韓国:病気にかかった移住労働者、法務部の解決法は「強制退去」 | |||||||
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病気にかかった移住労働者、法務部の解決法は「強制退去」ネパール領事館も「治療後出国」を見送ったが...
ビョン・ジョンピル記者
bipana@jinbo.net / 2008年01月31日12時26分
外国人保護所で糖尿病と各種の痛みへの適切な診断と治療を要求して戦ってき たネパール移住労働者のスバス氏が1月30日、ついに強制退去させられた。 治療なしでの強制退去が予想されたため、1月28日の夕方から華城保護所の前で 10人ほどの人権社会運動団体と移住労組活動家が「外部の病院で適切で安定的 な治療を受けられないままで強制退去させることは非常識な事であるばかりか 反人権的な行為」と法務部の強制退去を非難した。 スバス、「内視鏡検査を受けたい」...法務部は無視 スバス氏は昨年7月、摘発に対する法的権限がない警察によって拘束、保護所に 収監され、人権委に陳情している状態であった。スバス氏はこの他にも保護所 内での暴行と暴言に対して、また糖尿病の診断を受けた後に適切な診療を要請 する陳情も人権委に提出した。しかし人権委は警察の摘発を除く他の二件には 陳情を受け入れないという決定を1月28日に行った。 ▲7ケ月間華城保護所に収監され、治療を要求して強制退去になったスバス氏[出処:移住労働者弾圧粉砕非常対策委] 人権委の陳情の結論が出たことで、法務部が『これ以上韓国に留まる理由がな い』と判断、スバス氏の強制退去を強行したものと見られる。法務部は「深刻 な状況だったが、管理をして糖尿の数値が落ち、目も外部診療をして眼科でも 所見を受けた」として強制退去が正当だと主張した。 しかし人権社会団体の意見は違う。 強制退去の前日も「寝られない」腹痛を訴える スバス氏は強制退去前日の29日にも特別面会をした韓国労働安全保健研究所の コンユ・ジョンオク前所長(医師)に「腹痛で夜寝られない」と訴え、「頭痛と 吐気に苦しんでいる」と伝えた。スバス氏は現在の痛みの正確な診断を受ける ために「内視鏡検査でもしてみたい」という切実な心を伝えることもした。 スバス氏に会ったコンユ・ジョンオク前所長は「保護所の中での検診と治療は 絶対に不充分」とし「適切な診断と治療を提供するために、すぐ外部診療を実 施するように」という所見を繰り返し明らかにした。 ▲ソウル木洞入管事務所の前でスバス氏の釈放を要求して集会をしている コンユ・ジョンオク前所長は、スバス氏がすでに6ヶ月前から始まった上腹部の 痛みに、「保護所が出す薬も飲んだが好転せず、薬の副作用と思われる瀕尿症 状が現れて、それさえ途中で中断した」とし、保護所内で「最小限の診療と治 療を保証される権利が踏みにじられている」と保護所の劣悪な人権意識を指摘 した。 ネパール領事館も「治療後出国」見送ったが... スバス氏を強制退去させた法務部の措置は、ネパール大使館の立場とも反する ようだ。スバス氏の強制退去の約1時間前に行ったチャムセサンとの電話インタ ビューで、ネパールのヤダプ・カーネル領事は「治療のために要請し、人権の 次元ででも外部で病院サービスを受けられるべきだ」と考えるという立場を述 べた。スバス氏と面会した後、ネパール領事館側の担当者と面談したコンユ・ ジョンオク前所長も、ネパール領事館が治療を望んでいるという立場を聞いた と伝えた。 7か月間の収監過程での痛みと、1月に診断された糖尿病への最低限の診療を要 請したスバス氏を強制退去させたことで、法務部は外国人保護所内での移住労 働者の人権が守られずにいるという非難は免れない。 スバス氏への適切な診療と治療を先行させるよう要求した人権社会団体と移住 労組は、「医者をはじめとする各社会団体がスバス氏の糖尿と数ケ月間の腹痛 の訴えへの最低限の治療を要求した。だが、これも法務部と出入国管理事務所 は拒絶」したとし、「拘禁中にかかった糖尿病の治療より、ただ迅速に強制退 去させる形で責任を回避した」と非難した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-02-02 04:22:27 / Last modified on 2008-02-02 04:22:27 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |