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韓米労働界「韓米FTA対応戦略」国際ワークショップを開催

韓米の労働者は 「労働者の助けにならない韓米FTA」と声を揃える

特別取材チーム/ 2006年07月10日16時50分

米国労総、勝利のための変革連合委員長、「韓米FTAはNAFTAの前てつを踏む」

10日、午後2時から女性プラザで両国労総が集まり「韓米FTAに対抗した両国労 働組合の対応戦略」という題名の国際ワークショップを開催した。

この席では、米国の労働界を代表して米国労総と勝利のための変革連合委員長 が連帯のメッセージを送ってきた。ジョン・スイニー米国労総(AFL-CIO)委員 長は連帯メッセージで「すべての情況を考えると、韓米FTAは労働者の権利と 環境に対する保護が弱く、公共の利害を調節して公共サービスを提供する政府 の能力を阻害し、多国籍企業の投資と利益に対する強力な保護など、失敗した 北米自由貿易協定(NAFTA)モデルの前てつを踏んでいる」とし「二国で労働者 の基本的な権利と労働基準が保障される良質の雇用を勝ち取るために、われわ れ労働者は団結しなければならない」と述べた。

続いて勝利のための変革連合(Change to Win Federation)のアンナ・バーガー 委員長は「提案された韓米FTAモデルは、米国とメキシコで企業の利益を増加 させ、両国の労働者の権利と生活の質に否定的な影響を及ぼした事例と変わら ない」とし「われわれは交渉の過程で労働者、市民社会と十分に協議して、い かなる協定も労働権と環境基準、そして公的機関の統制の役割に対する強い保 障を含めろと要求する韓国の労働者を支持する」と明らかにした。

「助けにならない韓米FTA中断、労働親和的な経済協力を」

8日、公共連帯集会に参加したジェフ・ポグトゥAFL-CIO政策局長

両国の労働界は国際ワークショップで「韓米FTAは韓米両国の労働者の役に立 たない」と繰り返し確認した。そして共同声明で明らかにした通り、両国の労 働界は「韓米FTA交渉を打ち切って労働親和的経済協力関係を作れ」と主張した。

国際ワークショップでは、米国労働界を代表してジェフ・ポグトゥAFL-CIO政 策局長がNAFTAでの経験について「米国での実質賃金は落ちたし、熟練と非熟 練労働者間の賃金格差はさらに開き、所得の不平等はさらに深刻化している」 とし「AFL-CIOは幹部会議で、労働者を保護し、権利を進展させられるように、 これから労働者の権利が保障されるまですべての新しい自由貿易協定の中断を 望む決議文を採択した」と米国でのFTA反対闘争の過程を伝えた。

続いて民主労総を代表して、民主労総のチャナモ政策局長が「韓米FTAは公共 の福利増進も、労働者の生活の質の改善ももたらさず、これは韓国労働者だけ に限定されない」とし「韓米FTAはわれわれの代案ではないどころか、災いに なるだろう。われわれに必要なことは、米国式FTAではなく、互恵的で労働親 和的な経済協力モデルだ」と明らかにした。

韓国労総を代表して、韓国労総のイチョル政策本部次長は「韓米FTAはさらに 多くの市場原理と成長を最優先目標として追求する盧武鉉政権の経済政策が作 り出した最終的な結果」とし、「韓米FTAは賃金格差の拡大、非正規職労働者 の拡大、強力な構造調整措置により、多くの解雇者を量産する」と韓米FTAの 危険を警告した。

韓米両国の労働界は、9月にシアトルで開かれる第三回交渉でも共同の闘争を 行う計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-07-10 23:40:56 / Last modified on 2006-07-10 23:40:57 Copyright: Default

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