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鉄道公社、KTX乗務員を大量に整理解雇

KTX支部、 「屈せず闘争を続ける」

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net

80日以上ストライキを続けているKTX乗務員が、結局整理解雇された。

韓国鉄道公社は、KTX乗務事業の委託会社である韓国鉄道流通(旧弘益会)が、 5月15日付で乗務事業を終了したとし、KTX乗務員に解雇通知を送った。 鉄道公社は、新しくKTX乗務事業を担当するKTX観光レジャーへの復帰を勧め、 整理解雇期間を5月19日に一回延期したが、ストライキ中のKTX乗務員が 復帰しなかったため、全員を解雇した。

チャムセサン資料写真

ストライキ中のKTX乗務員約280人は、こうした鉄道公社の決定に大きく動揺す ることなく、ストライキを続けるという立場だ。彼らが主張し続けてきた要求 は「不良子会社への委託」ではなく、「鉄道公社直接雇用」だからだ。

鉄道労組ソウル釜山KTX列車乗務支部は、22日の声明書で「鉄道公社と政府は 外注委託による人件費搾取で、国民の人権と労働権を剥奪するな」と整理解雇 を糾弾し、「この社会の非正規職女性労働者が権利を主張すれば、使用者から 受けるのは対話と交渉ではなく『解雇』だということを克明に見せる事件」 と評した。

KTX支部は、鉄道公社と政府に対して「これ以上、外注委託された会社の正規 職が雇用の安定になり、賃金の保全になるかのように国民にうそをつくな」と 指摘して、「李哲社長は80日以上、無賃金とあらゆる苦痛に耐えている私たち を、少しもしらず、理解していない」と批判した。

また「KTX乗務員に対する基本的理解もなく闘争の罵倒に血眼になっている鉄 道公社を糾弾する」とし「大量の整理解雇と政府の公権力乱用で問題が解決で きると思えば、それは誤算」という言葉で、整理解雇措置に屈せず闘い続ける と明言した。

一方、去る5月11日、座り込み場所の韓国鉄道公社ソウル地域本部に投入され た公権力により強制解散したKTX乗務員たちは、龍山駅周辺の鉄道労働組合と 鉄道労組解雇者闘争委員会事務室などで座り込みを続けている。

ソウル釜山KTX列車乗務支部闘争の経過

2005年11月-鉄道流通、労組幹部乗務停止および選別再契約方針通知
2005年12月-KTX支部、民主労総公共連盟鉄道労組加入
2006年2月25日-鉄道労組順法闘争命令で私服勤務に入ったKTX乗務員に乗務停止措置
3月1日-鉄道労組ゼネスト突入
3月2日-鉄道労組全組合員散開闘争突入、KTX支部は楊平を拠点に散開闘争
3月3日-拠点の楊平に公権力投入、連行威嚇/鉄道流通、KTX支部幹部14人職位解除通知文字メッセージで発送
3月4日-鉄道労組ストライキ撤回、KTX支部はストライキ継続を決定
3月7日-鉄道流通、組合員56人に追加職位解除通知
3月8日-労働社会団体、KTX闘争支援対策委を発足
3月9日-KTX乗務員、鉄道公社ソウル地域本部で座り込みに突入
3月13日-女性団体、「KTX乗務員外注化は性差別的雇用慣行」
3月14日-鉄道公社、「KTX乗務員外部から新しく選ぶ」
3月15日-鉄道公社、KTX乗務員に対しすべての鉄道公社事業場立入禁止仮処分申請を裁判所に提出、KTX支部幹部14人告訴告発/指導部3人逮捕令状発給
3月15日-最初乗務員採用当時「1年後正規職化」を約束した動画公開
3月16日-鄭東泳議長との面談を要求して、ヨルリンウリ党を抗議訪問
3月16日-民弁、「KTX乗務員子会社採用は委託を装った不法派遣」
3月17日-国家人権委員会に直接雇用と差別解消陳情書提出
3月18日-KTX列車乗務支部指導部拘束決断式
3月20日-政府と鉄道公社の労組弾圧に対し労働部に要請文と陳情書提出(1次)
3月22日-監査院、鉄道公社子会社実態調査処分要求書公開「KTX観光レジャー清算しろ」と勧告
3月27日-李哲社長との面談を要求して鉄道公社ソウル社屋ロビーで座り込んだ乗務員140人に公権力投入、強制解散。30人が負傷
4月4日-鉄道公社、KTX支部に5日に対話を提案
4月5日-鉄道公社、「乗務員が復帰した同僚に暴行した」と主張し、対話をキャンセル
4月6日-李哲鉄道公社社長、乗務員家族たちに手紙発送「娘たちと別れる時」
4月11日-国家人権委勧告により鉄道公社と乗務員交渉。鉄道公社、報道機関の取材を理由に交渉場から離脱
4月13日-ストライキ中のKTX乗務員全員に整理解雇通知書を発送
4月13日-KTX乗務員家族が家族対策委結成へ
4月14日-整理解雇通知書発送に抗議して鉄道公社ソウル社屋座り込み。鉄道公社、ロビー座り込みを理由に対話を拒否
4月19日-KTX乗務員約80人がハンミョンスク新任総理と面談を要求して国会憲政記念館ロビー座り込み。警察、食べ物と寝袋搬入遮断
4月20日-憲政記念館座り込みに公権力投入、80余人を連行
4月20日-チョンユンチョル監査院長、「KTX乗務員は鉄道公社が直接雇用すべき」
4月26日-新規採用されたKTX乗務員が一部のサービスを再開
5月6日-乗務員約40人が康錦実ソウル市長候補選挙本部での座り込みに突入
5月9日-鉄道公社、「整理解雇でなく移籍期間満了」と主張
5月10日-労組と鉄道公社の交渉、鉄道公社「KTX観光レジャーに復帰」の立場を固守
5月11日-乗務員約90人が国家人権委員会で座り込み、約60人がオセフン候補選挙本部座り込み突入
5月11日-鉄道公社ソウル地域本部座込み場に公権力投入、座り込み中のKTX乗務員と鉄道労組幹部などを連行。乗務員5人が応急搬送
5月14日-康錦実候補選挙本部に公権力投入、約40人連行。乗務員1人からテラスから墜落、負傷

2006年05月22日16時42分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-05-23 10:18:28 / Last modified on 2006-05-23 10:18:29 Copyright: Default

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