「正修財団を社会還元しろ」

言論労組12日「朴槿恵議員3千万ウォン寄付の出処糾明」を要求

全国言論労働組合(委員長イ・ガンテク)は12月12日の午後2時、ソウル太平路の プレスセンター19階で正修財団(釜山日報持分100%所有、理事長チェ・ピリプ) の社会還元を要求した後、チェ・ピリプ理事長などが2008年朴槿恵(パク・ク ネ)議員に寄付した3千万ウォンの出処を尋ねた。

［出処:言論労組］

中央選挙管理委員会の資料によれば、チェ・ピリプ理事長は2008年に自分と 夫人、そして息子・娘など家族5人(各500万ウォンずつ)の名義で2500万ウォン を朴槿恵(パク・クネ)議員に寄付したことになっている。また正修財団のイ・ チャンウォン事務局長も500万ウォンを寄付した。

言論労組は「個人的な政治後援を問題にするのではなく、果たして純粋な個人 の金なのか、でなければ正修財団の金を家族の名義を借りて寄付する形式で、 合法を装った政治資金なのか明らかにしなければならない」とし「教育当局は 正修財団の厳正な会計監査を実施しろ」と明らかにした。

言論労組は続いて「もし正修財団と朴槿恵議員に何の関係もないのなら、なぜ 理事長とその家族、事務局長が個人限度いっぱいまで寄付したのか」と指摘した。

この日の記者会見にはノ・ウジョン民主労総副委員長、イ・ガンテク言論労組 委員長、カン・ソンナム言論労組首席副委員長、チョ・ギョンテ民主党議員、 李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党代表、イ・ソン新通労協議長、イ・ホジン釜山 日報支部長、チョン・ヨンハMBC本部長、イ・ユンミンSBS本部長などが参加した。

［出処:言論労組］

言論労組のイ・ガンテク委員長は、「編集権の独立は、言論が言論であるために すべてのジャーナリストが渇望する目標で、民主主義社会の社会的合意」とし 「これまで釜山日報と正修財団の間で、編集権の独立をきちんと実行するには 大きな構造的欠陥があった」と指摘した。

イ・ガンテク委員長は続いて「(正修財団が)勝手に社長を任命する構造は何回 も指摘されていた」、「朴槿恵議員は無関係だと回避せず、関係する周辺人物 をまずきっちり整理しなければならない」と指摘した。

イ・ガンテク委員長はまた「正修奨学会は明らかに盗品、返すべきだ」とし 「占有権を主張しても最低、自分のアバター(チェ・ピリプ)は片づけることが 責任ある政治家の姿勢」と付け加えた。

［出処:言論労組］

イ・ホジン釜山日報支部長は、「釜山日報が正修財団を扱うのを嫌って新聞の 発行を止め、私と編集局長を懲戒した」とし「チェ・ピリプ理事長の発言 で正修財団と朴槿恵議員との関係を確認できた」と話した。

チェ・ピリプ氏が正修財団理事長を引き受けた時、労組との会談で「パク前代 表が奨学会を引き受けてくれといった」と話し、2005年6月に労組が正修奨学会 の名前を変えることを要求すると「パク代表から委任された立場」と言った。 イ支部長は「(朴槿恵代表が)正修奨学会をすでに社会還元したというのは嘘」 と強調した。

最近、チェ・ピリプ理事長は釜山日報局長団と会い『釜山日報は所有・経営の 分離がうまくいっている』 『用紙を供給しなければ良いのに、なぜ(釜山日報) 労報(労組機関紙)のような新聞を作らせるのか』、『職場閉鎖してみな売り払う。 建物の値段ぐらいは受け取る』等の発言をしたと伝えられた。

イ支部長は「こうした発言を伝え聞いた構成員は恥辱感に陥っており、キム・ ジョンニョル社長が退いて事実上(チェ理事長)の直轄体制になってしまった」 と指摘した。

釜山日報支部は朴槿恵前代表と正修財団に関する追加の資料公開と財団の設立 許可取り消し訴訟を進める予定だ。

民主言論市民連合のパク・ソグン共同代表は「盧武鉉前大統領の時(正修財団の 問題が)提起された時、野党に対する政治弾圧という誤解を受けかねず、もっと 踏み出せなかった」とし「そのような観点で、今はこの関係を清算する絶好の 機会であり、大変重要だ」と話した。

民主労総のノ・ウジョン副委員長は、「嶺南大問題に続いて釜山日報でも問題 が発生している」とし「(朴槿恵議員が)無労組反労組など労組嫌悪症にあるの ではないのか」と批判した。

統合進歩党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は「朴正煕前大統領は(釜山日報など を)直接強奪した責任者だと評価できる」とし「来年は独裁権力から奪った悪行 から50年になる」と話した。

李代表は続いて「朴槿恵前代表は自分から刷新しなければ何も出来ない」とし 「引続き知らないふりをしたら、パク前代表が歴史清算の責任はもちろん、 自分のお父さんの名を相続する資格もない」と指摘した。

民主党のチョ・ギョンテク議員は「故キム・ジテ先生の備忘録には自分が献納 した品目も知らないという内容がある」とし「明確に国家権力が強奪したもの で、国家に100%返還しなければならない」と話した。チョ議員は続いて「責任 ある政治家のひとりとして、パク議員はこれ以上沈黙せず、釜山日報事態につ いて責任ある発言をしなければならない」と強調した。

一方、言論労組は12月16日、釜山日報の前で正修財団社会還元要求記者会見な どの連帯闘争を展開する。(提携=言論労報(労組機関紙))

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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