韓国:存在自体が不法な「未登録移住児童」、幽霊のような人生 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
存在自体が不法な「未登録移住児童」、幽霊のような人生不法滞留者の身分も相続...移住児童権利保障基本法、通過するか
ユン・ジヨン記者 2015.05.13 12:48
存在自体が不法な未登録移住児童、生まれた時から社会的な権利剥奪チャンミのお母さんロソリン氏はマイクを持つとすぐ涙を流した。 チャンミと違い、ロソリン氏はまだ韓国語が下手だ。 長い間泣いている間にたどたどしい韓国語が混じる。 「5月27日、私たちはフィリピンに行かなければなりません。 もし方法があれば助けてください。 とても感謝します。 お願いします」。 12歳になる娘のチャンミが反対側でお母さんが泣ている姿を見守っている。 快活だった小学生の少女はいつのまにか、存在そのものが不法な未登録移住児童になっていた。 法務部によれば、2013年2月に19歳未満の未登録移住児童の規模は約6千人だ。 統計で把握されない数を入れれば1万〜2万人ほどと推測される。 存在が消された未登録移住児童らは、教育、医療などの社会的な権利を剥奪されたまま暮らしていかなければならない。 移住労働希望センターは2月から二か月間、韓国で子供を育てる未登録移住労働者30人に深層インタビューを行った。 ほぼすべての家庭で、「出産」から考えられないような戦争のような状況だった。 5月12日午後、国家人権委員会の8階で開かれた 「深層面接を通して見る未登録移住児童実態研究懇談会」で、 移住労働希望センターのアン・ウンジュ国際協力チーム長は 「未登録女性移住労働者が韓国で妊娠、出産を経験するのは途方もない不安とストレスの要因だった」とし 「妊娠期間中続く心理的負担と子供の未来に対する不安定のため、 多くの女性が未熟児を出産したり自然分娩ではなく手術で子供を出産するケースがとても多かった」と説明した。 実際に29人の子供のうち4人は未熟児として生まれた。 出産を経験した女性29人のうち20人は帝王切開手術を受けなければならなかった。 保険の恩恵がなく、手術費だけでも千万ウォン以上を支払わなければならない。 ある未登録労働者は未熟児を出産して、1900万ウォンもの手術費用を請求された。 帝王切開の手術費はたいてい軽く1千万ウォンを超える。 自然分娩も150〜200万ウォンの医療費を払わなければならなかった。 韓国国籍者と較べ、帝王切開の手術費は最大15倍、自然分娩医療費は平均10倍の費用をさらに多く払わなければならない。 タイシェルターのハン・サンフン相談室長は昨年5月、ひやりとする経験をした。 タイ社員のある僧侶からかかってきた一通の電話が発端になった。 妊娠したタイの未登録移住女性の出産日が近付いているが、支援を受けるところがないという要旨の連絡だった。 子供のお父さんは妊娠の知らせを知って逃げ、妊娠後、働けなくなった女性は、 社員の助けを受けなければならなかった。 ハン・サンフン室長は病院を探し始め、首都圏の近くではソウル医療院だけで安い費用で出産できるという情報を知った。 彼は「出産日の頃にソウル医療院を訪問することにして、 その時までは町の病院に通うことにした。 ところが出産予定日の3週間前の夜明けに電話がかかってきた。 羊水が出て、はやくきてほしいという連絡だった」と説明した。 救急車を呼び、普段通っていた病院に産婦を運んだ。 産婦の難しい事情を病院に話すと「私たちの病院は貧しい人々助ける病院ではない」という答が戻ってきた。 ハン室長は切迫した気持ちで産婦を自分の車に乗せて水原の聖ビンセント病院に向かった。 宗教を前に出した病院なので、あるいは助けを受けられるのではないだろうかという漠然とした期待のためだった。 そこで帝王切開手術で子供を出産した。 未熟児で生まれた赤ん坊は泣くこともできないまま、不規則な呼吸をしていた。 帝王切開の手術費と子供の治療費まで、800万ウォン越える金が請求された。 産婦が持っている全財産は100万ウォンほどだった。 病院の社会福祉課と移住民医療支援活動家の助けと地方自治体支援金を受け、 なんとか60万ウォン程度で医療費を解決した。 子供は生まれたが、お母さんは子供を育てる余力がなかった。 結局、170万ウォンを払って、他人の手で子供をタイに送りかえさなければならなかった。 不法滞留者の身分も相続される現実
|