韓国:鉄道民営化、煙がもくもく | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
鉄道民営化、煙がもくもく料金引き下げを強調して民間鉄道運営会社導入の可能性を示唆
キム・ヨンウク記者 2011.10.19 18:48
2015年に開通予定のソウル水西〜釜山、水西〜木浦間の高速鉄道(KTX)を、鉄道 公社ではない民営会社が運営事業権を取るために準備しているという報道で、 鉄道労組は鉄道民営化政策がよみがえっていると憂慮を示した。 政府は2014年末までに水西と京畿道の平沢をつなぐ首都圏高速鉄道を建設する 予定だ。水西から平沢まで高速鉄道が通れば、水西〜釜山、水西〜木浦区間の 高速鉄道を2015年初めから運営する。この区間は、民間鉄道運営会社が運営す るかもしれないということだ。 鉄道労組は、こうした鉄道競争体制の導入に、韓国交通研究院が肯定的な分析 報告書をだしたことに注目した。鉄道労組は10月18日「韓国交通研究院は雲を つかむような需要予測で仁川空港鉄道を経営難に陥らせ、投機建設資本の腹を 膨らませただけで、鉄道公社に穴埋めをさせた所」とし「最近『龍仁の災害』 と呼ばれる龍仁軽電鉄事業でも需要予測の用役を主導した所」と指摘した。 また「鉄道産業の公共性と安全最優先の価値を無視して競争と収益性の価値を 打ち出した私有化政策の弊害は、すでにはっきりと確認された」とし「李明博 政権とハンナラ党、そして保守言論と研究機関がグルになって鉄道産業の競争 体制導入と私有化の煙を絶えずあげている」と強く憂慮した。 韓国交通研究院、バラ色展望だけ提示韓国交通研究院は9月28日に建設会館で、『鉄道運営競争体制導入』を主題とす るセミナーを開いた。このセミナーでは、交通研究院のイ・ジェフン専任研究 委員は「現在、法的には鉄道公社以外事業者も鉄道運営が可能だ」とし「新規 事業体が首都圏高速鉄道を利用して、水西〜釜山、水西〜木浦間の高速鉄道運送 事業を営めば、高速鉄道運賃の80%程度でも収益率は8.8%になる」と主張した。 民間投資事業の適正収益率8%を上回るから、鉄道運営競争の導入で現在の高速 鉄道運賃を値下げできるということだ。彼は高速鉄道運賃を最大20%下げられる と主張した。イ・ジェフン委員の発表文はバラ色の展望で埋め尽くされた。 イ・ジェフン研究委員は10月19日にSBSラジオにも出演し「高速鉄道料金の値下 げは、現在コレイルが運営する高速鉄道事業が黒字だから可能だ」とし「高速 鉄道事業部門は2005年から黒字続きで、2010年にも3200億程度の黒字を記録し た」と強調した。彼は「高速鉄道事業の過大な利益を削れば料金値下げが可能 で、民間事業者が運営費用を節減することも可能だ」と主張した。 イ・ジェフン委員は「新しい鉄道運営会社が出現する可能性を提起して、民間 事業者が運営するという前提で事業性を分析した」とし「現在いくつかの企業 を中心として、具体的な事業計画を準備していると理解している」と述べた。 イ・ジェフン委員は新しい鉄道運営会社の導入を民営化ではないと強調した。 英国が鉄道事業民営化から8年後にまた鉄道施設を公共化したという指摘には 「英国は鉄道運営だけでなく、鉄道線路の建設や維持補修も民間が参加できる ように民営化したが、韓国は鉄道建設と維持保守は国家の責任で、英国の事例 とは違う」と反論した。 しかし交通研究院の高速鉄道料金値下げの主張は、一部の乗客が多く料金が高 く利益になる区間だけを分析したもので、意図的に鉄道の現実を無視している と指摘されている。また、維持補修業務も安全問題が発生するという反論もある。 鉄道労組、「まず料金問題だけ浮上させ、鉄道の公共性を糊塗」鉄道労組のペク・ソンゴン広報チーム長は、「韓国交通研究院が高速鉄道料金 値下げを主に語るのは、財閥会社が鉄道産業に入れるように一番敏感な料金の 問題だけを浮上させて、糊塗する態度」と非難した。 ペク・ソンゴン広報チーム長は、「高速鉄道は料金が高いが乗客も多く、停車 区間が少ないので黒字は当然だ」が、「鉄道公社が地下鉄とセマウル、ムクゲ と収益性が低い路線では、幹線、通勤線を維持するのは市民のための公共性を 守るためだ。収益が出る部分だけを切り離し、利益を持って行けば公共性は崩壊 する」と反論した。 高速鉄道を切り離すと、鉄道公社はさらに多くの赤字を抱え込むということだ。 また、一部の区間に民営会社が進入するために料金値下げを打ち出すと、長期的 に安全問題や公共性問題も発生すると指摘した。 ペク・チーム長は「ひとまず新規区間に初期進入する方策として料金を下げても 長期的には問題が発生する」とし「現在も維持補修業務を直接鉄道施設公団がせず 鉄道公社や民間業者に委託しているが、民間業者が維持補修すると、いくら施設 公団で管理してもきちんと管理ができない。収益性だけを強調する民間業者は きちんと投資や運営をせず、後で公共性や安全問題が発生する」と警告した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-10-20 08:31:41 / Last modified on 2011-10-20 08:31:44 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |