韓国:移住労働者、民主労総の行く道を問う | |||||||
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移住労働者、民主労総の行く道を問う「移住労働者だけの努力は限界に至った」
ビョン・ジョンピル記者
bipana@jinbo.net / 2008年01月09日16時08分
移住労働者が韓国キリスト教会館で『移住労組指導部強制出国糾弾、摘発追放 阻止、出入国管理法改悪中断』を要求して座り込みを始めてから35日。1月8日 午前、民主労総の李錫行委員長が座込み場を訪問した。 座り込みをしていた移住労働者の目が光った。とても会いたかった民主労総の 委員長だったためだ。 移住労組のトルナ委員長職務代行は、「移住労組は民主労総で直接加入ではな いが、組合員だと思っている」とし、民主労総への期待を示した。現在ソウル 京畿仁川移住労働者労働組合は、民主労総ソウル本部に所属しており、民主労 総加入労組だ。高等法院で移住労組が合法的と判断されたが、労働部が大法院 に上告している法外労組でもある。 昨年の12月に指導部3人が『標的摘発』で強制出国させられたときから座り込み までしている移住労働者たちの立場としては、民主労総の支持が切実だ。 昨年8月、法務部は産業研修生を含む移住労働者は、長期滞留外国人の56%にあ たる40万4051人で、未登録移住労働者は22万5273人と発表した。登録されてい る移住労働者のうち、単純技能労働力は93.3パーセント。ほとんどの移住労働 者が、いわゆる3Kに従事しているという話だ。 「政府外国人支援団体30億支援...労働運動への参加を阻止」 しかし彼らのほとんどは身分の制約により、賃金不払い、労災、暴力などが発 生しても、きちんとした救済が難しい条件にある。労働者からも雇用を奪って いるという理由で、皮膚の色が違うという理由で、皮膚の色が同じでも国籍が 違うという理由で、同じ労働者なのに労働者扱いされないのが彼ら移住労働者 の現実だ。 そのため移住労働者の組織率はきわめて低い。ほとんどの中国同胞を含む移住 労働者は、自ら組織するのではなく政府の支援を受ける外国人労働者支援セン ターや教会などの宗教団体に依存して韓国での生活を続けている。 こうした現実を打開しようとしたのが、まさに移住労組だ。移住労組は2003年 11月から始まった明洞移住労働者座り込みの成果を受け継いで作られた移住労 働者だけの労組だ。 移住労組のチェ・ジョンギュ連帯事業次長は、「政府が30億を投資して、移住 労働者が労働運動に参加することを阻止している」とし、最近強化されている 政府の支援事業にむしろ移住労働者が自分の権利のために労働組合に集まるの ではなく、支援団体だけをあてにさせている状況を指摘した。 イバラの道、移住労組...「身分保障が死活問題」 移住労働者自らが労働権を取り戻すために立ち上がったがその道は順調ではな かった。初代委員長だったアノアルは、委員長に当選した後、三か月もせずに 『標的摘発』された。アノアル委員長の後に続くカジマン委員長も、11月に標 的摘発された。委員長だけではなく、ラジュ副委員長、マスム事務局長も同日 摘発された。初代委員長が摘発された後の約1年、委員長が保護所にいる状態で 組合活動をしてきた移住労組は、再びカジマン委員長の出国以後、委員長の空 席状態にある。 移住労組のイ・ジョンウォン宣伝次長は「法務部は移住労組と呼びもしない。 仮称外国人労組と呼び、韓国の政策に反対してFTA反対、反戦集会に参加すると 言って、労働組合と認めていない」とし「労組が(合法労組として)認められる ことと、労組活動家が活動できる身分保障を受けることが死活問題」と説明した。 トルナ職務代行、民主労総に移住専門担当者を要請 民主労総には現在移住労働者担当者はいても、専門で担当する人材は配置され ていない。 移住労組のトルナ委員長職務代行は、民主労総の李錫行委員長に「民主労総に 移住労働者だけを専門で担当する担当者がいない」とし「積極的に考えてほし い」と要請した。 移住労働者が労働組合に加入して活動するにはいろいろな困難が伴う。第一が 言語の壁だ。座り込みをしているソブル組合員は、「移住労働者と活動するに は、言葉だけで1年かかる。24時間移住労働者を組織する役割が必要だ」とし、 「民主労総の助けがなければ道上で連行されるほかはない」と切迫感を伝えた。 移住労組のトルナ委員長職務代行は、民主労総に移住関連専門担当者の配置を はじめ、民主労総内の移住労働者特別委員会設置を要請した。また、1労組1口 座後援などの方式で、移住労組への支援ができないかと慎重に提案した。また、 高等法院の移住労組合法化判決に対する労働部の大法院上告取り下げと労働許 可制制定にもさらに努力してほしいという要請も付け加えた。 これに対して民主労総の李錫行委員長は、移住関連専門担当者の配分について は「現在T.O.(配分人員)がなく、兼任している。特別委も実際に動ける特別委 を作ることが重要だ」とし、提案はしてみるが、やさしくはないという余韻を 残した。 移住運動の歪んだ土台、「糸口は民主労総が持っている」 移住人権連帯のチェ・ヒョンモ座り込み団共同代表もこうした切迫した呼び掛 けに同調した。チェ・ヒョンモ共同代表は「多くの移住労働者は、民主労総に 対して残念さと愛情が混じっている」とし「韓国社会内の移住運動の歪みを感 じる」と打ち明けた。移住労働運動の「成長の踏み台がない」ということだ。 「市民運動で移住民運動をする立場」からの移住民運動は拡大しているが、ま た彼らのほとんどが労働者だという点で、移住労働運動を成長させなければな らないが、まだ民主労総をはじめとする労働界ではきちんと準備ができていな い状況が指摘されている。 チェ・ヒョンモ共同代表は「移住労働者は労働者ではないという取り扱いを受 けている。労働界も彼らを同じ労働者と思うのではなく、外国人として見てい るのではないかと思う」と指摘した。チェ・ヒョンモ共同代表は「移住労働者 だけの努力は限界に至った。歪んだ土台を変える糸口は、民主労総が握ってい る」とし、民主労総がさらに大きな役割を果たしてくれるよう要請した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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