怒った農民の心、農民1万人が韓米FTA火あぶり式

農民大会を開き「韓米FTA批准阻止、聴聞会実施、大統領訪米中断」を要求

10月6日、汝矣島に一万人の農民が集まり、「韓米FTA批准阻止、李明博大統領 訪米中断、韓米FTA聴聞会実施」を要求して、韓米FTA反対の声を高めた。韓国 農民連帯、全国農民会総連盟、農水畜産連合会など36の農漁民団体で構成され た韓米FTA阻止農水畜産非常対策委員会は、午後2時に汝矣島文化マダンで農漁 民決意大会(農民大会)を開いた。

韓国農民連帯のイ・ジュンドン常任代表は、「キム・ジョンフン通商交渉本部 長は、14年にコメ再協議が当然であるかのように話し、ナム・ギョンピル外交 通産委員長は農民と対抗する準備をしなければと言っている。(政府と国会は) 50年間、工業立国ばかりで、今度は農業を放棄しようとしている」とし「農民 が韓米FTAを阻止するために積極的に立ち上がろう」と訴えた。

農民大会が開かれた舞台の下では『親米朝貢外交韓米FTA中断』を要求する韓国 農民連帯全南道連合会所属の代議員が削髪式を進めた。

▲米国星条旗を破るパフォーマンスをする参加者

農民大会に参加した民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は「民主労働党は 韓米FTA批准同意案の処理を防ぐことが、18代国会で残された私たちの最も重要 な任務」と述べた。李正姫議員は「どんな政党であれ、地方区事務室を訪問して そこで居座り、FTAに反対するか賛成するか答えろと頑張ってくれ。国会議員が 国家の食糧安保を守るために、韓米FTAが18代国会任期が終わるまで処理しない ように守ってほしい」と農民に訴えた。

畜産団体協会のイ・スンホ会長は「(畜産人は)飼料値段が暴騰して口蹄疫が襲 い掛かる中でも、韓国の畜産業を諦めずに守ってきた。農業と畜産業を放棄し ては、絶対に先進国にはなれない」と話した。

9月28日から汝矣島国民銀行の前で座り込みをしている全国農民会総連盟のイ・ グァンソク議長は、「キム・ジョンフン通商交渉本部長が死力をつくして戦い ましたと米バーシュボウ大使に話したという。誰のために死力をつくして戦っ たのか。財閥と米国の立場を擁護するばかりの政府と通商官僚に、農民は厳し く対応しよう」と話した。

午後4時に本大会を終えた参加者たちは『韓米FTA』と『朝貢外交』と書かれた 柩御輿を先頭に、国会前までデモ行進をした。だが汝矣島国民銀行の前の警察 兵力と車壁により、デモ行進を続けられなかった。デモ行進をした農民は警察 に「国会議員は国会中に好きなように入り、農民の道はなぜ塞ぐのか」と抗議 した。この過程で警察と農民の間で物理的衝突が発生した。

デモ行進を止めた参席者は、汝矣島国民銀行前の車道で警察の車壁を前にして、 韓米FTA柩御輿の火あぶり式を行った。警察は火あぶり式の進行と同時に消火器 を噴射し、取材中の記者と農民は消火粉末をかぶった。

それ以上の大きな衝突なく、参席者は道路上で整理集会を開いた。イ・グァン ソク議長は「農民が国会前にまできて、国会議員に1次警告をした」とし「私た ちは地域に戻り、韓米FTA阻止のために最後まで戦おう」と話した。

この日、決意大会を終えた農民は、10日に各地域別に韓米FTA批准阻止のための 農民大会を開く予定だ。韓米FTA汎国本も、全国的な映像試写会と12日には国会 前での国会議員決意大会などを通じ、韓米FTA阻止の声を高めていく予定だ。

一方、李明博大統領は予定通りに12日に訪米する予定だ。7日の外交通産委国政 監査でも、ウィキリークスを通じて暴露された交渉過程の問題と、韓米FTAをめぐる 議論が続く展望だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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