［20:00］「韓米FTA阻止闘争意志見せた汎国民大会」

米大使館近所で整理集会、 長期闘争事業場労働者も自主解散

特別取材チーム/ 2006年07月12日12時26分

7時30分、景福宮に移動できない集会参加者は、また世宗路交差点教保文庫の 前に集結した。汎国民運動本部は今日汎国民大会整理集会を開いた市民公園で 警察と協議したと述べ、世宗路交差点で1次整理集会を始めた。

ムンギョンシク全農議長は「盧武鉉政権が交渉放棄宣言をしなくても私たちの 戦いは続くだろう。再び始めよう」と闘争を訴えた。また「9月に市郡区同時 多発韓米FTA反対闘争と、11月に全農民総力闘争を展開する」とし、「盧武鉉 政権が交渉中断を宣言しなければ、11月にすべての農民は盧武鉉政権を引き下 ろす闘争をするだろう」と宣言した。

8時現在、世宗路交差点で1次整理集会をした集会参加者は、整理集会が予定さ れている米国大使館の近くに移動し始めた。

一方、東亜日報社の一民美術館屋上を占拠している長期闘争事業場労働者も、 警察が連行しないと保障したことで自主解散することに決めた。長期闘争事業 場の労働者たちは、光化門交差点のデモ行進まで屋上を占拠すると計画してい ただけに、所期の役割は終えたという立場だ。

汎国本のイジョンフェ共同執行委員長は「大雨の悪条件にもかかわらず、 労働者、農民、貧民、学生など多くの参加者が集まった」と話して、「韓米 FTA阻止闘争の意志を明確に示した汎国民大会だった」と話した。

［19:20］あちこちで光化門阻止線を突破し、米国大使館の近くに集結

汎国民大会以後、デモ行進隊伍は大きく三つに分散して動いた。農民隊伍は主 に警察庁から社稷洞方向へ、労働者隊伍は鍾路から光化門交差点方向へ、学生 隊伍は新羅ホテル方向へとデモ行進をした。

韓総連などの学生3千余人は奨忠交差点で警察兵力2中隊に阻止され、対峙中だ。 学生隊伍は本大会を終えて乙支路3街と4街、退渓4街を経てアンバサダーホテ ルまで行進した。学生たちは「われわれ民衆をみな殺す韓米FTA阻止欠陥」な どのシュプレヒコールをあげて行進した。しかし新羅ホテルを目前にして東国 大前交差点で警察に阻止され、対峙している。学生隊伍は光化門交差点と米大 使館方向に移動するものと見られる。

警察庁方向に動いた農民隊伍は、社稷トンネルの前で警察に遮られ、小競合に なった。警察に阻止され続け、農民隊伍は景福宮とは逆の方向に移動した。現 在は外務通信部前から米大使館まで進出した。光化門で警察と対峙していた労 働者隊伍の一部も路地を利用して、米大使館の近くに集結している。

6時30分頃、鍾路側に移動した労働者隊伍はいっせいに曹渓寺方向に移動した 後、曹渓寺付近の裏道から光化門側に進出した。しかし警察は光化門に通じる 路地も警察バスに遮断されていて、警察の阻止線を突破しようとする参加者と 警察との小競合いが今も続いている。

警察が光化門交差点に集まっていた労働者隊伍の進出を制止し、旗竿に使った 竹で阻止線を突破しようとしたが力不足だった。民主労総執行部は光化門交差 点での衝突を避け、米国大使館方向に動くことを提案、光化門交差点での闘争 を混乱させた。

光化門交差点に近い東亜日報社一民美術館の屋上には長期闘争事業場非正規職 労働者が座り込みをしながら、応援した。現在、光化門交差点は、一部が孤立 分散的に散っていて一部は米大使館方向に移動している状況だ。

汎国本状況室関係者は現在、散った隊伍を集めるのは困難で、主力隊伍がある 所で整理集会を開く計画だと明らかにした。

一方、集会の間、光化門一帯の駅には電車が止らずに通過、市民に不便を与え たという。

［18:20］警察、放水銃を撃って阻止、あちこちで小競合い

集会を終えた汎国民大会参加者は5時10分頃から市庁前へとデモ行進を始めた。 乙支路入口のロッテデパート前の交差点で行進隊列が大きく二つに分れた。

ある隊伍は鍾路1街から世宗路四叉路教保文庫の前に到着した。警察移送車両 が歩道にも配置され、二重に道を防いでいるなかで、集会参加者は鉦太鼓を打 ちシュプレヒコールをあげながら集会を始めた。

集会の間も、あちこちで警察と摩擦が続いた。警察車両の上から集会参加者の 写真採証が続き、一部の集会参加者が長い竹で車両の上の盾を叩いて抗議した。 あちこちで続く小競合いの末、交差点の双方から警官が急襲し、あっという間 に世宗路交差点は修羅場になった。現在、警官は放水銃を動員して参加者と対 峙している。

一方、乙支路入口のロッテデパート前交差点で分かれたデモ行進の隊列のうち、 公共連盟、金属連盟などの民主労総組合員1500人は6時頃に安国洞の鍾路警察 署交差点に到着した。民主労総の組合員たちは汎国民大会を終えた後、市庁を 出発し、乙支路3街方向にデモ行進した後、鍾路3街から安国洞に到着した。警 察は、参加者が大統領府方向に進出するのを防ぐために兵力約1100人を曹渓寺 方向進出路に配置して封じ込めた。光化門方向は戦闘警察バス10数台で遮断し た。

社稷トンネル方向でも警察と行進隊伍の間で摩擦が起きた。警察は社稷トンネ ル入口と内部をすべてふさぎ、社稷トンネルの上にも戦闘警察が配置されてい る。農民は隊伍を整備して景福宮方向への進出を試みている。

一方、韓総連など学生約3000人は新羅ホテル方向にデモ行進した。

［17:10］汎国民大会を終えて光化門にデモ行進開始

韓米FTA阻止汎国民運動本部(汎国本)は午後4時に市庁前広場で韓米FTA阻止第2 次汎国民大会を開催して汎国民要請文を発表した。

この日の汎国民大会には、大雨の中、労働者、農民、貧民、学生など約2万5千 人が参加した。汎国本は対国民要請文で「韓米FTAはすべての国民の生活と未 来を威嚇する第2の乙巳保護条約であり、韓日合邦だ」とし「政府が国民の意 志を蹂躙して韓米FTAを押し切れば、国民と共に政権退陣運動も辞さない」 と明らかにした。

汎国本はまた「国民も民主主義も人権もない盧武鉉政府は、国の経済をまるご と米国に譲り渡そうとしている。そんな政府の官僚が売国奴でなければ誰が売 国奴か」と反問し「政府が国民を捨てるなら、今こそ国民が政府を審判する時」 と強調した。

続いて汎国本は「韓米FTAは単なる自由貿易協定ではなくわれわれすべての生 と未来を根元から破壊する亡国協定だ」とし「今日、国民抗争は始まる」と宣 言し、FTA阻止闘争に汎国民的な賛同を訴えた。

汎国民大会を終えた参加者は、5時10分頃各部門別に散り、光化門に向かって デモ行進を始めた。

［14:00］暴雨の中、韓米FTA阻止、市庁前で

梅雨の雨が降る中、韓米FTA阻止2次汎国民大会は予定通りに午後4時から市庁 前で進められる。

韓米FTA汎国本は午前10時に東大門運動場前で開く予定だった韓米FTA阻止決意 大会は雨で中止になったが、午後2時からの各界の部門別決意大会と4時汎国民 大会は予定通りに開かれる。

民主労総は午後2時にソウル駅で「韓米FTA交渉阻止!労使関係ロードマップ廃 棄! 特殊雇用労働三権争奪!全面ストライキ闘争決意大会」を開く。公共連盟 は、企画予算処前の事前集会の後で結合する。

「韓米FTA阻止のための都市貧民闘争決意大会」も午後2時にタプゴル公園で、 全国農協労組の「韓米FTA反対農協労働者決意大会」も西大門農協中央会新館 前で同じ時刻に開かれる。

また農民たちは「韓米FTA阻止第2次農畜水産決意大会」を同じ時間帯に市庁前 広場で行う。韓米FTA阻止のための汎国民大会は、これら全ての単位がデモ行 進で合流した後に開かれる。集結予定時刻は午後4時で、場所はソウル市庁前。

汎国民大会では、文宣、映像、歌グループの公演、労働者、農民、女性、映画 人など部門別代表からの発言が続く予定で、韓米FTA反対政治檄文も発表され る予定だ。大会の後に参加者は光化門までデモ行進し、大統領府での人間の帯 作り大会も計画のとおり進行する。

韓米FTA阻止汎国本は「汎国民大会まで、午前中と同じ暴雨が続けばまた判断 するが、最大限スケジュール通り汎国民大会を開きたい」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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