」と声を高めた。 電車線支部のハン・マノ主席副支部長は 「先週、現場を訪問したが安全管理者が見えなかった。 また機関士が車両を運転するはずだが、鉄道公団次長が働いていた。 これに関して機関士は本人がよく工程を知らないので運転しなかったと話した」 と危険な現場を説明した。 しかも電車線労働者は最大10m以上の高さの構造物の上で安全輪などの装置もなく働いている。 労働者たちは電車線支持物を設置するために必要なビーム(beam)という構造物の上を ヘッドランタン一つで移動してきた。 これに対して建設労組は 「民間の現場でも安全輪をかけられるように水平のバーを設置した後に移動するが、 鉄道公団の現場では何の安全装備もなく横断する」とし 「公団は作業が円滑に進められるように装備を確保し、 安全リングをつなげられるようにしなければならない」と説明した。 架線柱に上下する時に使ういわゆる「枝打ちはしご」と呼ばれる器具も現場で使われているが、正式な道具ではない。 この道具は労働者が自分で溶接して作る。 労組は架線柱のバンドに固定して使う枝打ちはしごも揺れが激しく、 まともな装備に交替すべきと指摘している。 ▲電車線労働者が作業するようす [出処:建設労組] 電車線労働者の58.2%が1〜3回事故の経験…93%は転落9月11日から5日間、建設労組電車線支部の組合員113人を対象にするアンケート調査によれば、 彼らの58.2%は1〜3回ほど事故を経験した。 また事故が発生しても労災処理されるケースは16.5%に過ぎず、42.4%は公傷処理された。事故類型は転落事故(93.5%)が最も多く、落下(60.6%)、狭窄(45.%)の順だった。 また労組の指摘のとおり、事故は三角柱(77.9%)、 架線柱の上(66.3%)、ビーム(56.7%)で発生していた。 電車線労働者の51.8%はこうした危険作業に対する責任は鉄道公団にあると答え、46.4%は業者のミスと答えた。 建設労組のキム・イノ電気分科委員長は記者会見で 「電車線労働者はKTXが400kmで走っていても危険を甘受して働く」とし 「政府と鉄道公団は労働者が安全に働き、 十分な報酬を受け取れるように徹底して管理監督しなければならない」と話した。 最後に労組は 「現場は腐っている。 働いて落ち、身体障害者になったり死んでも誰一人処罰されなかった」とし 「資材にぶつかり肉が裂け、骨が折れても誰も処罰されなかった」と話し、 闘争に立ち上がることを再度明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2020-09-25 11:05:58 / Last modified on 2020-09-25 11:06:00 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |