THAAD基地工事装備搬入切迫…住民・反対団体、「米軍ための工事を阻止」

国防部-THAAD反対団体間交渉最終決裂

4月12日午前、国防部がTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)基地の施設工事のための装備を搬入する予定とされる慶北星州郡草田面の韶成里一帯では緊張感が高まっている。 国防部は生活施設を補修しなければならないとし、 警察4千余人を動員して装備を搬入すると発表、 THAAD反対住民と団体は「米軍ための不法工事を積極的に阻止する」と明らかにしており、衝突が憂慮される。

▲THAAD基地から1.2km離れた慶北星州郡草田面韶成里チンバッ橋三叉路の前に住民たちが工事装備搬入を防ぐために集まっている。［出処:ニュースミン］

この日、午前3時現在、THAAD基地から1.2km離れた韶成里のチンバッ橋三叉路には 住民とTHAAD反対団体会員50人ほどが工事装備搬入を防ぐために集まった。 韶成里村会館にも住民20数人が待機しており、 全国のTHAAD反対団体に非常招集を要請している状況だ。 大邱慶北を中心として約200人が結集すると予想される。

国防部は去る10日から、 △将兵宿舎漏水工事、 △汚廃水処理施設工事、 △米軍専用食堂工事、 △電気・冷暖房施設工事をするために THAAD反対団体と数回交渉を行った。

THAAD反対団体は、通知した工事以外の工事をしているかどうかを確認できるように住民代表1人が参観することを要請したが、 国防部は軍事施設に参観はできないという立場を明らかにし、 11日に交渉が最終決裂した。

そのため国防部は12日午前、警察4千人を配置してTHAAD基地工事装備を搬入すると発表した。 警察は装備搬入を阻止しようとする市民が怪我をしないように 安全を最優先に考慮すると明らかにしたが、 市民と警察の間での衝突が憂慮される。

▲THAAD基地進入路の慶北星州郡草田面韶成里村会館前。住民とTHAAD反対団体会員が工事装備搬入を防ぐために夜を明かしている。［出処:ニュースミン］

THAAD源泉無効韶成里総合状況室のカン・ヒョンウク報道担当者は 「環境影響評価が終わらない状況で事前工事をするのは不法だ。 だが交渉の過程で住民はほとんどの工事に問題提起せずにいた」とし 「しかし工事の規模が大きくなったので不法かどうかを確認できるようにしてくれと言ったが受け入れられなかった。 確認さえできれば防ぐつもりはなかった。 住民はほとんど譲歩したのに、国防部はあらかじめ計画したことを一つも撤回しなかった」と話した。

一方、11日午後2時、韶成里サード撤回星州住民対策委など6つの団体は立場文で 「国防部がまた4千人の警察を動員して工事を強行し、 THAAD運用のための油類搬入、米軍出退勤などを確保するという」とし 「南北首脳会談と北米首脳会談を控えた平和情勢に、 米軍のための不法工事のために警察を動員し、 再び自国民を踏みにじる計画ではないか」と指摘した。

続いて「守旧積弊勢力が私たちを使い、 政府の朝鮮半島平和のための努力を攻撃しないように協力した」とし 「THAAD工事のために警察が3か月間、村に駐屯しているが、 それは住民に毎日戦争のような人生を覚悟しろということ」と明らかにした。

最後に「米国をなだめるために住民に国家暴力と人権侵害を加えるな」とし 「われわれは、これ以上米国のための韓国の警察と軍隊に蹂躙されない。 THAAD配置の真相究明もなく、完全配置の手順を踏む政府の不法行為も容認できない」と付け加えた。［記事提携=ニュースミン］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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