韓国:[連続寄稿(2) -インタビュー]障害者活動補助人3人に聞く | |||||||
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活動補助人、福祉現場での労働を語る[連続寄稿(2) -インタビュー]障害者活動補助人3人に聞く
シュー(全国不安定労働撤廃連帯非公式労働者組織化チーム) 2011.09.26 16:55
障害者活動補助人は『補助』という言葉のように、主体として現われず、障害 者の影の中に隠れていた。だが最近、活動補助人は『活動補助権利の会』を通 じ、自分の労働は「補助ではなく堂々とした主体であり、この主体として自分 の権利と差別、低賃金の現実を語っている。また活動補助人は活動補助サービ ス利用者(障害者)、中継機関と共に活動補助サービス制度の主体で、これを主 管する保健福祉部は活動補助人の声にさらに耳を傾けなければならないだろう。 三人の障害者活動補助人に自分の労働の話を聞いた。A氏は女性で、活動補助の 経歴は2年、1か月に160時間働く。B氏は男性で、活動補助経歴は4年、1か月に 250時間働く。C氏は女性で活動補助経歴は2年、1か月に180時間働く。 障害者活動補助の仕事をすることになった契機は A氏:主婦が同じだと思いますが外の生活なんて考えもできなかったし、今考え ればそれはバカだったようです。子供たちがある程度大きくなり、ボランティ アをしようと思い、針仕事の講師を募集しているというので障害者自立センター にいきました。それから、一週間に一度センターに行き、活動補助の仕事を知 りました。それで奉仕もかねて、どうせなら家計に助けになると思って仕事を 始めました。 B氏:それまでの仕事を止めた後、ボランティア活動をしました。当時看病看護 教育を受けて一人暮しの老人の方の面倒を見たり、病院に同行したり、指圧や マッサージのような奉仕活動をしていました。2007年、ボランティアで介助し ていた障害者が一人二人と活動補助サービスを受けるようになりました。私は ただボランティアだけしようと思いましたが、福祉制度の中でこの仕事をする のも良いと思って始めました。 C氏:その前に長い間、障害者相談をしていました。ある人が障害者活動補助サー ビスを紹介してくれ、ホームページも探して、区庁に問い合わせると中継機関 を紹介してくれました。紹介されて行ってみると、教育が必要なのですが教育 期間が終わっていました。後で連絡がきて急な場合、緊急に活動補助を投入し て教育は後で受ければ良いといいました。それで始めるようになりました。 活動補助の困難ややりがいがあれば A氏:利用障害者により労働強度が違います。難しい時は、よく活動補助人が変 わります。その父母はもっと警戒します。「お前に何ができるか」という思い を持っています。私が担当した方も前の活動補助は1か月でやめました。それで とても傷ついていました。私はどうせこの仕事をするのなら、どこに行っても 利用者はみんな障害者でしょう。どこに行ってもなので我慢して乗り越えよう、 そう考えたのです。 B氏:活動補助をすると、この仕事は障害者にとって実質的に役に立つ仕事だと 思いました。その前にボランティアで働いていた時は、少しの助けることでし たが、今は何時間も続いて活動を助けますから。障害者に運動をさせても続け てできるから、健康が良くなるのを私も目で確認できて、体調が悪く全く歩け なかった人が歩けるようになるのも見て、部屋の中ばかりいた人が外に出て行 けるようになったような時、活動補助が重要だと思います。 所得は少なくないか A氏:1か月66万ウォンですから、その金額は当然多いとは思いません。とにかく 週5日勤務して時々土曜にも行きます。でも私たちがもっとしようと言っても、 時間があいまいで、長くはできません。私は今、午前11時から午後4時までで、 1人は12時から午後6時までの日もあり、変更になると10時半から6時までの日も あります。ですから、とにかくはた目には朝出勤して、晩は少し早く帰るので すが、とにかく1か月の手取りが60万ウォンですから人がいないんです。 B氏:活動補助が障害者には切実な事業なのに、活動補助人は低賃金の劣悪な労 働条件の状況に置かれています。私は1か月に250時間ほど働きます。ちょっと いい方に属します。それでも四大保険を払うと140万ウォンです。こんなに働く には土曜、日曜も休める日はほとんどありません。一日に11時間、朝8時から夜 7、8時まで働かなければなりません。一戸の家長として140万ウォンで生活する のは本当に容易なことではありません。 C氏:私は活動補助を1か月に180時間します。90万ウォン程度です。これでは少 ないので空いた時間にアルバイトをします。療養保護士の資格と職業相談士の 資格があるから。土曜日はそれで稼ぎます。 決まった業務以外の仕事もするのですか A氏:ただ子供の面倒を見る仕事なら、その子供のことだけをすればいいはずで すが、私が家に行って子供といれば、部屋の清掃もします。居間、トイレまで。 またある子供(の家)は皿洗いをさせたりもします。子供たちの面倒を見るにも、 清掃をしなければ子供と座って遊ぶこともできません。 C氏:私は、『家事補助』と清掃をすれば良いと聞きました。(ところが)利用者 の家族が散らかしたものも清掃をすることになることもあります。これちょっ と片づけて、冷蔵庫が汚ければ、どうすればいいのでしょう。仕事をさせます。 情けないです。初めはこういうことを問題提起したんですけれど。そうすると、 分際をわきまえないと言われ、そんなに優秀ならなぜこの仕事をしてるのかと いうのです。 午前9時から午後6時まで活動補助をするとき、外出すれば車が込んでさらに時 間がかかります。そうなると、バウチャーカードは使わずさらに仕事をするよ うになります。そんな場合に時間をきっちり切ることはできません。事務室で はただ原則的にしろとだけ言います。それは事務室は責任を持てないというこ とです。それでも時間になったからと、移動中にそのまま行けないでしょう。 [バウチャーカードに時間をチェックすればこれを基盤に給与が決まる。] 利用者にもういいと言われたら、どうするのですか B氏:仕事をして利用者が『仕事をもうやめろ』と言えば、仕事を止めなければ なりません。中継機関の解雇ではなく利用者が止めろといえば止めなければな らないので。これを不当解雇と言うべきかは知りませんが、新しい仕事が見つ かるまで仕事ができなくなります。センターで新しい利用者を紹介するのも、 利用者と活動補助人が互いに合わなければならないから1、2か月は仕事をせず 遊んでいなければなりません。雇用保険は何の効果もありません。 C氏:(ある日、利用者の親が)私を切りました。突然もうやめろと言われました。 それで中継機関に話したところ『はいそうですか』と言うのです。それで終わ りです。いや私が悪いわけでもないのに、何か私が悪いことをしたみたいです。 こうして止めることになっても何の対策もないといいます。一方的に利用者が 活動補助を解雇できるようになっていると言われました。言葉では利用者は2週 間前に話せば良く、われわれは一か月前に話せばやめられることになっていま す。私たちは弱者だということを働いて分かりました。 働いていて病気になったり怪我をしたことはありませんか B氏:私は二回怪我をしました。初めは活動補助して1年で右の肩が悪くなりまし た。利用者の体重が重く、その方を座らせたり立たせたりし続け、これを1年間 したので、自然に傷つくようになったのでしょう。その当時腕がとても痛くて しびれて、歯磨きもできないほどでした。それで物理治療を受けて数日仕事を 休むしかありませんでした。二回目は身体障害者(利用者)と同じように歩いて いて、倒れそうになって怪我をしないよう車椅子に座らせたのですが、その時 に腰を傷つけました。腰が痛くて曲げることもできません。1か月病院に通いま した。 C氏:肩に痛みがきました。利用者のおばあさんを抱いて車椅子に横にしてあげ ていたので。そして自閉障害者と移動して、家に帰ると肩がとても痛みました。 女性活動補助人の困難は C氏:私は初めに衝撃でした。行くと寝ているのは独身男性なのです。重症脳病 変障害者なので寝ています。おむつを4回取り替えるだけで良いと言われました。 言葉もできません。(利用者の)お母さんが言っていたのですが、初めは活動補 助の男の人がしていたのですが、しばらく人がいなくて、私(女)になったそう です。それで、とにかくやってみようといいました。若い男性障害者おむつを 替えるのはやさしくはありません。初めはとても驚きました。後でわかったの ですが、おばさんはみんな一日で逃げたそうです。私は2か月程度でしたね。 B氏:活動補助人は多くが女性です。男子障害者の活動補助は男がするべきです が、そのとおりですよ。だが雇用が劣悪で、それだけ男性がこの仕事をさらに 敬遠することになるんです。別の見方をすれば政府が無理に事業を進めている という気がします。 活動補助人への差別はありませんか A氏:その家に来た人が私たちを「おばさん」というと気分が悪くなります。あ る家に行った時、町内の人々を呼んでいました。本当に変な気持で、「印象は 良いね」、「おとなしそうだね」、こうです。一言ずつ言われ、怒りましたよ。 C氏:利用者がおばあさんだったのです。私の業務は『家事補助』なので、度々 「手伝いごとき、手伝いごとき」と言いました。カッとしましたよ。ああ、私 は家事手伝いだと思っているのかと。家族も「お手伝いさん」と言いました。 言葉の意味は良いでしょう。でも彼らが言っているのは『家政婦』のことでしょう。 活動補助人の教育は現場で実質的に役に立ちますか B氏:教育は非常に制約的です。現場では変数がとても多いのです。知的障害者 は、何がどう起きるかわかりません。登校や移動を助けたりご飯を食べるのを 助ける時、受けた教育だけですれば問題が発生します。特に初めて知的障害者 利用者の活動補助の仕事をすると、知的障害者は人見知りして拒否することが 多いのです。それでさらに突発的なことが発生します。そんな時は困り果てる 活動補助人が多いのです。 C氏:専門化教育が必要だと思います。障害者の類型に合うような。最近、笑い 治療教育を受けたのですが、効果がありません。スチュワーデス教育の講師が きて教育をしたのですが、私は知的障害者の利用者を対象にするのに、移動や 大便処理のように実務に役立つ教育が必要なのに、『スマイル教育』を受ける んです。教育と実際の仕事が別なのです。私が感じるのは、経歴になって、全 身で身につけるしかないということです。 障害者にとって、活動補助はどんな意味がありますか B氏:活動補助人は障害者に希望のようです。希望という言葉は使い方がとても 難しい言葉だと思います。障害のために何も出来なかった人が活動補助を通じ て、仕事を持ったり、何かしたくても夜中、寝ていて活動補助人が来ることだ けを待っている人もいて、突然水一杯飲みたくて口がからからになっても飲め ない人は、活動補助が来るのだけを待っていたり、障害者の家族も活動補助が きて、外に出て行って、仕事を探せるようになったり。 C氏:家族のようです。ちょっと考えると、障害者の活動を補助する仕事のよう ですが、、それだけというとちょっとさびしい。もし視覚障害者の活動を補助 すると、その人の目になるのと同時に心理的な助けも与えなければならないよ うです。そして知的障害者も、わからないようでも自分を可愛がってくれるこ とは分かります。私が帰ろうとすると、行かせないようにします。初めは難し くても、後で家族になってしまいます。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-09-27 23:50:32 / Last modified on 2011-09-27 23:50:40 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |