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浦二洞266番地、灰の上でも生きていかなければならない[現場]浦二洞美しい共同体を夢見て
シン・ユア(文化連帯) 2011.06.20 16:46
賃貸アパートをやると言われても行けない現実2011年6月13日、浦二洞のスラムで火事が起きた。人々は、あのリッチな江南に スラムがあったことに驚き、政府の遅い火災鎮圧にいらだった。どうせスラム の人々が目触りだったので、良かったという調子だ。恐らく以前のように強制 移住させればいいと考えたようだ。そして迅速に賃貸住宅を提供することにし たと大声をはり上げる。 [出処:貧困社会連帯] 人々は言う。賃貸アパートに入れ、良い環境に引っ越して暮らせば良いではな いかと。浦二洞266番地の人々は、いろいろ大変だ。良い条件を提示したのに、 なぜ受け入れないのかという社会的叱責と、火災の復旧が遅れ、悪臭と暑さの 中で収拾している。すぐ梅雨なのに心配は並大抵ではない。 賃貸アパート。浦二洞266番地の人たちには良い条件のように思われるが、実は 表面だけの言葉でしかない。500万ウォン〜1000万ウォンの保証金と、月7万5千 ウォン〜15万ウォンの賃貸料。そして各種の管理費は全てが焼けて灰しか残っ ていない人たちにとっては夢のような話だ。彼らには、土地弁償金というとん でもない借金があるからだ。彼らは家を買ったり車を購入することもできない。 土地弁償金を理由に国家がすぐに差押さえるからだ。彼らにとって賃貸アパートは 夢だ。一生を差押の中で暮らさなければならないのだ。 1979年、大統領令により自活勤労隊が組織された。自活勤労隊は街頭の浮浪者、 戦争孤児、屑拾いたちの自活を支援するという名目で都市貧民を一地域に強制 収用し、強制労役をさせた団体だ。だが1981年、自活勤労隊員の集団受け入れ で事故が頻繁になると、分散政策により強制収容者たちを10の地域に分割して 強制移住させ始めた。浦二洞266番地もその1つだった。軍隊式の統制による監視 と共に人権を踏みにじられて暮らしてきた人々は、1988年の自活勤労隊の解体と 共に何の住居対策もなくとり残されたのだ。 [出処:貧困社会連帯] その後、彼らに襲い掛かってきたのは土地不法占有の土地弁償金請求だった。 不法占有とは。都市貧民を助けるという政府の政策は、結局平凡な市民を犯罪者 にして投げ出すことでなければ何だろうか。2006年の世帯当りの土地弁償金は 5000万ウォンから1億8000万ウォンだ。浦二洞266番地の住民は、移住したくても 移住できない条件に置かれているのだ。 浦二洞、美しい共同体を描く文化連帯は先週末、イ・ユニョプ作家と一緒に浦二洞266番地を訪問した。ビル の森にさえぎられ、よく見えない小さな村だった。時間が止まったかのように 人々は臨時宿舎に横になっていたし、周辺の古物商の古物は息を殺している。 火に焼けた家は骨組だけが表われ、その中で鳥の死骸が腐って悪臭が立ちこめ る。太陽は灼熱して、息が詰まるようだ。一方では水道工事の仕上げ作業の 真っ最中だ。 村入口には小さなCCTVが設置され、入口を入るとすぐ村の年配の方が身元確認 を要請する。とても厳しく弾圧されているからか、とても鋭い目つきで訪問す る人を警戒しているようだ。これまで彼らにとって訪問は、区庁の人と用役が ほとんどで、島のように存在した村は孤立していた。 村の周辺のフェンスを振り返っている間、胸が痛い感じがした。外国ブランド の最高級の乗用車がビビーっとクラクションを鳴らせて通り過ぎ、村のすぐ前 のヤンジャ川には高価なブランドの運動服を着た人々が愛玩犬を連れて散歩を している。時々ここが火が出たところなのかとのぞき込むが、ほとんどは特に 関心を示さない。 午後あちこちからばらばらと学生が集まり始め、貧困社会連帯を中心に浦二洞 266番地に対する講演と炊出しなどのプログラムが行われた。文化連帯も今回の 企画プログラムに参加するために、浦二洞266番地に来たのだ。浦二洞266番地 にきた学生と、村入口のフェンスにイメージ作業をすることにして、しばらく 話をした。私たちが暮らしたい空間、村の人たちが望む空間をイメージにしよ うと。ビルと高層建築がソウルを覆う状況で、この空間だけは素朴な大小の家 ができればと話し、イ・ユニョプ作家の進行でイメージ作業を始めた。 赤い家、黄色い家、青い家が大小集まった形状が描かれ、錆ついて汚くなった フェンスはますます夢のような村への変身を始めた。薄暗くなる頃、ピカピカ のなりで散歩をしていた周辺の人々がイメージを見るために集まってきたりも したが、相変らず冷たい表情だ。ある子供が「私も描いてみよう」と駆け付け ると、その子のお母さんが言う。「だめよ、汚いでしょ」と子供を連れて遠く ビルの森に行ってしまう。住民のあるおばさんは遠くから絵を見て「あの、あ そこの木の下の家がちょうどウチのようだ...」と燃えてしまった村で自分が 住んでいた家を回想したりもする。 これもしばらくだろう。浦二洞の美しい共同体の絵があたえる希望も。火魔が さらって行った浦二洞266番地、火に焼けた村を後にして、また住民たちが希望 を夢見られるまでにはまだ多くのことが不足し、多くの努力が必要のようだ。 闇が立ちこめ、街のあかりを受けた絵の下で、浦二洞266番地の人々は話す。 誰がなんと言っても、灰の上ででも、ここで幸せに暮らしたいと...
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-06-22 05:44:56 / Last modified on 2011-06-22 05:45:15 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |