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警察がサムスン電子サービス労組幹部の遺体を奪取...組合員を連行

サムスン電子サービス支会、19日に全面スト、瑞草洞サムスン本館前で無期限野宿座り込み

ユン・ジヨン、キム・バルム記者 2014.05.18 23:47

警察が労組弾圧で苦しんだ末、5月17日に自ら命を絶った金属労組サムスン電子サービス支会のヨム・ホソク梁山センター分会長の遺体を奪取するという事件が発生した。 労組はすでに遺族から葬儀一切を委任された状況だったが、警察兵力は遺族から遺体の引渡しを要請されたとし、奇襲的に葬儀場に押しかけた。

労組側は直ちに反発して警察の遺体引渡しを阻止したが、 警察は組合員にペッパースプレーを噴射し、衝突になった。 その過程で組合員と連帯団体会員が警察に連行された。

故ヨム・ホソク分会長、「支会が勝利する日に火葬してくれ」遺書を残す
警察、18日午後にヨム分会長の遺体を奇襲奪取、衝突

故ヨム・ホソク分会長は5月17日午後1時30分頃、 江原道江陵市江東面の海岸道路近くに停められたアバンテ乗用車から遺体で発見された。 車の中には「サムスンサービス支会の皆さんに」という題名で、組合員に送る遺書が残っていた。

故ヨム分会長は遺書で 「これ以上、誰の犠牲も痛みも見ていられず、組合員が苦しむ姿も見ていられないので、私を捧げます。 支会の勝利を祈ります」とし 「私の遺体が見つかれば、わが支会が勝利するまで安置して下さい。 支会が勝利した日に火葬して、ここに撒いて下さい」と頼んだ。

その後、ヨム分会長の遺体は5月17日、ソウル市三成洞にあるソウル医療院江南分院の葬儀場に安置された。 サムスン電子サービス支会は5月18日午後7時、葬儀場の前で故人を追慕する集会を開く計画だった。 しかし18日午後6時15分頃、警察兵力約200人が葬儀場に乱入し、遺体を引き取ろうとして、警察と組合員たちとの間で衝突が発生した。

故ヨム・ホソク分会長の父親は5月17日夜、労組側に葬儀一切を委任し、委任状まで作成していた。 ヨム分会長の母親も5月18日午前、労組側に委任状を渡した。 だが警察は18日午後、突然葬儀場に兵力を配置して遺体を侵奪していった。 遺体は釜山杏林病院に引き渡す予定だ。

労組の関係者は「警察に身分と侵奪理由を尋ねたが、何の答弁も聞けなかった。 警察から遺体引渡し要請書も見せられていない」とし 「父親とセンター側が補償に合意し、父親が警察に遺体引渡を要請したものと察している」と伝えた。

ヨム分会長は死ぬ前、父母に残した遺書で 「私たちの犠牲により大韓民国の労働者がより良くなり、良い生活を送れるのなら、この選択は正しいと思う」とし 「要請がある。私が属するサムスン電子サービス支会で良い結果が出た時に葬儀を行ってくれ」と頼んだ。

そのためサムスン電子白血病死亡者の故ファン・ユミ氏の父親ファン・サンギ氏と、サムスン電子サービスのチェ・ジョンボム烈士の夫人もこの日、ヨム分会長の父親を説得するために動いたが、説得に至らなかった。 ファン・サンギ氏は「ヨム分会長がサムスンのために、くやしく死んだ。 では故人の遺言と同僚の意を聞き入れるべきではないかと説得を試みたが、 結局警察を通じて遺体を持っていった」と説明した。

サムスン電子サービス支会、19日全面スト
瑞草洞サムスン本館前で無期限野宿座り込み...「烈士の意を実現」

午後6時15分頃、警察兵力が葬儀場に進入して組合員や連帯団体会員約120人は、警察の死体引渡しを防いだ。 この過程で衝突が発生し、警察は反発する組合員たちにペッパースプレーを散布した。 ある労組幹部は服を脱いでデモをして、反発したりもしたし、警察はサムスン電子サービス支会組合員18人をはじめ24人を連行した。

[出処:サムスン電子サービス支会]

結局、1時間30分ほどの衝突の末に警察は午後7時30分頃、 ヨム分会長の遺体を病院の外に持ち出した。 当時、警察に遺体安置室の扉を開けた保安担当職員は 「父親が警察を呼び、父親の同意で扉を開けた」と説明した。

労組は反発している。ある組合員は 「理解できない。すでに遺族も労組側に葬儀一切を委任していた。 特にヨム分会長は六歳の時に両親と別れ、一人で暮らしてきた人だった」とし 「警察が彼の遺体を奪った」と声を高めた。

民主弁護士会のクォン・ヨングク弁護士は「両親が各々労組に委任状を作成した。 その後、父親が警察に遺体引渡を要請したが、母親はまだ労組側に葬儀問題を委任している」とし 「そうなれば双方が協議して、葬儀の問題に合意しなければならない。 だが警察は両親の協議もない状況で無理に介入し、遺体を奪っていった」と批判した。

労組側は「支会が勝利する日に火葬してほしい」という故人の意向により、 今後闘争を続けるという立場だ。 サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長は 「結局、金と資本により、こんなことが起きた」とし 「だが労組は烈士の意によって闘争を続ける計画」と明らかにした。

サムスン電子サービス支会中央争議対策委員会はこの日、争議指針を発表して 5月19日午前9時付で全組合員が全面ストに突入すると明らかにした。 これに伴い、サムスン電子サービスの全組合員はこの日、 「民主労組死守、生活賃金争奪、賃団闘勝利、烈士精神継承」のための全面ストに突入し、その後午後3時から瑞草洞サムスン電子本館前で無期限野宿座り込みに突入する。

中央争対委は「全組合員はサムスン電子瑞草社屋前で無期限の座り込み闘争に突入し、 烈士の願いがかなう日まで、一糸不乱で弛みない闘争に突入する」とし 「仲間の意と夢を私たちが実現する」と明らかにした。

▲故人の遺影が片づけられた遺体安置所[出処:キム・ヨンウク記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-19 00:39:01 / Last modified on 2014-05-19 00:39:02 Copyright: Default

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