韓国:セウォル号も抱くことができない復活節の記事 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第371回(2024/12/26) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
セウォル号も抱くことができない復活節の記事[ファクトを満たすメディア批評]国民日報、復活節説教牧師「セウォル号に言及なし」
イ・ジョンホ(蔚山ジャーナル編集局長) 2015.04.10 10:58
公企業や大企業労組の解雇者らは中小企業や非正規職解雇者の気持ちをよく知らない。 前者の解雇者は時間さえ経てば何らかの形であれ復職し、 解雇期間も暮らせる程度の賃金を労組から受け取る。 ソウル地下鉄で長く解雇生活をしたチョン・ユングァン元労組委員長も、短かったが復職して定年退職した。 1994年の全地協ストライキを率いた釜山地下鉄のカン・ハンギュ元労組委員長も昨年末の労使合意で復職を待っている。 全労協と民主労総の時期、ストライキのたびにほとんど避けることなく動いた釜山地下鉄労組は、 一時は数十人の解雇者を出して労組の財政危機まであったが、解雇者を捨ててはいない。 特に釜山地下鉄の解雇者は、他の公企業解雇者と違い、ほとんどが上級団体や労組の常勤としてさらに頑張って働き、ただ無駄な時間を過ごすこともなかった。 一時は歩く時限爆弾と呼ばれたヒョン・サンユン元言論労組首席副委員長も、 KBSにプロデューサーとして復職し、昨年定年退職した。 このように公企業や大企業の解雇者がゆったりした気持ちで暮らしているというのではない。 しかしタダ飯を食べる公企業や大企業解雇者が明らかにいるのも事実だ。 しかしキリュン電子のような非正規職労働者にとって、解雇はまさに生活の根拠をなくす死だ。 だから中小事業場や非正規職解雇者の復職闘争は格別だ。 その上、中小企業や非正規職労組は解雇の原因になるストライキなどの戦いそのものが全くない。 報道機関の労組の中ではMB政権以後、MBC労組が一番多くストライキをした。 同じ期間にKBSも新旧労組がかわるがわる何度かストライキをした。 国民的な関心を引いたYTN労組も長いストライキをした。 しかし私は2012年に100日を超えるストライキをした国民日報の労働者たちが一番残念だった。 たった一人のオーナーが帝王的に統治する会社でストライキを準備する労組指導部は、 解雇はあたりまえで、永遠にその業種に二度と足を入れることができない境遇になる可能性が高い。 国民日報の記者は復帰後も、会社の報復懲戒などで楽ではなかった。 しかしストライキの効果はあって、紙面はそれなりに少しは良くなった。 特に朝鮮・中央・東亜とハンギョレに大別される中央日刊紙の政派構図の中で、 韓国日報や国民日報を読むことで何とかバランスが取れた視点を維持することができた。 ▲4月6日付国民日報1面と朝鮮日報10面 ところが国民日報の紙面が最近また壊れ始めた。 4月5日の復活節礼拝を扱った国民日報6日付の1面記事は、 「苦しむ彼らに慰労と希望を」という大きな見出しをつけた。 国民日報の記事の題名のとおりに今この瞬間、一番「苦しむ人々」は、いうまでもなくセウォル号惨事の遺族らだ。 ところが国民日報1面トップ記事のどこにもセウォル号遺族を抱く牧師の説教は一言も入っていなかった。 国民日報1面記事を書いた記者は記事の前の方で「セウォル号惨事1周年を控えて開かれた復活節礼拝」とだけ案内した後、 進歩指向の「韓国キリスト教教会協議会は午前5時、ソウル市龍山区中央ルター教会で行った復活節朝の礼拝で、セウォル号惨事遺族と不明者家族を慰労した」と書いた。 しかしこの日、国民日報1面報道で言及された復活節の説教をした牧師の誰もセウォル号に言及しなかった。 国民日報はこの日、1面トップに復活節礼拝の記事を載せ、延世大野外劇場で開かれた復活節連合礼拝写真を使った。 国民日報はこの日の1面トップ記事と共に復活節関連記事を25〜26面をすべて使っても足りずに31面に大韓耶蘇教長老会合同総会場の説教文までのせたが、 セウォル号遺族と一緒にしたキリスト教界一部の復活節礼拝とイベントは26面の下の方にのせた。 誰が見ても今回の復活節記事は、セウォル号に合わせなければならなかった。 同日、同じ復活節を載せた朝鮮日報10面のカメラマンさえ 「明洞聖堂は今年のイースターエッグをセウォル号犠牲者を追慕する黄色に染め、 販売収益金はセウォル号犠牲学生が通っていた京幾道の安山瓦洞聖堂などに送ることにした」と書いた。 国民日報が6日付1面に載せた純福音教会復活節礼拝の説教では 「この時代は希望が失踪し、絶望のウイルスが毒きのこのように広がっている」とした。 その毒きのこが誰なのかを問いたい。 苦難を受ける側と一緒にする国民日報記者の健筆を要請する。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2015-04-11 19:18:32 / Last modified on 2015-04-11 19:18:33 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |