韓国:『弘大前の小さな竜山』トゥリバンが勝利 | |||||||
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『弘大前の小さな竜山』トゥリバンが勝利施行会社と移住対策に合意...「撤去闘争の新しい道しるべになる」
キム・ドヨン記者 2011.06.08 16:09
『弘大前の小さな竜山』と呼ばれたトゥリバンが、ついに施行社と移住対策に 合意した。座り込み闘争を始めてから531日、断電324日目だ。撤去闘争で施行社 と調印式まで開き、公開で合意手順を追った事例は、トゥリバンが初めてだ。 パク・レグン人権財団サラム常任理事は「撤去闘争に新しい歴史が開かれた」と評した。 ▲アン・ジョンニョ トゥリバン撤対委員長とチン・ビョンジュ ナムジョンD&C代表理事が合意文にサインした後、握手している。 6月8日午前11時、麻浦区議会1階の多目的室で、トゥリバンと再開発施行社の 『(株)ナムジョンD&C』間での調印式が開かれた。1年半の間、この瞬間だけを 思い描いていたが、調印式場は気持ち良さではなく、緊張感でざわめいていた。 参観人の資格で出席した麻浦警察署情報課係長は、調印式のわずか20分前に 「他の日程ができた」として突然不参加を通知してきた。 作家会議とトゥリバン対策委側が何回か麻浦警察署に強く抗議して、チョン・ ソクチャン情報課長職務代行は決定を翻意して11時40分に調印式場に到着した。 麻浦区庁側参観人のキム・ジョンホ総務課長は予定時間より一時間も遅い12時 になって姿を見せた。対策委の関係者は「公職者が参観人として参加することに 負担を感じ、責任を回避しようとしたようだ」と遺憾を表わした。 紆余曲折の末に参観人が全員集まった12時になって調印式が始まった。アン・ ジョンニョ トゥリバン撤対委員長とチン・ビョンジュ ナムジョンD&C代表理事 はそれぞれ合意文を確認してサインをした。司会者の誘いで双方が握手をした 瞬間、531日間待ち望んだ歓呼と拍手が式場のあちこちからあがった。 この日の合意文には、移住対策と民事刑事上紛争処理、違約条項などが入れら れた。合意文で施行社は『トゥリバン』が既存商圏と類似の水準の場所で再開 できるように営業損失賠償金を支払うことにして、トゥリバンを占有した期間 に使用した光熱費関連の使用料と過怠金、罰金なども代納することにした。 該当事業を推進するにあたり、発生した既存の告訴告発の件は相互が全面的に 取り下げることにした。協力企業等がトゥリバンに民事刑事上の問題を提起し、 不利益が発生した場合は施行社の(株)ナムジョンD&Cが責任を取ることにした。 またこのような民事刑事上の紛争処理の合意内容を履行しなかった場合、両者は 相互に1回当たり1千万ウォンの違約金を要求できるようにした。 トゥリバン対策委は調印式の後、麻浦区庁前で直ちに記者会見を行って、砂漠 のオアシス、トゥリバンを取り戻したことについて思いきり喜びを現わした。 彼らはいつよりも大きかった連帯の力が、トゥリバンの勝利を導いたと評価し た。チョン・ギョンソプ進歩新党麻浦区党員協議会委員長は「私が見るには、 トゥリバンは小さな空間を守るために建国以来最大の人が集まり連帯した撤去 現場で、その力で私たちが結局勝利できた」とし「この連帯の力が今後、さら に低いところ、さらに疎外されたところに移転し、第2、第3のトゥリバンが 私たちのように勝てるといい」と話した。 パク・レグン人権財団サラム常任理事は「トゥリバンを『小さな竜山』と言い たくはなかった」と暗示した。「小さな竜山という言葉は再開発の本質を表わ すためには適当な表現かもしれないが、人が死んだつらい記憶が思い出される から」という。そのためパク・レグン理事は「何よりも人が犠牲にならずに戦 いが終わり、とても嬉しい」と話した。彼は続いて「撤去闘争で、このように 公開で合意文に調印したのは初めて」とし「トゥリバンが撤去闘争の新しい歴 史を作った」と評価した。 この日の主人公のひとりであるユ・チェリム作家は今回のトゥリバンの勝利が 「入居者より劣悪な状況に置かれている商店入居者の戦いに道しるべの役割を 果たすことになる」と期待感を示した。彼はまた「トゥリバンで居座っていた 1年半の間、一度も警察や用役による暴力事態なく解決できたのは、文化芸術家 の連帯の力だった」とし「文化芸術家が新しい占拠文化を作り出した」と話した。 トゥリバン撤対委員長のアン・ジョンニョ トゥリバン社長は、連帯した対策委 の活動家と多くの文化芸術家、市民に感謝の気持ちを表現した。彼は「追い出 され、座り込みをして、絶望と落胆の中で暮していたが、皆さんが一緒にいて くれたので世の中は変えられるという希望を堅く持つようになった」として 「トゥリバンの勝利は皆さんの勝利だ。言葉で表せない程に感謝している。 トゥリバンが終わっても、これで終わりではないので、世の中を変える事に いつも連帯する」と話した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-06-10 10:33:49 / Last modified on 2011-06-10 11:16:38 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |